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ロイヤルロード(上)  作者: Koko
1st Stage
2/40

幼なじみ

ピンポーン






慣れた手つきで、チャイムを押す。






「は~い」






扉が開き、中から人が出てきた。






「おはよう、友菜ちゃん」






「おはようございます。光ちゃんは起きてますか?」






「ううん。まだ寝てるのよ~」






「やっぱり…じゃあ、あたしが起こして来ますね」






「いつもごめんね。助かるわ~」






朝練のない日は、光ちゃんを迎えに行くのが通例になっている。






光ちゃんは、毎日遅くまで野球の練習していて、疲れて帰ってくることが多い。






しかも低血圧で、朝なかなか起きないため、おばさんも手を焼いている。






そこで、あたしが駆り出されているのだ。






小林光太






通称、光ちゃん。






あたしの幼なじみで、野球部のキャプテンを務めている。






「おじゃましま~す」






光ちゃんの部屋は、2階にある。






階段を駆け上り、部屋をノックする。






コンコン






反応がない…






「光ちゃん、起きてる?入るよ~」





光ちゃんの部屋は、3畳ほどの小さな部屋だ。






阪神タイガースの熱狂的なファンである光ちゃんは、甲子園に通い詰め、選手のサイン入りボール等、様々なタイガースグッズが所狭しと置かれている。






「光ちゃん、起きてよ~」






光ちゃんはあたしの声に反応し、寝返りを打ったものの、起きる気配はない。






こうなったら…






「え~いっ」






勢いよく、光ちゃんの布団を引きはがす。






そして…






「起きろ~」






ドン






鈍い音とともに、光ちゃんの上に馬乗りになった。






「うっ…」






さすがの光ちゃんでも、効き目抜群だったようで、光ちゃんは目を覚ました。






「おはよう、光ちゃん」






「おはようじゃね~よ。早くどけろって」






「光ちゃんが起きてくれるまで、どけない!」






「分かった。起きるから」






光ちゃんを、ようやくベットから引きはがすことに成功した。






「部屋に入って来るなって、いつも言ってるだろ」






「光ちゃんが、起きないのが悪い!」






「じゃあ、外から声を掛ければいいだろ?」






「声を掛けたけど、起きる気配が無かったから入ったの」






「まあいいや。まったく…無防備すぎんだろ…」






「んっ?何か言った?」






「何も言ってねえよ。制服に着替えるから、外に出てろ」






「二度寝しちゃだめだよ?」






「分かってるっての…」






しばらくして、制服に着替えた光ちゃんが出て来た。






階段を降りて、リビングに向かう。






「おはよう、光太」






「おはよう」






「光ちゃん、早く朝ご飯食べてね。学校に間に合わなくなっちゃうよ」






「まだ余裕だっての。早く起こしに来過ぎなんだよ」






「光ちゃんがすぐに起きてくれないから、早めに来なくちゃいけないんじゃん!」






「仕方ねえだろ。朝は苦手なんだから…」






そう言った後、光ちゃんは朝ご飯を食べ始めた。






光ちゃんがご飯を食べている間は暇なので、テレビをつける。






ポチッ






「あっ!占い始まった。光ちゃん、何座だっけ?」






「かに座だよ。付き合い長いんだから、それくらい知っとけよ」






「ごめんごめん、誕生日は知ってても、人の星座は意外と知らないものなんだよ」






[7位は、かに座のあなた。年下の人から、猛烈なアプローチを受けるかも]






「光ちゃんって、学校の後輩に知り合いの女の子っていたっけ?」






「さあな。どうせ占いなんて、信じね~し」






猛烈なアプローチって、何だろう?






さて肝心のあたしは… あった!






[12位はいて座のあなた。何をやってもうまくいかない日。今日は一日おとなしくしておくのが、吉かも]






ガーン…






「最下位とか、だっせ~」





「何よ~占いなんて、信じないって言ったくせに!」






「お前が、占いで落ち込んでるのが面白くて」






「いいの。占いなんて、自分の都合のいいことだけ信じればいいんだから」






「何だよそれ…占いの意味ねえな」






そんな話をしている間に、光ちゃんが朝ごはんを食べ終わった。






「おばさん、行って来ます」






「行ってくる」






「2人とも行ってらっしゃい。気をつけてね」






2人で小林家を後にして、学校に向かった。




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