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龍と謎と前世  作者: 夏蜜柑/甘楽
第二章 新しい門出。
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第3話 それぞれの思惑

やはり即筆はできないようですね、と自分自身で悟ってしまいました。

配信や動画投稿、学校やバイトなどでなかなか小説が書けない日々ですけれども、暇さえあれば書きますので長い目で待っていただけると嬉しいです。



「「「「おかえりなさいませお嬢様」」」」


一斉に使用人が頭を下げる。こんな非常字体でどこもかしこも忙しいというのに律儀な人たちだ。そんな人たちに頭が上がらないばかりなんだけれども。


「みなさま、今は人手が足りない時です、早く仕事に戻りなさい」


「「「「はいっ!!!」」」」


みんな急いで持ち場を離れていく、自分たちの仕事以外に人手か足りないところに助っ人として手伝いに行ってくれている。

けれども、少しやってもらわねばならないことがあった。そのため一人の使用人を呼び止める。


「セバス、今馬車で眠ってる子供を逃げられないように縛って牢屋に入れておいて」


「それはっ?.....わかりました」


訳も聞かずにすぐさま動き出す。本当にうちの執事にはもったいないほど良くできた人だ。私の教育係もやってくれていたそうな。今、胸を張って行動できるのも一概にセバスの賜物だろう。そんなセバスを悲しませるわけにはいかない。

私が卑怯なことをするとなったら、必ず庇ってくれるだろう。ですがそんな事をさせて貴重な執事を失うことはできない。私のお爺様のような人なんだ。

だからこそ絶対に守らなくては。


決意を胸に領主に元に足を運ぶ。



馬車に近づくと、お嬢様よりも幼い少年が眠っている。どうも幸せそうな顔をしている。


「こいつが邪神教の、全然そうは見えないけれども見た目には騙されない。とりあえず」

両手両足を縛って地下牢へ連れて行く。


邪神教とは、その名の通り古き過去の神を信仰しているものたちのことだ。他の国では神の名を冠して呼ばれていたりするものの、この国では教会がアストレア教以外は邪教としているのだ。だから邪神を祀っているわけではない。邪神も昔はいたそうですが、現代にはどこにも文献が残ってなく人の言い聞かせの中や絵本なんかのお話でしか出てこないものだ。

それでも、この国では邪神今日はそれだけで迫害されて、今でもひっそりと暮らしている。

今回はそのことで、反乱が起きてしまった。私たちの領地は平和なのだが、それが領主のおかげかと言われれば違うという現実だ。

お嬢様は、決断力がある。それに比べ現当主、リノお嬢様のお父上は鈍く、この世に悪人はいないと思っている。今領主に誓いを立てている人たちは皆薄々気がついているはずだ、現当主についていってもいいことはないと。それでもついて行くのはお嬢様を支えたいと心から思っているからだ。あの小さき体に秘められた可能性を皆信じているからだ。

お嬢様の居場所を守るために私はなんでもしよう。この子に危害が加わろうがお嬢様を守るために切り捨てる覚悟を持とう。

小さく軽い体を抱えながら、地下牢の階段をゆっくり降りて行く。





この国は嫌いだ。

泣きながら娘がそう言ってきた、その話を聞いて私はどうしようもなく胸が痛んだ。娘に抱きつかれて困っていた私をみかねたのかお嫁さんが娘をあやしてくれた。娘の言葉を聞いてどうしよもない虚しさが胸に残って離れない。家族を大切にしたい、そのために祖国を捨てこの国の領地にきたが、この国では戦神不知火様を進行するのは禁じられている。それでも、代々祈ってきた存在だ、娘にも競技はかなり教えておりそれにより学校で教えるアストレア教に反発を覚えてしまっているそうだ。

周りからは変な目で見られ、変な行動をしている両親の子だからといっていじめられている。

その話を、お嫁さんから聞いた時、娘は泣き疲れて寝てしまっていた。

貧乏で明日の食事さえ儘ならない国より、少し不自由でも豊かになりたいと思い国を出てこの街まで来たのにその生で家族が辛い思いをするなら、私は信念を曲げる。

そう覚悟を持って仕事帰り、いつも通り帰るときにコッソリ誰にも聞かれないように小さな声で不知火様の祝詞を唱えていたら、一人の男に呼びかけられる。


「その祝福は、この国の神様のものじゃないね。」

「なぜっ!...」


「おっと、その先は口に出さない方がいい。誰に聞かれているかわからないからな。とりあえずこっちなら人通りがないから、ついてきな」


そうしてついて行くと静かな宿に着いた。


「あんたが気になっているのは、なぜさっき独り言が祝詞だと分かったかだよな?この国の人間ならわかる事ないもんな、けれどそれは逆を返せばこの国の人間じゃなければわかるという事だ。どこの宗教でも祝詞はだいたい似るもんだからな」


「私は自分の国しか知らない学のないものでして、この国の宗教に関しましてそこまで詳しくはないのです、そのためいろいろ押してくださいませんか」


「あんたはやる気があるな、面白い。この国来たってことはそれだけ行動力があることだ。それならいい話をしてやろう」


そうして私は彼、アグドレニアさんにこの国のあり方や邪神教の存在を知り、改革運動に参加するようになりました。

妻にも娘に内緒で、休日は常に家を開け、周りが一切止まらないものだから私もその雰囲気に流されて、どんどんおかしな方向に進んで行きました。そうしてこの計画がたくさんの無関係な人を巻き込むものだと気がついた時には戻れないとこまで来てしまっていました。皆の目は何かに取り憑かれたように黒く濁ってしまっていた。それは確か、二人組の邪教徒が来たあたりから皆がその人に酔狂して行くようになった。

二人組は姉妹で、とても仲睦ましくしていた。よく妹さんの「お姉ちゃん!」と呼ぶ声が聞こえていた。

そしてこの場所は行き場をなくしたものたちの溜まり場でもあった為、居場所がない人はここで寝泊りをしていた。そして二人組の姉妹も居場所がなかった為ここで寝泊りをしていたらしい、私はいまだに顔を見たことはないが、仲間内いわくえらい美人さだそうだ。私は顔を見ていないからわからないのだが。

だからこそ私は、今まともな思考をしているのかもしれない。他の者には一度言ったのだ、あの人たちのゆうことを聞きすぎではないのかと。すると、二人組の妹の方が泣き出すしみんなの目が俺を教会の人を見る目と同じになっていたのだ、それから私の立場は途端になくなり、今では何の意見も出来ない、なぜいるのかわからない状態だ。どうしてこんなことになってしまったのだろう。私はただ娘に、お嫁さんに幸せになって欲しかっただけなのに。

何のためにこの国に来たのか、どうしてこの組織に入ったのか、目的を失ってどうしようもなくなっていた私が、ある日二人組の姉妹が魔物を使役しているところを見てしまう。

私は、そこで決心した。どうしようもなく引き返せないところに来てしまったけれど、それでもまだ私にできることがあると信じて私は、領主の元へと行くことにした。どれだけ信じられるかわからないし、私にも確実に罰はあるだろう、それでももう逃げれるのは嫌なのだ。

私は立ち向かうと決めたのだ。

そうして私はこの隠れ家のある村から、領主のいる街まで行くことを決めた。

妻や娘にもこんなことは言えない、だから隠すことになるが...いや。家族に隠し事はなしだ。けれど全部は言わない。知るだけで危険だということを私は身を持って体験した。お嫁さんにあんな思いはさせたくない。


「...全部は言えないし、私は君に隠し事はしたくないから正直に言いたいんだが。それも出来ない、君からすれば意味がわからないかもしれないけど」


「あの子に聞かせたくない話ってだけで何となくわかる。最近悩んでたこともそのことなんでしょ?」


「気がついていたのか...」


私はバレないようにかなり気を付けていたのですが、やはりお嫁さんは偉大だ。

この人を私が守らないと。どんなことになっても私は家族のために戦う。

覚悟はできた、私は自分の罪を償うのだ。

私の顔を凝視していたお嫁さんは大きなため息をついた。


「はぁ、言いたいことは沢山あったけど...もういいです。決して振り回された結果ではなくて心に決めたことなら言う事はありません」


好きにしなさいと言って寝室に行った奥さんを見送って私は準備する。

家に残っていたパンと乾燥肉、革袋に水を入れて出かけれるように準備をしておく。忘れ物がないかを確認し、最低の装備で体は身軽にしておく。


私は夜の街を走った。領主のいる街まで。


この時はまだ、あんなことになるなんて誰も知る由もなかった。



ーーーーーーー



「お姉ちゃん!街まだ!?」


沢山歩いたのかくたくたな足取りで歩いている。


「ごめんなさいね、もう少しで着くと思うから。でも、この先にはお祭りがあると思えばもう少し歩けないかしら?」


おっとりとした女性はかなりの距離を歩いたと思うがいまだに全く疲れていないように見える。

ブレない足取り、地図もなく周りは木しかなく、道沿いでも無いため位置はわからないはずなのだが迷いがなく進む。


「楽しみだけど足がボロボロだもん」


「そうね、じゃあ少し休憩しましょうか?」


ちらりと横を見て、妖艶に微笑む。

彼女が見ていたのは木の先にある、村を見ていた。村まではかなりの距離と木々が邪魔で見えないはずなのだが、彼女は多数の人の輝きをその目に捉えていた。


「私見えないよ〜、遠いぃじゃ〜ん」


やはりだるそうな彼女の目には何も見えていなかった。


「じゃあ私がおんぶしてあげましょうか?」


「えっ?!それは嫌だ!!」


「じゃあ頑張って歩こうね」


有無をいわさぬ笑顔に押されたのか少女はゆっくりと歩き出す。ふてくされたように歩く少女と、弾むように歩く美女は手をつなぎながら進む。その手は決して離れないように強く結ばれていた。



ーーーーーー


「目を覚ますと目の前に老人が立っていた、て感じでかな」


「何を言っているんだ君は」


顔にシワを寄せて嫌そうな顔をしている老人が牢屋越しに話しかけてきた。

その目は優しそうな色を映しながらも覚悟を持った目をしていた。手には蝋燭とナイフが握られている、蝋燭はわかる、ここは案外暗い。僕も目が慣れるまでは何も見えなかったほどだ。しかしナイフはわからない、僕は何かしただろうか?

否、特に何もしていないはずだ。


(なあ龍神様よ、僕はなんか気に触ることをしていたかい?)

『あの爺さんお前が起きる30分前からいたぞ、こんな牢屋で呑気に寝てやがる奴を30分も待ったんだ、イライラぐらいするだろう』

(なるほど...)


「いや、寝ていたのは申し訳ない。いまだに薬が抜けていなくてね」


少し皮肉を込めて言った言葉に特に反応もなく牢屋へと入ってくる。僕は牢屋にあるベットに座った。

両手両足縛られても意外と動けるものだ。


「私の質問に嘘をつかずに答えなさい。これはお願いではなく命令です」


「別に特に隠すこともないですしいいですよ」


「では最初の質問です、この魔物騒動を起こした人、儀式魔法を行なっている人は誰ですか?」


儀式魔法に魔物騒動という聴き慣れない単語にどういうことだと聞き返す。


「今私たちの領地は魔物に責められています、妙に連携の取れた魔物に理性的な行動、私たちを狙っているかのような攻撃、全て調べさせてもらいました。私たちはもうあなた達の味ともつかんでいるのです!!仲間を助けると思って早く教えなさい。さもなければ虐殺がおきますよ」


「いや、本当に何言ってる?僕まだ6歳だから難しい話わからない!」


見た目に合わせた噺家とをするもののあまりの恥ずかしさに少し顔が赤い。


「嘘はいらない、今の忙しい時期にお嬢様が連れてきた御仁。これには必ず意味があると思っている」


「僕があの女の子を助けたんだよ!!こんな扱いはひどいと思う!!」


子供ってこんな話し方をするのかと不安になりながら、どんな話し方をしていたか思い出す。しかし、幼い頃の記憶はあまりにも薄く思い出せない。

だからこそ、しっかり演技できているか焦る。

だが、相手の反応を見れば問題なさそうだ。本当に焦っているのか、他の者たちに確認している。


(おい、聴力強化するか?今の状態じゃ何話してるかわからないだろう?)

『別に必要ないさ、無駄な情報はカットしておきたい』

(演技するためか?)

笑いながら小馬鹿にしたように言ってくる。

『お前に当分魔力流さないからな』

(それは遠回しに死ねと?!)

『軽口を叩けるぐらいにはよゆぅ.....待て何か様子が変だ』


竜神レダイアーと話している間に執事側で何かあったそうだ、もう聴力強化するかと思った時に怒鳴り声が聞こえた。


「貴方たち!何をしているんですか!」

「「お嬢様... 」」


階段からやってきたのはお嬢様こと、リノ・シュラバリエール=エレンディオだった。


「どうなっているのと聞いています。彼は私たちの命を救ってくださった恩人ですよ。少し休んでいる間にこんなことになっていたとは、セバス貴方がいながら本当に情けない」


「申し訳ありません、勘違いをしておりました。まさかお嬢様が襲われていたとは」


「そこはどうでもいいのです、早く彼を解放してあげてください」


「「はいっ!!」」


お嬢様、リノの言葉に叩かれたかのように監視していた人が牢屋の鍵を開け、執事が手と足についている錠を外してくれた。軽くなった手足に違和感がないか確認をしている。


「申し訳ありません、大丈夫ですか?」


頭を下げながら申し訳なそうに謝ってくる。


「いや、気にしなくていいですよ、それ以上に私としては眠らされたことの方が気になりますかね」


少し意地悪に答える。


「あの、それは...」


「嘘ですよ、気にしてません。それ以上にこの状況と私を呼んだ理由を教えてください」


「それは.....ここではなんですから私の部屋にどうぞ」


案内されて、やっと地下から地上に出ることにできた。

空の夕暮れはまるで嵐の前の静けさを表しているかのようだった。

(妙に詩人的だな、次は毒に気を付けろよ)

『うるさいな!分かってるよ!』


レダイアーの一言で顔が赤くなった黒夜だったが、空のあかさにかき消され誰も気がつくかなかった。



ー裏話ー

(黒夜、聴覚以外にも視力を上げることや、嗅覚を上げることもできる)

『なんだよ急に、別にあげなくていいよ。てか嗅覚あげたら犬みたいじゃないか』

(なんだよ犬はすごいだろ。探し物を見つける天才だそうじゃないか。我の時代も犬人族はとても優秀で...)

『ああもう分かったよ。犬はすごいんだな、てか視覚はあげて大丈夫なのか?人体構造的に意味がわからないだろう』

(何言ってんだお前?)

『だめだこりゃ、五感の強化は最後の最後にするとしよう』


ーーーーー


はい!ということで甘楽です!今回のお話も見てくださりありがとうございます!

正直バイトや動画投稿で忙しくなかなか書けないので投稿頻度はかなり遅くなってしまいます。なので本当にキリンのように首を長くしてお待ちください。


とういうことで今回は異常です、ミラティブやYouTubeでの活動も頑張っていきますので、これからも応援お願いいたします。

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