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龍と謎と前世  作者: 夏蜜柑/甘楽
第1章。黒夜は前世の記憶を思い出す。
2/27

第2話 まさかの天使?いやいや、第二の母親です!

すみません。かなりの説明不足だったので、この話で説明します。


まだ、この小説家になろうに慣れていないため、編集が難しくうまく直せていないのですが、どうにか綺麗に読めるように仕上げますのでお待ちいただけるとありがたいです。


では本編をどうぞ。

俺は今スラム街にいる。

いやまて、その説明は少しずれている。

そう、正しく言うなら倒れてる。だ。

さてさて〜何で俺がこんなところに倒れているかというと……俺の母が死にお墓を作った数日後の話だ。



「さて、今日からスラムに暮らすのはわかったんだが……銀貨2枚と大銅貨5枚しかお金が無い」


そう今の俺は母親が残してくれた銀貨と俺でもできる簡単なお仕事をして稼いだ大銅貨5枚しかなかった。

ちなみにお金の単位としては、


銅貨が10円


大銅貨が100円


銀貨が1000円


大銀貨が1万円


金貨が10万円


大金貨が100万円


白金貨が1000万円


となっている。


しかし普段、白金貨は使われていない。


その理由は二つ、一つは白金貨の素材にプラチナ金属が使われるため、そんな多く作られていない。


二つ、まず白金貨を使う場面がそうそう無い。



この世界の物価は現実よりもめちゃくちゃ安い。

それはもう何倍も安くなっている。

うん?なんか言い方がおかしいような…ま、いっか!



例えば、日本で卵を買おうとしたら一パック約200円だが。この世界では銅貨5枚、つまり50円で買えてしまうのだ。

そう思うと銀貨があるだけで十分だと思われるが、実際はそうとも限らない。

この世界に法律は無い。つまり子供でも働けるわけだが、さすがにまだ二桁も行ってないので誰も仕事をさせてくれないのだ。

そうすればあっさりお金は無くなり、すぐ無一文だ。

だからこそお金が無いと嘆き、どうにか仕事を探しているところなのだ。



まず、真っ先にやる事はこのスラムを知ることだ。

情報は何よりも大事だ。そして力にもなる。


少しはしゃぎながらも歩いていたら、ガラの悪そうなおっさん達が居たのでなるべく丁寧に話し掛ける。



「あの、すいません」


「あん?なんだガキ。俺になんか用か?」


「あっ、いえ。少し聞きたいことがありまして……」


「なんだ、言ってみろ」


「ありがとうございます。実は、四番地のリーダーさんに会いたくて……その場所を知っていないかと思ったんです」



となるべく優しく以下にも雑魚そうな感じで聞く。

自分は圧倒的な弱者ですよオーラを放ち、相手を上に持ち上げるような感じで。

実はこれ、一種の交渉術らしい。

前世?と思われる記憶の一つにあった。何でこんな術を覚えたのか、覚えてはいないけど、今役に立っているので関係無い。

前世の俺ぐっちょぶ!



ちなみに四番地とは、スラムの場所を5つに分けた時、南西に位置する場所の事だ。

以外とスラム街は広いので南西に来るまで、1日かかった。

そして、このスラムはそれぞれ番地ずつに支配する人がいる。

その人の下に就ければ、どうにかなるのだが………



「りーだー?いまいち言葉はわからんがつまりお頭のことか?」


「はい!多分それで合ってると思います」


「それなら、西側の旧城下町のところだって聞いたことがあるぞ。まあ詳しい話はそこの近くのやつに聞けばわかるさ」


「そうですか。ありがとうございます!

では失礼します」



よし!場所がわかった。と思い浮かれながらも態度に出さないように静かに立ち去ろうとするが……



「ちょっと待ちな!」


「えっ?!なんでしょうか」


「『なんでしょうか』じゃねえだろ。情報教えたんだから金払えや!」


「えっと、……いくら払えば良いんでしょうか?」


「銀貨1枚」


「はっ?」


「だから銀貨1枚だって言ってんだろ!」


思わず素っ頓狂な声を出してしまったが、すぐに冷静に思考する。


ここら辺については詳しく知らないし、情報屋でも無いのでその情報のレア度もよく知らない。

けれども銀貨1枚はさすがに高すぎる。

それはいくら何でも盛りすぎてる。

それより子供なのに話を聞いてくれたのは、優しいからじゃなくて金のためか。


けど、まだマシなのかもしれない。

本当にやばいやつとかは何も言わずに金だけ奪おうとしそうだけど。

けど、やはり詳しく知らないためあっさり言いくるめられてしまう。



「銀貨1枚か〜、かなり痛い出費だな…。でも!場所はわかったし、まあ仕方ないな」



そう割り切って、西側の旧城下町跡地に向かう。



着いたはいいものの、やはり広すぎる。

現実世界の東京だと練馬区ぐらいの大きさはある。


そのため探すのは置いといて、休憩がてら近くの店に入る。



適当にスープとパンを頼む。

大銅貨2枚払って銅貨5枚がお釣りに帰ってくる。

そこで、近くに居たハゲてるおっさんに話を聞く。

一様さっきみたいに破格と言ってもいい値段を突きつけられるかもしれないので、先に手を打つ。



「あの〜すいません」


「うん?何だい?」


「少し聞きたいことがあるんですが……ここの食事代払うので、教えてくれませんか?」


「本当かい!?いいよ!何でも聞きたまえ!」


「じゃあ〜………」



そうしてさっきと同じ説明をする。

リーダーを探していること、ここについて聞いたこと、そしてここら辺の近くにいると聞き探しにしたことを。


そして一通り聞いた後、おっさんはそそくさと出てってしまう。



おっさんの話を纏めると。


まずここは表の道じゃ無い。なのでここから少し北に行けば大きな道に出れると言う話だった。


次に、元城跡に四番地グループはいるという話。



最後にここら辺は、ヤバい奴らが多い危険な場所のため、なるべく早く帰った方がいいという話だった。



それらの話を聞いて、さっさと移動しようと料金を払おうとしたら………あのおっさん、実はかなりツケていたらしく俺が持っていたお金が吹き飛んだ。


しかし場所も見つかったしもう安心だ。

無一文だが、すぐに稼げるだろう。

前世の記憶も使えば、あっという間に幹部クラスにもなれると思う。


そう思いながら旧城跡に向かった。



俺は城跡に着いた瞬間気がついた。


そう、騙された!と。

それはわかりやすく、逆に言えばここら辺を知らない人達にはとても騙しやすいと言えるだろう。


そこには全くと言っていいほど人の気配がなかったのだ。

そして、その感覚通り中に入ってみたらびっくり、何もなかった。



騙されたと気付いた時にはもう遅い。

嘘の情報つかまされて、しかも全財産払って、頑張って歩いてきたというのに!


地団駄を踏みながら悔しがっていたが、どうにもならないので、どこかに仕事へ来た人を探すために歩き始める。




そして最初に戻る。という訳だ。


「くっそ、腹が、減った、な」


喋るのもタドタドなぐらいお腹が減っている。

さすがに成長期の子供にご飯無し3日目は餓死寸前だ。


何より、ここまでずっと歩き続けたため、足もボロボロなのだ。



「ああ〜、本当っ、甘かったな。

ここは、日本、じゃ無い、のに」



きっと黒夜がまだ子供ということもあるだろうが、やはりここは日本とは違う。

人の悪意を如実に感じる場所だ。

それほどこっちは甘く無いという事だろう。



「もう、簡単に、は、信用、しない、ぞ」



俺は心にそう刻んだ。

まあ、あんな痛い目を見たのだからそうホイホイと人は信じないだろうが…口に出すだけでも以外と変わるものだ。



と、そんな事を考えてたら前から音がする。

一体何かと思い前を見てみれば、馬車がこちらに迫っていた。


かなりの速度で、しかも馬車のため貴族かと思うが、そんな事関係なく潰されると思った、が。

その直前で馬車が急停止する。


何とそこから2人の女性が降りてくる。



「ねえアリサ、この子まだ生きてる?」


「ええお嬢様、まだ生きていらっしゃいます」



そこにはいかにも貴族と言わんばかりの服装をした、まだ20サイぐらいの女性と、メイド服をきた、30代前半の女性が立っていた。


20歳ぐらいの女性は、背丈や見た目が母に似ていて、思わず天使になって迎えに来てしまったのかと錯覚してしまった。


しかしこちらの考えを無視して、メイドさんと2人で話を進めてしまう。



「わたし、いい事思いついたんだけど……この子をうちの子にしない。別に孤児だったら買う必要も無いし、この子も助かるし、一石二鳥だと思うんだけど、どう?」


「別に、私は構いませんよ。そこはお嬢様の目に従います。お嬢様の目に狂いはありませんから」


「そう、それなら安心して。この子、餓死寸前だからご飯あげたらすぐに懐くわよ」


「お嬢様がそう言うなら、そうでしょうが……本当によろしいのですね」


「ええ、いいわ」


「わかりました。では今回引き受けた人にはキャンセルとそのキャンセル料金を払っておきます」


「毎度、ごめんなさいね。一様治そうとはしてはいるんだけど……」


「別に、今に始まった事ではないので構いませんよ」



淡々と話を進めていく2人を見ながら考える。しかしお腹が減っているためうまく思考ができず、しかも疲れが限界を迎えたのか、そこで意識を手放してしまった。



深くと思うが、残念ながら前世の体と違いこちらはまだ5歳なのだ。

仕方ないだろう。


まだ安全とわかっていないのに意識を手放してしまった事に、自分を叱咤して目覚めた時の不安に苛まれるのであった。

投稿が遅くなってすみません。


次回の投稿は来週の木曜日、9/14日に投稿したいと思います。


最後まで見てくださり、ありがとうございます。

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