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生者の仕事  作者: 伊月
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月城伊織という女

カラン コロン、綺麗な鈴の音がなり店に入った、簡単にこの店を伝えるとその人が経営している、BARだ、ただBAR兼その人の仕事の事務所になっている、そして店の奥から、ジーパンにTシャツ上から

夏用の薄手のコートを着たその人が出てきた、月城伊織(つきしろ、いおり)だ、顔はしろく、細い手足の人形のような人だ、だが

「まためんどくせぇの連れてきたな、ガキィ」

と荒々しい言い方で気だるそうにしている

「ガキって1歳上なだけでしょ」

と言い返しため息をつく、

「まぁいいはやくこい、さっさとしねぇと死ぬぞ」

と”いつもの”脅し文句をいいながら店の奥へと行く、”いつもの”と言えど小心者の僕からすれば十分な脅し文句だった

「え、はっはい」

と情けない返事をし、僕も奥へと行った、、、、

6帖ほどの部屋に通され、

「ほら、いつものやっといて」

と言われた、いつもの、とは酒、お酢、塩の順に口に含み飲むというまじないである。

「まぁ、雑魚だからこれで大丈夫だと思うけどダメそうだったらまた来い、あと、明日ここ来い」

とメモを渡されて返された、店を出て家路について家までもう数メートルというとこで、足が止まる、なぜならあの女が立っておりこちらを憎たらしそうな目でこっちを睨んでる、はっきりゆってチビりそうなくらいビビったが平然を装い部屋に入った、一応玄関に盛り塩をし、風呂に入り、ベットで携帯をいじっていた、目を覚ますと朝になっていた恐らくそのまま寝てしまったのだろうが今はそんな事どうでもいい、あの女が部屋の中それもベットの前にたっている、ただ何もしてこない多分まじないのおかげで何も出来ないのだろう、女が何かを呟いている

「,,,ギッ,,テ」

何をゆってるのか好奇心が湧いてしまった、耳をすまして聞く

「,,,ギッ,,テ,,テ,,,,,ギッ」

しばらく続きよく聞くと

「テェニギッテェ」

と今にも消えそうなか細い声で言ってると理解した瞬間僕はベットから飛び起き携帯を取り家を飛び出しました、ポケットに入ってたメモに連絡を取りました

「ハァ、ハァ、もしもし、ハァ、」

と走りながら荒い息遣いで電話にでた、

「お、やっとかはやくこいよ、あとなんで息そんなにあがってんだぁ?」

とこっちとは逆に呑気な声で伊織が電話に出た、

「例の”ソレ”が家のベットの前にハァ、立ってたハァ、から猛ダッシュでハァ、そっちに向かってます」

と息遣いと共に状況を説明した、あんな恐怖した心境でよく冷静に説明できたと思う。

「あっそ、じゃはやくこいよ」ツーツー

と僕の説明も呆気なく一蹴された。はっきりゆって無性に腹が立ったがそれどころではなかったので全力で走った。

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