街で一番の病院
とある街に建設された総合病院の一室。ここでは夜な夜な怪しい会合が行われていた……。
医療ミス常習犯の『Dr.やっちまった』
謎の薬を直ぐに試したがる『Dr.実験室』
三割増しの医療費を請求する『会計のオバチャン』
手術中にすぐ居眠りをする『Dr.電池切れ』
高頻度で患者を間違える『Ms.どちら様?』
こいつには何も頼めない『Mr.マジで素人』
病院開業から携わってきた古参による会合。今日も使われていない会議室の隅で彼等は井戸端会議に興じていた。
「最近患者の数が激減しているとの話だが……」
「それだけ健康な人が増えたのでは?」
「他の総合病院では患者は増えているそうだ」
「(-_-)zzz……」
「嫌よ~。お小遣いが減っちゃうわ~!」
「それに今月も退職者が出た。それも新人ばかりだ。入れても入れても直ぐに辞めてしまうのは何故なんだ!?」
「……分からぬ」
「知らな~い」
「(-_-)zzz……」
こうして病院の経営が傾き続ける中、彼等は今日も働き続ける……。
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