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宿へ

「どう?、ルールは覚えた。」

「ああ、たぶん。結構複雑だな。」

「まぁ、そうね。普通のチェスと違って取った駒を再利用できるし、自分の陣地内だったら、一番最初の陣形は好きに配置できるから。さぁ、やりましょう。まず紙に初期の陣形を書くのよ。」

「わかった。」

どうすっかな。

王を詰まされた終わりだからガチガチに固めるべきか?、それとも攻撃力全振りにするか?

う~ん、結構面白いな。戦略性が問われるな。

「どう書けた?」

「ええと、よし、これにする。」

互いに紙に書かれたとおりに、駒を並べていく。

「はぁ?、あんたバカじゃない。近衛騎士を前面に出すなんて。」

「いやあ、試してみたくて。まぁ、まずはやってみようぜ。」

近衛騎士は王のそばにいるときにもっとも最大限のパフォーマンスを発揮するが、離れていても通常の騎馬隊よりも強い。なら、攻撃に回すのは当然だ。だって、一番楽しいのは攻撃することだからな。


「パチパチパチ」


…結構難しいな。頭がこんがらがりそうだ。

「あんた、結構やるわね。本当に初めて?」

「もちろんさっと。」


「パチッ」


やばいな、だいぶ駒がなくなってきた。とりあえず、王手。

「やるわね。」

よし、騎馬隊を投入、そして軍師の特攻。

「くっ、あんた全然防御しないじゃない。」

「その方が面白いだろ。」

…ギリギリ届かないな。でもこいつは気づいてないか。なら行ける所まで行ってみる!!

「全然攻めがとぎれないじゃない!!、ほんとムカつくわね、あんた。」

うっせー、こっちも必死なんだよ。もうこの攻めが途切れたら負けだからな。赤毛にだけは負けたくねぇ。

「王手。ほら逃げなさいよ。」

ちっ、もう攻めが途切れてしまった。逃げ切れるかな?

「パチ、パチ、パチ」

「…参りました。」

くっそ、負けてしまった。いいとこまでいってたんだけどな。

「あんたなかなかやるわね、初めてにしては強すぎない?」

「そうか?、でも結構面白いな。」

その後もトランプ組がゲームを新たに始めてたので、もう一局指す。


「パチパチパチ…」


「詰みだ。」

「くっ、参りました。」

「俺の勝ちだな~。」

はっはっは、残念だったな、赤毛。

(おい、パール、ちゃんと録画してるか?)

(してますよ。)

(いい映像が取れたな、実に愉快だ。)

(最低ですね。マスターは一回目負けてるんですけどね。)

(初めてだから仕方ない。)

「も、もう一回よ。次は私が勝つんだから。」

その後も続けていくが、安定して勝てるようになってきた。

「なぁ、トランプにしようぜ、もう飽きてきた。」

「まだもう一回。」

やばい、こいつ負けず嫌いすぎだろ。もうやりたくないな。

「大体、あんた、むちゃくちゃなのになんでそんなに強いのよ。」

「そんなにむちゃくちゃか?」

「むちゃくちゃよ。軍師は突っ込ませるは司令官を切り捨てるは、破天荒すぎるでしょ。」

「うーん、勝てるなら突っ込ませるべきだろ。」

まぁ、現実の戦争ではそうはいかないんだろうけど。

「私もやってみたい、ロゼ、一緒にやろうよ。」

セラってロゼと仲いいな。何かあったのかな?

「ほら、セラもこう言っていることだし。」

「…分かったわよ。」

「じゃあ、ジン、トランプ一緒にやりましょう。」

「ああ。」

七並べ、大富豪、ババ抜きなどをこなしていく。


ウノもいいかもな、この人数なら。だれか開発してくれないかな。俺が作るわけにもいかねぇし。


結局、夕飯ぎりぎりまで遊んだ。

「今日は楽しかったな。」

「そうね。」

「うん。」

そしてそれぞれが家に帰っていく。

「今度はまた学園だな。」

「そうだね、まあ、もうすぐだけどね。」

ああ、最悪だな。でもこいつらがいたら大丈夫か。

…大丈夫ではないな、うん。

「すごく楽しみだね~」

「じゃあ、またな。」

「おう、ばいばい。」


ミリアと並んで帰る。

「疲れたなぁ。」

「お疲れ様です。」

「ほんとだよな。まさか城までいくとは思ってもいなかったし。」

「あの白い魔物と交流して、話を聞いていませんでしたからね。」

「はあ~、バレてたのか。全くミリアには勝てないな。」

「そりゃ、ジン様が生まれたときから仕えてますから。」

「まぁ、学園までの短い間、よろしく頼むよ。」

「はい、こちらこそよろしくお願いします。」

「明日には帰るのか?」

「はい、旦那様の仕事が溜まってますから。」

「父上って意外と、サボり魔なのか?」

「ジン様にそっくりですよ。」

…なんかショックだ。アレクに似ているのか、俺は。

そして宿でご飯を食べ、眠るのだった。




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