第7話 貴族パーティー 後編
紹介と共に出てきた連中は、全員黒ずくめ。一目で盗賊と分かる感じだ。
雑魚感丸出しだ!いや、これぞ盗賊か!
(ゲッ!今回の新領主と前領主のバリガイダとドアガイスが捕まってるし。しっかり関節決められてるから抵抗できないのか……腕の骨なんて気にせずさっさとこっちに来いと言いたくなるな〜。無礼だからしないけど。てか長いからバリとドアでいいや)
会場のみんなは青ざめているのに、それとは裏腹に黒夜は興奮していた。まさにこれぞファンタジーみたいな目をして。
しかし黒夜は興奮しながらも冷静でいた。いや、冷静にさせられたというべきか。
(チッ!首筋がピリピリする。ああ〜嫌な予感がする!!)
黒夜は知っているのだ。この感覚を。覚えていないが体が知っている。自然と戦闘モードに意識を切り替え、2秒で判断する。
(もし動くんだったらあと10秒だな!)
自分で制限時間を決めて咄嗟に思考する。自分がどうするか、何が最善かを残り10秒で。
1秒。
(まず、目に魔力を回して開放)
2秒。
(敵の数を確認。あいにく拘束している2人はバリとドアを盾にしていないな。好都合だ。そしてその少し後ろに2人。 “眼” で確認したところ、手に持ってる片手剣以外武器はない。さらに後ろに控えてる3人は手ぶらに見えて簡易魔法陣を裾に隠してやがる。しかも、すぐ詠唱して発動できるように魔力の準備もオッケーか)
3秒。
(まだここに入ってないが、袖口付近に1人パナい野郎がいる。ピリピリの原因はその野郎だろう)
4秒。
(黒ずくめ達は、かなり濃い殺気を出してるから、俺がまっすぐ向かったらまず間違いなくその首をはねるだろう。グランさんも従者の所にいたせいで間に合わない。何しろ遠すぎる)
5秒。
(攻撃する感じになっているが少し待て、まずこいつらの目的はなんだろうか。いやまあ “眼” で見る限り悪意の塊と言っても過言でないほど黒いし、下卑た笑みを浮かべているから金目的だろうけど。それなら別に穏便に金だけ払って、後で冒険者ギルドに依頼すればいいだけだし。さすがにこの人数みな殺しは……あり得るか。やっぱり殺すとしよう)
6秒。
(さらりと殺す心構えがあるのは助かるけど、やっぱり自分が一番怖いな。俺の記憶では日本ってめっちゃ平和な国だったんだけどな。俺って殺人鬼とかじゃないよね!?)超不安なんだけど!!)
7秒。
(やばい、1秒をいらぬ時間に使ってしまった。まずはみんなの確認だな、みんなそこまで壇上に高くないし、あいにくリオンもディオもユリーも俺の後ろだ。もしもの時は身を張って守れる。勿論魔法も使うよ。この間にもう魔法の準備も身体強化も済ませているしね。手足のように魔力を使えるから、ものすごく良い目を持ってるか、魔力に敏感なやつしかわかんないし)
8秒。
(よし!すでに魔力を硬質化させ武器を作る準備も終わった。俺が使う魔法は古代魔法だから、無詠唱、非魔法陣。気づかれるわけがない。あとは俺の体が前世の技を使えるかだ。まあ身体強化もあるからそこまで心配はしてないけど)
9秒。
(グランさんがサラッとマリアさんやアリスさん、リシューさんを後ろに庇ってくれた。これでもしもの心配もない。心置きなくできる。あれ、こっちを心配そうに見てる。ウィンクでもしてやるか)
10秒。
(黒ずくめ達の一番前の人達が喋りだした。よし俺も動くか!)
黒夜は準備しておいた魔法【雷纏】を発動させて体に電撃を纏う。これで、身体強化にさらに魔法も発動させて俊敏値は1000を超えるだろう。身体強化の割合も筋力0、体力0、耐久0、俊敏100、耐性0、
魔耐0だし。あと体術の一種、歩法も使って相手の意識と視覚の内側に入る。そうして気がつけば距離はもう10メートルしかない。
黒夜の能力の複合技『魔力直接操作』と『魔力固定』で、魔力のナイフを作る。それは今、黒夜が使っている試作ナイフに似ている風に。
一様強度はかなり高くした。けど受け止めたり打ち合いはできないだろう。
だが、それで十分だ。
「貴様ら!今直ぐ手を上げながら中央区に………っ!!」
目の前まで自分を知覚されずに近づく。黒夜を認識した時にはもう遅い。口を開く前に腕を斬り、去り際に【傀儡操作】で動けないように縛り上げる。剣もしっかりと回収しておく。【収納箱】で。
一様、出血多量で死なれても困るので、【傀儡操作】越しに俺の魔力を与え細胞や魔力を活性化させて治癒力を無理やり底上げして塞ぐ。俺はこれを身体活性化と呼んでる。
もう1人もそれをしてるうちに腕の腱を切って腹を掻っ捌く。こっちは【傀儡操作】の糸で傷を縫って身内活性化を行う。
こんな派手な事をしたことで、みんな俺を知覚する。しかし俊敏1000越えは伊達じゃない。相手の視覚の外に出て切り気絶させる。
少し離れていた魔法組みには魔力を刺さりやすいナイフに変える。所謂投げナイフだ。それにより制圧する。
俺が会場にいる黒ずくめ達を制圧し、武器や簡易魔法陣も全て【収納箱】で回収したところでやっと大将が入ってきた。
「残念だったな!もう制圧ー……!!」
入ってすぐに大剣を振り下げる。
ある意味奇襲だ。だがそりゃそうだろう。一様音には気をつけて、できる限り音がしないようにしたが無理はある。
さすがに気がつかないってことはありえない。
だが、仲間もお構いなくぶっ放すとは思ってなかった黒夜はあっけにとられるがそれも一瞬、直ぐに【傀儡操作】で捉えてた黒ずくめ達を壇上の下に放り投げる。その衝撃で全員気絶したみたいだ。バリとドアはまだ壇上の上にいるので魔法でガードする。
「くそッ!【陣風】!!」
この魔法は雑魚いゴブリンを一掃して母の墓に行くためによく使う魔法だ。しかし使い方を変えれば守りにも使える。
この【陣風】は、周囲に一定の風を作り出し、その中にいる敵を切ると言う魔法だ。けれど、その密度を高めれば風による高密度の大気圧空間を作れる。
けれど、隙間はできてしまうため抜けてくる風はどうしようもないので自分の身を挺して守る。
風が頬を切り、掠っただけで脚が切れる。身体強化を咄嗟に、筋力30、耐久40にしたため吹き飛ばされないし、胴体には傷もつかない。が、完全に魔力が回りきっていない脚や腕は別だ。そのため全身に傷ができる。
痛みに思わず苦悶の声を上げるが直ぐに大事なことをする。これが今こので1番の優先順位のため、素早く行う。
「おい2人とも!早くこの壇上から降りてマリアさん達のところに行け!早く!」
未だ壇上の上で尻をついているバリとドアに叫ぶ。その時そちらに目を向けたので見える、顔を青くして心配そうな目を向けるマリアさんやアリスさん達の姿を。
黒夜の有無を言わさぬ圧力に直ぐ行動する。2人はその5歳児にそぐわない、黒ずくめ達の殺気や悪意の何百倍もある圧力に身を震わせ背筋を凍らせる。
黒夜は2人が壇上から降りたのを見て、攻撃に移る。手に持っているナイフを投げて。
相手はそのナイフをあっさり軽々しく吹き飛ばす。一様身体強化で筋力に30ぐらい魔力を割り振っているためそこまで軽くわないはずなのに。
風が晴れて、相手を視認することができる。
それは会場にいたみんなや目の前の敵も同じである。
俺の傷を見て悲壮な顔を向けるもの、敵の顔を見て驚き絶望するもの。
マリアさんはその両方をしていた。
しかしその隣にいたグランは違った。
彼の姿に見覚えがあったのか、気づいた直ぐに教えてくれた。
「気をつけろ黒夜!そいつは元S級冒険者。[一撃轟沈]のヴィダンだ!」
ヴィダンと呼ばれた男はS級冒険者だったらしい。普通にびっくりだ。しかし二つ名の通りだったら、奇襲してしかも有利な初撃必殺を受けきったことになるよな……こいつもう勝ち目ないじゃん。
しかしこのグランより少し年上ぐらいのヴィダンという男は微動だにしない。さすがはS級冒険者。
ちなみに補足だが。この世界には冒険者が約68万人いるらしい。
そのうち、
F級冒険者が40万人。
E級冒険者が17万人。
D級冒険者が13万人。
C級冒険者が6万人。
B級冒険者が2万人。
A級冒険者が3千人。
S級冒険者は百人弱しかいない。
そう、S級は日本で言うところの1軍隊なのだ。それだけ強く、規格外なのだ。
一様、7剣王は怪物扱いらしい。
そしてA級冒険者とS級冒険者は順位があるらしく、ヴィダンは第38位と50位以下なためS級でもかなり強い分類に入るらしい。
そしてさっきの剣技、あれは風魔法と剣技の合わせ技らしい。中級魔法の【ウェアーウィンド】を剣に発動して風圧を高める。それを振り切る事で解放させ、高圧な風を飛ばすという。ヴィダンの力強い剣技と風魔法の才能よるものだろう。
「はっ!S級のくせに冒険者をやめて今では盗賊か!ずいぶん落ちぶれたもんだな!」
「・・・」
「はん!だんまりかよ。S級冒険者ならまあ手応えはあるだろうな!」
「・・・喋ってないでかかってこい」
「あっそ!」
俺は吐き捨てるように答えて走り出す。
その手には再度作られていたナイフだ。はたから見たり、戦い方から見たら十中八九黒夜が盗賊だと言いそうだ。
それほど戦い方がえぐかった。そしてその動きは戦い値慣れてるものの動きだ。まるで人の命を奪い慣れているかなよような。
走り出してナイフを一閃。それを剣で弾く、すぐさまカウンターを放つがあっさり避け、剣にナイフを滑らせ懐に入る。子供の体格なので普通よりも懐に入りやすいのだ。
そのまま斜め切りをするが、直前でバックステップをして避けられる。が、すかさず身体強化した脚力で距離を詰める。
そして右から横にナイフを力任せに降ると後ろに下がるので、すかさず遠心力で一回転そのまま再度横に斬る。
そのまま怒涛のラッシュ。切って切って斬りまくる。身体強化は筋力30、耐久10、体力50、俊敏10、他は0だ。しかしそんな状況でなお擦り傷程度で収まっている。手数はこちらが倍以上多いのに、ヴィダンは大剣をうまく使って致命傷や有効打を防ぐ。そして隙あらば大剣を軽々と打ってくる。
その一般的な腕の太さに何処にそんな力があるのか不思議になる。
そんなことを考えながら、ナイフ逆向きに持ち替え、握り直して心臓に突き刺そうとしたら剣を無理やり振り下ろされ、どうにか捌きながらも後ろに下げられる。ちなみに最初の攻撃以外、黒夜はダメージを受けていない。もちろん今の攻撃も無傷で擦りすらしていない。見事な捌き具合だ。
しかし剣で叩きおられていた。
それに気がつきすぐさまバックステップで距離をとる。
思わず普通のナイフと同じように使っていた俺自身に喝を入れて再度魔力で作る。
今度はナイフ作るのにに込める魔力の量を倍にして作る。さらに能力『魔力集合強化Ⅴ』を使う。これで、普通のナイフと同等な耐久力を出せるだろう。だけど本音を言うならキツイ。
それもそうだろう。だって今まで全て魔力だけだ。魔法や武器の生成ですら全て魔力を使っている。それに加えて、魔法の【雷纏】で体はもうボロボロだ。きっとそう遠くない内に限界がくるだろう。
「だったらその前に押し切る!」
この打ち合いで気づいたことがある。
それは彼の剣が軽いのだ。S級なだけあって威力あるしその剣技も伊達じゃないだけど足りない。そう、それは剣に何も込められていない証拠だ。きっとこの人は込めていたものを捨ててしまったんだろう。だから今彼の瞳に映るのは悲しみだけなんだろう。
「くっ!そんな死んだような目をした相手に負けられるかよっ!」
【雷纏】により出るスピードと体術による動きで、相手の意識の外へ、視覚外へと移動する。
しかしそんな不意打ちもあっさりと防がれてしまう。今度は少し趣旨を変えた奇襲を行う。相手にわざとカウンターを打たせるように、俺はナイフを斜めに振り切り遠心力でバク転斬りをしようとする。普通だったら通るところだが、今回は相手が剣を横にガードしている時を狙う。
そうして何回か打ち合った後、剣を横にした。
(今だ!!はあああああ!!!)
そうして相手はまんまと引っかかって横の一線をしてくる。
ヴィダンは罠の予感もしたがそれは無いと考えた。理由は二つだ。
1つは、殺しあってから既に30分。子供には厳しい時間だ。体力的にも肉体的にも。
2つ目は、この一撃は避けられない!!
「はあああっ!!……なっ!??」
だがそんな考えをあっさり打ち砕いた。
剣を振る前に “何も無いところを蹴った”
のだ。そしてそれをもう2回して、背後に移動する。
「ふっ!」
そのまま背中に刺し、引き裂く。これでは出血多量で直ぐに立てなくなるだろう。それ以前に痛みで立てないだろう。普通なら。残念ながら彼はS級だそんなんで倒れるとは思っていない。
そしてその通り彼は倒れず後ろに剣を振って、向きをこっちに向うとした。が、その前にバックステップをして隙を見せている内に作っておいた投げナイフを背中にポイッする。そのまま避けられず腕に2本、背中に1本刺さり倒れはしないが膝はつけさせた。
「もう、終わりだ」
そうして手を前に出し、【傀儡操作】を発動して見えない糸を出すが、倒れながらも剣を降り糸を斬る。魔力温存ために手を抜いたとはいえ流石だ。
「まだっ……だ!」
吐くように呟き、剣を支えに立ち上がる。そして上段に構える。その構えは俺に一番最初に放った技だ。だが今回は違う。その必死さが違う。
ああいだろう本気を出してやるよ。
一度ナイフの形を解き、自分の “本気を出せる形” に変える。
体はボロボロで、骨が折れるたび、健がちぎれるたび、肉が潰れるたびに、魔法
【聖幸】で体を治す。修復し増幅する。
それによって、骨が鋼のように硬くなり、筋はバネのように硬くしなやかに、筋肉は鎧のようにがっちりした。なんとも荒治療だがそのおかげで元の体に一歩近づいた。
そうして3秒ぐらいで形を整え能力をかけ直す。
「さあ、武器をかまえろ。
“俺はここを死地と認めた”」
形成した武器は日本刀だった。
ーグランー
黒夜が何発もダメージを与えている間に俺は、会場にいるみんなを一か所に集めて俺が前にでる。武器は倒れていた騎士から拝借した。
1分経たずに鎮圧した時はとても驚いたが、不可能では無いと思っていた。ここ最近魔物が全然降りてこないし、この前3日前ぐらいに山から無傷で降りてきた姿を見てきたから只者ではないいとおもっていた。だがここまでとは。確かにステータスは凄かったが。それは古代魔法という特殊な魔法と能力の数だけだ。後の数値は確かに一般的からすれば高いかもしれないが、所詮は子供だ。
しかもステータスなんていうのはただの飾りだ。実際ステータスに100以上差があっても強いものは勝つ。そしてそれを今俺は目撃している。
彼、ヴィダンのステータスは基本500越えだろう。もしかしたら筋力は700を超えているかもしれない。だけれどたった140の筋力で圧倒しているのだ。
「彼、すごいですね。本当に5歳児なのですか?戦闘慣れしているように見えますが……もしかして山のモンスターで鍛えさせているんですか?」
「え、?ええ、そうよ!よくわかりましたわね!流石です!!」
マリアさん、それは無理があるんじゃ。
「あの森は人型の魔物も多いですからね。グランがいればもしもなんてありえませんし」
「確かにそうですね。グラン殿がいれば負けなんてありえないですから。ガッははははははは」
「いや…流石に私も7剣王の第一剣の “侍”
には勝てませんよ」
此方は以外と気楽に話していた。もちろん警戒も忘れないように。
初撃最強の攻撃を受け切った時点で勝ち目は無いが、剣技だけでしかも圧倒的にリーチの足りない武器なのにここまで戦えるのは正直異常だ。
しかしそんなことは関係なしに他人を守りながらこちらにあの技がこないように大きな隙を作らずに畳み掛ける。そして遂に片膝をつかせた。殺しそうだった勢いを消してさっき黒ずくめ達を拘束した魔法で拘束しようと見て取れた。
しかし剣の一振りで破壊されてしまう。そこまで遠く無いがそれは見えた。
「すごい!黒夜は一体何者なんだい!?本当に5歳児なのかい?!なんか自分の常識が壊されていった感覚だよ」
「確かにすごい。僕達が学園で学んでいる剣より遥かに強く、遥かに速い。今まで僕達が学んだことがお遊びのように感じられるよ」
「ええ、魔法も無詠唱。しかも魔法陣出してないってことは古代魔法ね。ものすごく操作が難しい魔法を色々な発想でここまで使いこなすなんて。可愛いだけじゃなくて強いのね」
そんな色とりどりの感想を話している間にヴィダンが剣を上段に構えた。すぐに距離を詰めて打たせないようにすると思ったが、なぜかナイフを崩して新しいものを作った。
「さあーーーーかーーろ。
俺はここを死地だと認めた」
その瞬間肌が痺れるような全身がバラバラになる錯覚を見た。
それはマリアさん達も同じなようで思わず一歩身を引いてしまった。それは人間が出せる剣圧じゃない。7剣王の第1位、侍が7剣祭の決勝戦で出した剣圧と似ている。剣の間合いじゃないのにかられる感覚だ。そこまで距離はないが確かに感じるピリピリした感じが。
遠くて一部しか聞き取れなかったが、
その言葉だけははっきり聞こえた。
ー黒夜ー
「ふっ、死地か。言い答えだな。だが俺はここで生き残る!お前を殺してな!」
俺は刀を鞘から抜くイメージで刀身を作り出す。そこには強化分以外の全魔力を込めた。
一撃で終わらす。
「これで終わりだー!!はあああああああアアァァァァ!!!!!!!!!」
その一撃は天地を震わせ全てを砕き突き進んでいく。俺はそれを避けるでもなく退くでもない。前に進む。
そのまま相手が出してきた風の刃を俺の今の全力で斬り裂く。
「新月流剣術、一ノ型五・散枯葉」
それは葉っぱが一枚しか付いていない木があり、枯れた葉っぱの孤独や悲しみを落ちた時に全て切り消し飛ばすための剣だ。
そのまままっすぐ進んできた風の刃を真っ二つに切り霧散させる。
そしてその剣は、技を放って隙だらけのヴィダンの腹を引き裂いた。
「これでおしまいだ」
その瞬間黒夜に対して拍手喝采が送られる。リオンやディオ、ユリーの声の声も聞こえるが、体の限界と魔力枯渇による疲労感、倦怠感により意識を手放した。
そのまま黒夜は黒い海に沈んでいった。
誤字脱字があったらごめんなさい!
ちゃんと気をつけて書いているつもりなのですが、気がつかないのが多々あってしまうんですよ。本当に申し訳ありません。
次回はヴィダンの過去編です!
短編なのですぐ終わるつもりですし、連日投稿するつもりなのでかんばります。
(今とても眠いです。ですが頑張ります!!学生も大変なんですよ、もうすぐ中間ですし。憂鬱だ)
いやいや(首ブンブン)こんなのはこっちの都合で言い訳ですね!わかってました!!
こんかいも最後まで読んでくださりありがとうございました!
裏話
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ヴィダン(25歳)
元S級冒険者。第38位
HP2192 MP396
筋力780 (900)
体力840 (972)
耐久680 (881)
俊敏450 (532)
耐性388 (492)
魔耐489 (550)
《使用魔法》
『通常魔法』
[風属性]
【ウィンドカッター】
【ウィンドシールド】
【ゲイルバースト】
【ウェアーウィンド】
《能力》
『自動HP回復Ⅳ』『自動MP回復Ⅳ』
『神経感覚上昇』『身体強化Ⅴ』
『筋力上限開放強化(特殊)』
『風魔法特性Ⅲ』『気配察知Ⅱ』
『風魔法強化Ⅲ』『剣術Ⅵ』
《状態》
『良好』
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