表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ティアクライス物語  作者: (p‘・ω・〝q)
8/13

〈牡牛座〜牛と僕と星と空と〜〉

ムートンは暫く旅を続けた。

隣の町へ行くにも沢山の時間が必要だった。


旅の途中、サソリの心配に妹の心配、牧場の皆の心配に、いつテュポーンが現れるか分からない恐怖。


とてもじゃないが1人の旅は何も頼れるものが無く、不安と僅かな希望の毎日であった。


旅を続けていると、賑やかなお祭りをしている地に辿り着く。

久しぶりの賑やかな町だが、その町は宴の町、眠る事なく神々は踊りを舞い、贅沢な肉達が並ぶ。

当然羊肉も並んでおり、ムートンはテュポーン襲来よりも身の震えが止まらなかった。


(あの肉ヘラじゃ無いメァ″よね...??)


そこへ1匹の牛がやってきた。その美しい真っ白な牛には神々の誰も近寄らない。何故なら、その牛はゼウスだからである。

ゼウスは時折、何かに化けて平和に暮らす人々にちょっかいをかけにくるのである。ゼウスは化ける時も目立つから、皆ゼウスとわかっているし、ムートンもニュースで何度も観たので、ゼウスとわかっていた。しかしヘレの姿は其処には無い。


意を決して、動物という共通点を強みにこっそりとゼウスの元へ近寄る。


近くへ寄ると、凄い威圧感だ、何かに化けてもこの威圧感は変わっていないのだろうし、化ける意味もそもそもないのでは無いか。

ムートンは羊肉にされるかも知れない恐怖を払いのけ、ゼウスに尋ねる。


「ゼウスさん、僕の妹どこに居るメァ″ね?」


「そんなもの覚えとらんよ、そうだ、ヘラクレスの奴を倒してくれたらお前の牧場に戻してやるわい。」


(しっかり覚えてるメァ″このゴシップジジィァ″)


https://www.dropbox.com/s/ncexsb7henf8sru/13%2C%20%E7%89%A1%E7%89%9B%E5%BA%A7%20%E7%89%9B%E3%81%A8%E5%83%95%E3%81%A8%E6%98%9F%E3%81%A8%E7%A9%BA%E3%81%A8.wav?dl=0


付随音楽〈牡牛座〜牛と僕と星と空と〜〉

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ