第5話 説明回。いいえ、ステータスカードによる黒夜の化け物証明回です。
すみません!次回必ず貴族パーティー書きます。ちなみに黒夜はまだ5歳なためこれからどんどん伸びますよ。力も知力も権力も!
俺がこの家に来てからすでに4日経っていて、もうパーティーが明後日のためアリスさんに貴族の礼儀作法を習っていた。
俺は基本的にこういうのを好まない。めんどくさいし上辺だけなのは聞いていて話していても不快だからだ。そのため、昨日までは走り込みや腕立てなどをしたり2日目に完成したナイフでここから一番近い森の魔物を狩りまくっていた。
そんな俺だが、実は新たな魔法を覚えた。マリアさんがくれたステータスカードにももちろん記されていた。
一様補足説明させてもらうと……ステータスカードと言うのは、今の時代でこの世界にある唯一の古代兵器複製品だ。
けれど、複製でも古代兵器なため金額は半端無い。それでも持っているのは、さすが貴族というべきか。
そしてこれが黒夜のステータスだ。
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黒夜 (5歳)
元王族。バルレスタン王国の元第一王子
HP430 MP2880
筋力140 (490)
体力210 (380)
耐久100 (350)
俊敏360 (720)
耐性300 (380)
魔耐130 (450)
《使用魔法》
『古代魔法』
【雷纏】【飛定】【収納箱】【聖幸】
【陣風】【傀儡操作】【水散華】【緑毒風】
【炎劇】【封枯】【電芯槍降】【身燈】
『神話魔法』
【バーストファールスパーク】
【リザレクションアビィリティー】
【リストレーションフィールド】
《能力》
『自動HP回復』『自動MP回復』
『錬成能力Ⅱ』『自動鉱物発見』
『鉱物進化』『鉱物強化』『鉱物鑑定』
『鉱物変形』『武器作成』『武器強化』
『武器復元』『武器整備』『武器操作』
『思考速度向上Ⅴ』『精神攻撃無効Ⅳ』
『精神異常無効』『物理攻撃無効Ⅲ』
『神経感覚上昇Ⅴ』『神経拡張Ⅴ』
『能力複製』『能力付与』『心技一体』
『精神統一』『身体強化Ⅴ』『魔力吸収』『魔力強化効率Ⅴ』『魔力直接操作Ⅱ』
『魔法付与』『魔法鑑定』『魔力波動Ⅶ』
『魔力固定』『魔力耐性Ⅶ』
『悪意殺意感知Ⅷ』『視線操作Ⅲ』
『視線察知Ⅶ』『気配察知Ⅶ』
『魔力感知Ⅴ』『魔力集合強化Ⅴ』
『気配遮断Ⅲ』『魔力絶対適正』
『聖剣化』『魔剣化』『業物化』
『妖刀化』『鋭刃化』『宝刀化』
『剣術Ⅳ』『体術Ⅷ』『格闘術 -柔- Ⅵ』
『格闘術 -剛- Ⅵ』『ナイフ操作Ⅶ』
『双剣術Ⅶ』『投擲術Ⅵ』『抜刀術Ⅷ』
『短剣術Ⅴ』『空手術Ⅵ』『二刀流Ⅷ』
『槍術Ⅳ』『弓術Ⅱ』『包丁捌きⅨ』
『古武術Ⅸ』『古流剣術Ⅸ』『鎌術Ⅱ』
『射撃命中Ⅶ』『高速リロードⅢ』
『乱発命中Ⅶ』『狙撃Ⅴ』『調教師Ⅶ』
《状態》
『良好』
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それを見て俺はもちろんみんなも目を見開いてる。ちなみにリシューさんはほっぺをつねってる。
残念これは夢じゃ無いよ、現実だよ!
ていうかこれってやばく無い?。別にこの転生の記憶を隠してるつもりも隠すつもりも無いけど、これは確実に異常だ。
普通ステータスカードに記される《能力》は、自分が経験して身に付けた物が特殊な力になるのだ。だからこそ《能力》とは人生そのものだと言われている。そして、そのレベルは濃さを表している。《能力》の多さは、貴族からすると多ければ多いほど才能…天才さを表すらしい。
補足説明を入れるが《能力》は主に二つある。
一つは、パッシブ能力。これは常に発動しているものだ。まあ条件で発動するのもある。
例えば):『自動HP回復』など。
2つ目は、アクティブ能力。これは任意に発動するものだ。発動するときは、能力名を言うか、心の中で強く、発動したい能力を思うかのどちらかで発動する。
こう見るとなんかゲームのスキルみたいだ。俺が昔やっていたMMORPGにもパッシブスキルとアクティブスキルってあったからな。
俺は以外とゲームしていた様だ。誰としていたかは覚えてないが、パソコンゲームは友達に誘われてやっていた記憶がある。友達は思い出せないけど……
懐かしく思ったりすると、急に、酷い虚無感を感じる。その感覚がとても気持ち悪く、なんとも言いがたい感覚で嫌だ。
ああ、本当に嫌な感覚だ。形容しがたいためにどうすることもできない。まず何でこんなにも虚無感を感じるのかがわからない。だからこそ目をそらすしか出来ない。それにまた情けなくなる。
いや、それは今考えることじゃないな。
閑話休題。
Ⅰ(表示されない)→ Ⅱ→ Ⅲ→ Ⅳ→ Ⅴ→Ⅵ
→ Ⅶ→ Ⅷ→ Ⅸ→ Ⅹ となっている。そしてⅤから上はその人自身らしい。つまり普通、戦闘能力が多かったりすると以外と戦闘狂が多かったりする。真っ当な人でも強くなろうとした人だから、思考はほぼ戦闘狂と同じだ。
そして神話魔法についても話さなきゃだな。まず魔法は基本3種類だ。
1、通常魔法(魔力があれば使える)
2、古代魔法(適性or簡易魔法陣)
3、神話魔法(王族or先祖返り)
さて、説明どころだな。
まあまずは、簡易魔法陣について話すか。別にすぐ終わるし。
簡易魔法陣とは、日常生活や使えない(適性の無い)魔法を使うために、使える人が魔法陣までを紙や特殊な鉱石、または宝石に付与させたものだ。使う場合は、魔法陣に魔力を通すだけで発動できる。しかし、紙は使い捨てだ。鉱石や宝石も砕けるまでだ。ちなみに、日常生活で使われるのは通常魔法の簡易陣なので安い。
ここからがある意味重要。
まず神話魔法とは、王族が必ず持っているものだ。しかしほとんどの人は使えない。理由は簡単だ、魔力が圧倒的に足りないんだ。普通の人は、MPが250ぐらいしか無い。俺はその8倍。まだ5歳だから全然上げ幅はある。天才と呼ばれるものたちでも500ぐらいまでだ。天才でも俺とは4倍の差だ。
通常魔法の下位魔法は10ぐらい。適性や慣れれば5ぐらいで発動できる。
これは今度詳しく実践しよう。
古代魔法は50ぐらいだ。ちなみに適性が高ければ40くらいだろう。
だけど神話魔法は別だ。その名の通り、神話で出てくる様な自然現象や神の技なのだ。その分威力も人外だ。30年前の王都進行と呼ばれる魔物進行で起こった草原消失は風の神話魔法が暴走したことで起こったことらしい。ちなみに神話魔法を発動した人はHPを魔力に変えると言う裏技を強制的に使わされ亡くなった。
この通り、制御も大変で魔力もバカみたいに持って行き威力もまさに神話級だ。
さらに、普通は1人一つだけだ。それを俺は三つ持っている。これは今までになかったことだ。しかもMPがおかしい。
まあ何が言いたいかというと……
「俺がとことん人間離れしてるってことさー」
「一体何を言ってるんですか?私の話を聞かずにぼーっとしているかと思えば」
「ええ〜。だってアリスさんが今教えてること、俺出来るもん。必要無いって」
そう、今アリスさんは貴族との話し方や振る舞い方、あとはルールぐらいだが、ほとんどできてしまうのだ。と言うか前世の記憶でとても大きな行事に出たことがあるらしいから、ほとんど大丈夫なのだ。いやマジで俺って何もんだよ?
だから新しく作ったナイフを早く魔物で試したいのだ。
「じゃあ、私とダンスの練習をしましょう」
「だから、身長差があり過ぎてできないでしょう!」
俺がどうにか逃げようとすると必ずこう言い引き止める。なんで俺にそこまで教えたいのかは、きっとそれだけ大事なパーティーってことだろう。
なんか隠されてる気がしてならない。少し警戒を強めるとしよう。
だけど今はどうここから逃げるかだな!
一様、この家の身長は小さい順から、俺(黒夜、124cm)、リシュー(147cm)、
マリア(159cm)、アリス(168cm)、グラン(181cm)だ。つまり、少なくても2番目に小さいリシューとは20cm差があるのだ。ましてやリシューは踊れない。だって従者だし。メイドさんだし。
それからどうにか口実をつけて逃げることに成功した。今は午後の16時だ。
これから森に行くのはさすがにきけ……やっぱ森に行こう新しい魔法を使いたい。
その日は新しい魔法を使い帰ってきた。もちろん武器のメンテナンスも忘れずに。まあ今使ってるナイフはまだ試作品だし、これからどんどん鍛えるからもっと良い武器になるだろう。いまのところ血が付かないぐらい滑らかにすることを目標としている。
そのためこれはまだまだ試作品なのだ。正直素材が悪い気もするが、そう豪華なことも言ってられない。今度、魔物について勉強しておこう。もしかしたら使える部位があるかもしれない。ついでに知識があればとっさに判断できるかもしれないしな。
はたから見たら普通逆だろう!とツッコミされそうな内心を置いておく。というより黒夜にはこの不思議な “眼” がある為奇襲、不意打ち、トラップ、隠し玉、その他もろもろが通じないなのだ。その “眼” で見たものは、全て、例外なく “わかってしまう” のだ。
その為、黒夜に必要なのは膨大な知識じゃなくて、臨機応変に動ける体と思考力、経験則、ついでに動体視力なのだ。
まあ、そうは言ってもこの山の魔物は危険種でもない限り手ごたえがないので、いつかグランさんと稽古したいと思う黒夜だった。
「よし!今後の目標はグランさんとの模擬戦だ」
「だからこそ、新しい武器を作らないと!」
そうして、決意した黒夜は家に帰った後、アリスさんにたっぷり練習させられました。
次の日、もう明日に迫った貴族パ(以下略)。
「よし。まだ朝は早い、さすがにみんな寝てるでしょう」
そう今は朝の5時。黒夜にしては初めての早起きだった。
黒夜は早起きが大の苦手だ。それでもここまで早く起きたのは、単に逃げたかったからだ。
そのまま部屋を出て、足音を殺して廊下を歩く。そのまま誰もいないのを確認して外に出る為最後の扉を開ける……
「ふっ。以外と簡単な任務だったぜ」
「そうですか。では珍しく早起きしてるので、朝から練習しましょう」
「なっ!なんでここに!?」
「いや、朝の掃除をしてる時に正面玄関に来たところキョロキョロしていらっしゃる黒夜さんを見たので、出るまで待っていたということです」
そう、そこにいたのはアリスさんだった。ああ〜お疲れ!俺の今日!そしておはよう!地獄の特訓。
その日、朝から黒夜の絶叫が響いたか響いてないかは……皆様の想像に任せます。うん?皆様って誰だ??
てか全く関係ないけど、みんなと仲良くなるの早くね(ドヤ顔)!
今回はステータスカードと言うか物が出ました!かなり新しいものが出ました!いろいろと新しい情報も増えたので、今度魔法回と能力回という風なのをつくりたいと思います!なのでこれからも宜しくお願いします。
裏話。
私はの家のメイド、アリス。マリア様に頼まれて今黒夜くんを監視している。
「今日もかわらず可愛いなー」
おっといけません!言葉遣いが崩れてしまいました。
「はあ、教えている時についつい厳しくしないととことん甘やかしそうになってしまいます。そうじゃなくてもどうにか、もう少し優しくできる方法はありませんかね」
はあ〜っと思わずため息が出てしまう。
「いや!今は、今だけは厳しくしましょう!そしてそれが終わったらたくさん甘えさせましょう!そうしましょう!」
そう決めて黒夜の監視に力を入れる。
ちなみに黒夜はこの視線に気がついています。しかし、アリスさんが逃げないように見張っていると思っていた。
「とりあえず、黒夜くんとの2人タイムまで後1時間。とても長く感じます」
アリスからすれば、地獄の練習もただのお話タイムなのだ。
相変わらず、今日も黒夜は愛されている。