分かってないのはどっち?
人というのはとてもつもなく安易な考え方をする。
それは彼ら自身も驚くような考え方でそれはそれはまるでおとぎ話のような稚拙でありきたりなご都合主義であった。
そういった考え方を目の当たりにしてまったせいで、私はそれを馬鹿馬鹿しく思ってしまう。
不信は決して嫌悪ではなく、不信は不信なのである。
たとえ、好きでも信じられないものは仕方ない。
その不信を勝ち取ってしまった、本人が悪いのだから。
不信感を得ているのは自分のせいなのに、自分ではなく、信じない相手が悪いということで、「じゃあ、どうして私が悪いの?」と聞くと「俺はこんなに思っているのに」と自己満足の努力を誉めてと頭の悪い回答が返ってきてあきれた。
その返答を返した相手に冷めた目で見つめ返したら、はたかれた。
「頭の悪い返答の次には暴力?脳みそ活動してないんじゃないの?口には口を暴力には暴力を。」そのまま相手に向かって平手を食らわした。
「いい加減にしろよ。」
「それはこちらの台詞よ。信じられないもの仕方ないじゃない。あなたの言動が起因しているのだから。」
「なにがそんなに気に入らないんだ。」
「気に入らない?私はなにも不満足ではないわ。ただあなたの言動に不信があるだけよ。」
「それが不満足だって言ってるんだ。なにが気に入らない。なにがだめなんだ。」
「私があなたのことを好きだからそれでいいじゃない。完璧主義者の戯言は嫌いよ。たとえ、あなたが他の女の子と一緒に歩いていようがそれは私の不信につながっているだけで、あなたへの好意は変わらないわ。たとえ、私の代わりがたくさんいようが、あなたへの好意は変わらないわ。そうたとえ、どんなに不信が積もっても、あなたへの好意は変わらないわ。」と言って笑うと、今度はおびえた表情になった。
「何?本当、何がダメなの?なんでそんな顔するの?」「気持ち悪い。」と言ってそのままどこかに行こうとする。
あぁ、どうして分からないのか。むしゃくしゃする。
「じゃあ、もういい。」と私は思う。
「じゃあもういいよ。別れようか。」とその言葉を言うと、驚いたような顔をする。
鳩が豆鉄砲食らったような顔して「え?なんで?」と返ってくる。
「だって、考えが合わないし、きっと性格も合わないのよ。会う度にこう喧嘩しているし、別れた方がいいわ。」と言って自分の荷物をまとめる。
「じゃあ。お邪魔したわ。さようなら。」そう言って私は彼の家からでる。
あまりにも滑稽な顔で、最初からこうした方がよかったなと私はすごくすごく後悔した。




