館長の試練 一つ目のその1
このVRMMOの世界で司書の仕事に就いて3日目あたりの時だ。
僕はエレン王国立中央図書館の館長に休憩時間中に話しかけられていた。
「君、スカイくんといったかね。そろそろ司書の仕事に慣れて来たかね。」
「はい、そろそろいつも来る人の顔は覚えてきています。さらに業務内容も理解できて来ました。」
そう会話していると館長が君に試練をしよう。
普通の司書には、一週間後にやらせている試練だ。
試練は3つあり、全部クリアした者に特別なスキルを与えることになっている。
まず1つ目は「知識を正しく実用できるか」
君にはエルニューの村にいる「ゴブリン」30匹,
「アント」25匹,「スライム」20体を討伐してくれ。
そのために今日君に渡しておくよ。
エルニューの森は下級魔物を管理している図書館直轄の地域だから許可証が必要なのだが君にその許可証ただし3日間だけだ。
さて、魔物図鑑にそれらの討伐法は書いてある。
討伐のための知識とはそれに囚われていては駄目だよと館長のありがたいお言葉をもらって僕は魔物図鑑を手にとって読んで見た。
ゴブリンは前に自分で調べておいて理解しているが、スライムやアントはまだだった。
スライム・・・球状の核を持った魔物で吸収溶解をする下級魔物の一種で物理と魔法攻撃に強い耐性を持つ。ここだけ見ると下級魔物とは思えない強さと思う。しかしスライムには苦手とする魔法がある。それは誰でも使える生活魔法の中にもある「ライト」や火属性魔法が弱点のようだ。
称号書物を愛する者の副次効果によって「生活魔法:ライト」を覚えました。
書物を愛する者の副次効果が判明しました。
書物に書かれていることに強い好奇心と使いたいという思いを持ち時が経てば自然に使えるモノに対してのみそれを使えるようになる。ただし、人の何十倍も毎日練習しなければそれはもう二度と使えなくなる。この称号効果が判明して以降は覚える許可が必要となります。
なるほど、なるほど
さて次のアントだ。
アント・・・物理と魔法両方の攻撃に高い耐性を持つ甲殻に全身を覆っているが兜と鎧のように僅かだが隙間を持つそこに攻撃する。もしくはできる者があまりいない上次に記す効果も呼ぶためおススメしないが甲殻を引き剥がす。そうなったアントは子供でも余裕で倒せるレベル。またアントは強い結束力の集団行動生物で聴覚も高いうえ敵と認識した者には強い敵意で周りの魔物を呼び寄せてジワリジワリと弱らせて殺す。
恐ろしい魔物を狩るために僕はまずたくさんたくさん本を入れても破けずさらに血がつかないバッグを求めた。
なぜなら、僕が選んだのは本をいっぱいバッグにいれているととても重くて鈍器のように使える。
さらに僕のトラウマの鉛筆削り用の刃物も買おう。
そこで思い出したのは雑貨屋の店主の常連の本好きのおっちゃんだ。
いつも自分がやっているのは図書館にあるものの相談を受けているのだが、いつも来てくれて本を借りてきてくれるので自然と覚えた。
雑貨屋の「エルモ」の店主のおっちゃんに早速聞いてみた。
館長の試練のために、今後の自分のバトルスタイルのためにも、そう言っていつものお礼だと言ってタダで貰った。
いつものお礼?
ああ、お前さんいつも俺が密かに読みたいなぁと思っていた本も持って来てくれるだろ。
俺は知っているぜ。
それは業務に入っていないことをな。
僕はありがとうと言った。
その後本をゲームで初めて貰ったお金で買って
所持金は銅貨3枚になってしまった。
おそらく、重量は5kgあるだろう本をたくさんたくさん入れたバッグを携えてエルニューの森に向かった。
まずうろついているゴブリンの後ろに演劇術を使って気づかれないように後ろに周りこんだ。
演劇術の中にはとても小さいが熱中していたり、下級魔物には気がつけない隠蔽効果もある。(例;黒子)
そして後頭部にたくさんたくさん本が入ったバッグをゴブリンの後頭部に振り下ろした。
その後よろついたゴブリンめがけて、何度も何度も執拗にゴブリンに対してたくさんたくさん本が入ったバッグを振り下ろした。
倒した後「ゴブリンの腰布」がドロップした。
その後「シークレット・アタックとウィークポイント」さらにゴブリンの知識を書いた物の後ろに一行付け足された。
「シークレット・アタック:気がつかずに攻撃を受けるとこのような判定になる。ただし一回のみ
そして与えるダメージが1.5倍になる。」
「ウィークポイント:弱点のことでそこに向けた攻撃は極低小確率でスタン(気絶)と与えるダメージが1.5倍になる。」
ゴブリン...後頭部が弱点。
次はスライム戦だ。
プレイヤーネーム:スカイ
性別 男性
level 1
メインジョブ 司書 level 1
サブジョブ 小説家 level 1
HP20/20
MP 100/100
STR 25
VIT 12
INT 200
AGI 7
DEX 5
LUCK 190(+100)
称号 本の虫 活字中毒者 書物を愛する者 作家見習い
司書見習い
スキル 本level1→level2.執筆者level1 観察眼level1 暗記level1感情移入level1 コミュニュケーションlevel1話術 level1 異世界言語 level1 演劇術 level1
幸運の持ち主level1書物の取り寄せlevel1 修復level1