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ロイヤルロード(上)  作者: Koko
4th Stage
24/40

脱却

「おかえり、友菜」



「……」



家に帰って来て、ただいまも言わず、あたしは一直線に自分の部屋に向かった。



今日は、めでたい日になるはずだったのにな…



もう何も考えたくないや。



あたしのことを心配してくれたお母さんが、何回か声をかけてくれたけど、その日は夕食も食べず、ひたすらベットの中で眠れない夜を過ごした。



翌朝



「友菜、起きなさい」



いつもより、心なしか優しいお母さんの声。



「うん」



いつもなら素直には起きないんだけど、反抗する気力が無かった。



「友菜、目の下にクマが出来てるわよ。もしかして、寝てないの?」



「うん」



「学校行ける?」



「うん」



テスト直前なのに、私情で学校を休むわけにはいかなかった。



「じゃあ化粧でクマを隠さなきゃね。ちょっと待ってて」



そう言うと、お母さんは自分の部屋から、化粧道具一式を持って戻って来た。



そしてあたしの目元にコンシーラーを塗り始めた。



しばらく沈黙が続く。



やがて沈黙を破ったのは、お母さんの一言だった。



「何があったか、話してくれる?」



「えっ…」



「その表情を見てると、夜通し悩み続けても答えは見つからなかったみたいだし。人に話を聞いてもらうと、すっきりするわよ」



やっぱりあたしのことは、何でもお見通しか。



お母さんにはかなわないな…



時計を見ると、いつも家を出る時間よりも、まだ30分以上余裕がある。



最初から話を聞いてくれるつもりで、あたしの部屋に来てくれたんだろうな。



お母さんの心遣いに感動して、気づいたら涙が溢れていた。



「うわぁ~ん」



お母さんの胸で、子供のように泣きじゃくった。



しばらくすると、自然と心が落ち着いてきた。



これが、母親の包容力ってやつなのかな?



「あ~あ。コンシーラーを塗り直さなきゃ。それにしてもひどい顔ね」



あたしの顔を見て、お母さんは苦笑いしている。



「女の子にひどい顔とか言わないでよ。泣いちゃって目が腫れてると思うから、さっきよりも丁寧に塗ってよね」



「はいはい」



「ありがとね、お母さん」



「唐突に何よ?」



「とにかく、ありがとう」



「変な子ね…」



感謝の気持ちを、きちんと言葉で伝えたかった。



「実は昨日、光ちゃんに告白されたんだ…」



「なるほど。それで悩んでた訳ね」



不思議なことに、お母さんは全く驚いている様子が無かった。



「驚かないの?」



「驚かないわよ。光太君が友菜のことを好きなんて、10年前から知ってたし」



「え~っ!」



さらりと爆弾発言。



「10年も前から?」



「もっと前かもね。光太君の家族も知ってるし、知らなかったのは、友菜だけよ」



「そうだったんだ…」



「それで光太君に告白されて、友菜は何て答えたの?」



「告白されて頭がパニックになっちゃって、何も返事出来なかったんだ…」



「そっか。じゃあ、これからどうしたい?」



「光ちゃんに告白されることは、全く頭になかったから、正直これからどうしたらいいか分かんない。でもすぐには無理かもしれないけど、少しずつでも、一人の男の子として、見られるようになりたいと思う」



「そうだね。まずは、光太君を異性として意識する所から始めないとね。でも光太君よりいい男が、世の中にそうそういるとは思えないけど」



「それはあたしが一番よく分かってるよ…」



「そう思ってるんなら、深く考えずに付き合っちゃえばいいのに。それとも他に気になる人でもいるの?」



気になる人…



なぜか、川越君のことが頭に浮かんだ。



「へぇ~その顔は、気になる人がいるんだ?」



「い…いないよ」



「もしかして、その人のことが好きなの?」



「べ…別に好きとかじゃないよ…」



「好きじゃない?気になる人は、いないんじゃなかったの?」



「あっ…誘導尋問なんて、ひどいよ!」



でも話をしている内に、少し元気が出て来たのが、分かった。



やっぱり部屋に引きこもってても、ネガティブ思考になるだけで、何もいいことなんてないよね。



「誘導尋問に引っかかるあんたが悪いんでしょ。まさか本当に気になる人がいるとは思わなかったけど。同級生?同じクラスなの?」



「誘導尋問なんて、姑息な手段を使うお母さんには、教えません」



「なんでよ~」



グゥ~



いきなり、あたしのお腹が鳴った。



そういえば、昨日の昼から何も食べていないことを、思い出した。



「お腹すいた…」



「パンでいいわよね?」



「うん。ピザトーストが、食べたいな」



「はいはい。学校に行く準備が出来たら、降りてらっしゃい」



「分かった」



お母さんは、部屋を出て行った。



あたしも学校に行く準備をして、制服に着替えた後、下に降りて、ピザトーストを食べた。



今は朝食を食べ終わって、食後のココアを飲んでいるところだ。



ピーンポーン



チャイムが鳴った。



こんな朝早くから、一体誰なんだろう?



まさか、光ちゃん?



今日は試合の翌日だから、朝練無いって言ってたし、むしろ光ちゃんの可能性が、一番高い。



ドキドキ…



どうしよう?



何を話せばいいのかな…



「はい」



おそるおそる、扉を開ける。



ガチャ



「えっ…」



扉を開けると、そこには、意外な人物が立っていた。



「おはよう、友菜」



「おはよう、唯香。昨日は待っててもらったのに、先帰っちゃってごめんね。どうかしたの?」



「光太君に頼まれて、唯香の様子を見に来たんだ」



「そうなんだ。ありがとね」



こんな時でも、光ちゃんはあたしに気を使ってくれるのか。



優しいな…



遠回りになるのに、迎えに来てくれた唯香にも感謝しなきゃね。



「唯香ちゃん、わざわざ迎えに来てくれて、ありがとね」



お母さんが様子を見に来たみたいで、玄関までやって来た。



「いえいえ。光太君に、友菜のことを頼まれましたので」



「それじゃあ、友菜のこと頼むわね」



「もちろんです!」



「いってきます」



「いってらっしゃい」



帰りはよく一緒に帰るけど、唯香と2人で登校するのは初めてだから、不思議な感じがする。



「目腫れてるね。もしかして、泣いた?」



「うん…」



やっぱり洞察力の鋭い唯香には、泣いたことがバレてしまった。



「光太君に告白されて、びっくりした?」



「うん。唯香も、光ちゃんがあたしのことを好きってこと知ってたの?」



「当たり前でしょ。だから言ったじゃん、友菜は鈍感過ぎだって」



「唯香があたしのことを、鈍感って言ってた意味が、やっと分かったよ…」



「もうちょっと、早く気付いてあげて欲しかったな…」



「そうだよね…これから、あたしはどうすればいいんだろう…」



「難しい問題だね。今はお互いがどう接すればいいか分からなくて、ぎくしゃくするなら、距離を置いてみるのも、1つの手かもね」



「そっか…確かに今は、光ちゃんとどう接したらいいのか、分かんない…」



「今まで友菜と光太君はずっと一緒にいたから、距離を置いてみて、初めて分かることがあるかもしれない」



「そうだね」



「これはあくまでも、あたしからのアドバイス。最終的には、友菜が決めるんだよ。友菜の思っていることを素直に話したら、光太君は、きっと受け入れてくれるから」



「うん」



正直、距離を置くという唯香のアドバイスが、正解かどうかは分からない。



でも光ちゃんを、幼なじみじゃなくて、1人の男の子として見れるようにするためには、幼なじみという関係を一旦リセットすることが、必要だと思う。



光ちゃんは、幼なじみという安定した関係を捨ててまで、変化を望んだ。



だからあたしは、変化を望む光ちゃんの意志に応えたいと思う。



これからどういう関係になって行くかは、今はまだ分からないけど…



光ちゃん、ごめん…



少しの間、あたしに時間をください。



話をしている内に、学校に到着した。



げた箱で靴を履き替えて、教室に向かう。



足取りが重い。



でも唯香の言った通り、これからどうするとしても、一回ちゃんと話をしないといけない。



話し掛けても、無視されないかな…



不安な気持ちのまま、教室のドアを開けた。



ガラガラ



光ちゃんと智紀君は、すでに学校に来ていて、2人で話をしていた。



「お…おはよう」



勇気を出して、声を掛けてみる。



「おう」



いつもより素っ気ない感じだけど、無視されることはなかった。



少しホッとした。



「おはよう、友菜ちゃん。き…今日はいい天気だね」



智紀君は、なぜか少し挙動不審だ。



[ちょっと…なるべく普通に友菜と接しなさいって、言ったでしょ?]



[友菜ちゃんの顔見たら、なんか動揺しちまって…]



[とにかく自然にしてなさい。出来ないなら、友菜としゃべるな]



唯香と智紀君は、2人でひそひそ話をしている。



「何の話をしてるの?」



「な…何でもないよ」



「そっか…」



……



会話が途切れて、沈黙が訪れる。



いつもなら智紀君が話題を振って、話を盛り上げてくれるんだけど、今日は妙に静かだ。



あたし達に、気を使ってくれてるのかな…



光ちゃんはあいさつした時に、一瞬こっちを見たけど、その後は、こっちのほうを向いてくれない。



何か、気まずいな…



キーンコーンカーンコーン



沈黙を打ち消すように、チャイムが鳴った。



HRが始まる。



渡辺先生が、野球部が優勝したことを報告してくれて、HRは終わった。



HRが終わってすぐに、あたしは唯香の席に向かった。



「どうしたの、友菜?」



「ちょっと気まずくて…」



「そっか。まあ今は仕方ないよ。休み時間は、しばらく2人で過ごそっか」



「うん。ごめんね…色々と迷惑をかけて」



「気にしないの。あたし達、親友でしょ?」



「うん!」



「親友なら相談に乗るのは当たり前だし、困ってたら、助けてあげたいと思うのが当然なの」



「ありがとう、唯香」



この日は、1日唯香と一緒に過ごした。



……





~光太Side~



正直、友菜が学校に来てくれて、ホッとした。



でも友菜に対して、どんな態度を取ればいいのか分からない。



友菜の方も気まずいようで、挨拶を交わした後は、俺に話しかけてこようとはしなかった。



昨日、友菜に告白したこと自体は、後悔していない。



確かに勢いで告白した部分も少なからずあったけど、これで良かったと思う。



正直、もしかしたら付き合えるんじゃないかって期待していた。



でもあの時の友菜の顔を見たら、とてもそういう雰囲気では無かった。



翌日



「こ…光ちゃん」



3時間目が終わった時、友菜が声を掛けてきた。



「何だよ?」



動揺していることをばれたくなかったので、少し素っ気なく返事をした。



その態度を怒っていると勘違いしたのか、友菜はうつむいてしまった。



「な…何でもない」



そう言うと、唯香ちゃんの席に戻って行ってしまった。



「そんな態度を取ってちゃ、仲直りできなくなるよ~」



「分かってるっての。いちいちつっかかってくんな」



「ハァ?光太の為を思って、言ってんだろ?」



「それがうざいって言ってんだろ」



「おまえ、ふざけんなよ!」



智紀が俺の机に手を叩きつけて、怒りをあらわにしている。



「ちょっと智紀、落ち着きなさいよ!」



唯香ちゃんが騒ぎを聞きつけて、こっちにやって来た。



智紀を、引き剥がしにかかる。



「やめて!喧嘩しないでよ…」



涙目の友菜が、遅れてやって来た。



その顔を見たら、一気に熱が冷めた。



「智紀、悪い…」



智紀に八つ当たりするなんて、最低だな…



「おう。俺も急に怒鳴って悪かった」



智紀はもう怒っていないようで、唯香ちゃんは、智紀を解放した。



何か物事が、どんどん悪い方向に進んで言っているような気がする。



甲子園出場を決めた人生最高の瞬間から、まだ2日しかたっていないのに、今はどん底の気分だ。



まさに天国から地獄へという表現が、ぴったりあてはまる。



それから、期末テストが終わるまでの1週間、俺と友菜は一言も会話を交わさなかった。



そして俺達は、いよいよ甲子園の初戦を迎えた。



当然のことながら、今までの試合のように、朝から俺の家に、友菜が来ることは無い。



でも応援団のメンバーの中に、友菜の姿があったので、応援には来るようだ。



友菜に告白して1週間。



俺の精神状態は不安定で、練習にもあまり身が入らず、後輩部員にまで心配されるほどだった。



そんな状態で勝てるほど、甲子園は甘くない。



1回戦敗退。



皆が泣いている姿を見ながら、自分のふがいなさに腹が立った。



「長い間コンビを組んでて、今まで光太が投げる試合は負ける気がしなかったけど、今日は初めて勝てる気がしなかった。心ここにあらずのお前の顔を見て、ダメだなと思ったよ」



「そうか…」



「甲子園に来れたのは、紛れもなく光太のおかげで感謝してる。でもこんな結果に終わるなら、甲子園に来ない方が、ましだったかもな」



「そうだな…」



智紀の指摘に、一言も言い返すことが出来なかった。



バスが、学校に到着する。



監督の話を聞いた後、解散となった。



その瞬間、人影が近づいて来るのが分かった。



「光太君、残念だったね」



唯香ちゃんが、声を掛けて来た。



唯香ちゃんの少し後方には、友菜の姿もある。



「ああ」



「せっかくだし、途中まで一緒に帰ろうか」



「そうだな」



「友菜ちゃん、帰ろ~」



「うん」



隣にいたはずの智紀は、友菜の所に行って何か会話をしている。



必然的に、俺と唯香ちゃんが隣に並ぶ。



いつもとは違う組み合わせのまま、学校を出た。



「明日は終業式だね」



「そうか。すっかり忘れてたわ」



「まだ友菜と、話出来てないんだよね?」



「ああ…最近は、完全に俺のこと避けてるからな」



「そっか…でも友菜の気持ちも、分かってあげて欲しいんだ」



「それは分かってるけど、あからさまに避けられると、告白したことを後悔しそうになるな」



「うーん…でも幼なじみという壁は越えなきゃいけないし、後悔することはないんじゃないかな」



「そうだな」



「この後、2人になったら、ちゃんと話をするように言っといたから、話を聞いてあげてね」



「分かった」



後ろを振り返ると、友菜は、智紀と楽しそうに話をしている。



つい最近まで、あの笑顔は、俺にも向けられてたのにな…



しばらく歩いて、いつもの分かれ道まで来た。



「それじゃ」



「また明日ね~」



「おう」



「ばいばい」



2人は、自分の家の方向に歩いて行った。



「あ…えっと…あたし達も帰ろうか」



「ああ」



横に並ぶこともなく、俺の半歩後ろを、友菜がついて来ている。



しかも会話が無い。



いつもなら友菜が色んな話をして、俺が相槌を打ちながら返すのだけれど、そんな日常も失われてしまった。



「こ…光ちゃん」



しばらく歩いた所で、友菜が沈黙を破った。



「どうした?」



友菜を怖がらせないように、出来る限り、愛想良く答えた。



「公園に、寄って行かない?」



ちょうど、公園を横切ろうとしていた所だった。



「分かった」



2人で公園に入った。



この公園を訪れるのは、始業式の時以来だ。



あの時は、仲直りすることが出来たけど、今回はどうだろうか?



表情を見る限り、友菜の話は、俺にとってあまりいい話ではなさそうだ。



友菜は思ってることが、すぐ顔に出るからな…



微妙な距離感のまま、ベンチに腰掛けた。



「こ…光ちゃん、喉乾いてない?お茶ならあるけど、飲む?」



「おう。もらう」



友菜は、カバンからペットボトルのお茶を取りだした。



「あっ…」



友菜が急に固まった。



友菜の視線は、ペットボトルの飲み口の所を見たまま、止まっている。



もしかして…



「間接キスになるとか思ってんのか?」



「!!」



そう言った瞬間、図星だったようで、一気に顔が真っ赤になった。



「別に今まで気にしたことなんかなかったんだし、今更…」



「ダメなの!」



いきなり、友菜が大声を上げる。



「はっ?」



「気にしなきゃ、ダメなんだよ…」



「何で?」



「幼なじみ同士なら、ありかもしれないけど、付き合ってないただの男女なら、気にしなきゃいけないことなの」



「……」



まさか俺が、男として見ろって言ったからか?



友菜なりに、幼なじみという関係から、脱却しようとしているのは分かった。



でも、何かが違う気がする。



そう思うのは俺だけなのだろうか。



「光ちゃん、話があるの」



「ああ」



「光ちゃんと、しばらく距離を置きたい…」



「……」



覚悟していたとはいえ、実際言われると、ショックが大きかった。



「一回関係をリセットして、光ちゃんを1人の男の子として、見れるようになりたいの。でも今日のように、すぐには頭が切り替えられないから、少し時間が欲しいんだ。夏休みに入って、お互いに、受験勉強をしなきゃならない時期だし、頭を整理するには、ちょうどいいかなって…」



「…分かった」



そこまで言われたら、素直にうなずくしかなかった。



しばらく沈黙が続いた後、友菜がベンチから立ちあがった。



「先に帰るね…」



「ああ…」



そう言い残すと、友菜は家に帰って行った。



俺は1人、ベンチに取り残された。



友菜に会わないように、しばらく時間を置いてから、家に帰った。



「ただいま」



「おかえり。試合、残念だったわね」



「ああ」



一言だけ言葉を交わした後、部屋に向かう。



扇風機を付けて、ベットに寝転がった。



何も考えないようにしても、頭には友菜の顔が浮かんでくる。



時間が経てば、友菜が寂しがって、幼なじみに戻ろうって言うと思っていた。



うぬぼれだけれど、俺のことを、幼なじみとしては、必要としてくれていると思っていたからだ。



だから、距離を置こうと言われた時のショックが大きかった。



俺には、待つことしか出来ないのか…



悶々とした気持ちのまま、1日を終えた。



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