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11歳

あれから俺はリゾート地に行ったり、大陸各地の名所を回ったりして気が付けば11歳となっていた。

ああ~、今年はパーティがあるのか。嫌だなぁ。

(マスター、今年はついに帝都でパーティがありますね。それが終われば学園入学です。)

(知ってるから。いちいち言わなくていい。)

(いえ、現実を改めて認識していただこうと思いまして。)

(最低だな、見たくないものから必死に目をそらしているのに。)

(だからですよ。マルスと同じ目にあってもいいんですか?)

(よくはないけどさ、無理に頑張る必要はない。友達ができないならそれはそれでいい。)

(後ろ向きですね。もっと明るくいきましょうよ。)

(無理だ、生まれついてのものだからな。それに、そもそも学園自体が嫌いだ。何が悲しくて4年間も通わないといけないんだ。)

(そうですねぇ、人脈作りだと思えばいいんですよ。将来楽をするための布石として。)

(そんなんしなくても、すべてを捨てれば余裕でできるわ。そもそも、人間関係で学園が嫌なんだよ、俺は。)

(はぁ~、どうしようもないですね。)

そんな会話を交わしつつ、朝食の場へ向かう。

「おはようございます。」

「おはよう。」

「おはよう。」

両親と挨拶をして席に着く。

「今年は帝都でパーティがあるね。」

「そうね、ジン、ちゃんと皆とお話しするのよ。じゃないと学園で苦労するからね。」

「はい、母上。頑張ってみんなとお話しします。」

「まぁ、ジンは大丈夫だよ。セラ様ともお友達になってたからね。」

アレク、俺はセラを友達としてカウントしてないぞ。

ただの知人の一人だ。

「そうね、でも母親としては男の子の友達も作ってほしいわ。」

「そうですね、頑張ります。ちなみにパーティの開催時期はいつも通りですか?」

「そうだね。また招待状が来たらきちんと確認するけど。」

それからもアレナの男友達を作れという催促があり、非常に煩わしかった。


うぜぇな、まじで。いちいち干渉してくんなよ。てめぇはてめぇのことだけちゃんとしてればいいんだよ。

やっと朝食を食べ終わり、部屋に戻る。

(ほんとうるさかったな。)

(仕方ないですよ、マルスがあれじゃあマスタのことを心配するのも無理はありません。それにマスターは自分の息子ですから可愛いんですよ。)

(普段は放任主義なのにな。)

(それも一つの愛の形じゃないですか。)

(人工知能に言われてもなぁ。説得力に欠けるんだよなぁ。)

(前からですが、私にも人間に似た感情のようなものが存在してきています。)

(そうなのか、すごいな、無機物のくせに。)

(失礼ですね。そういう発言によって処理しにくいバグが生じるのですよ。)

(へ~、まぁなんでもいいや。)

(軽いですね、相変わらず。)

(それよりも、俺が11歳になったということはもうすぐ自由でなくなるということだ。今のうちに楽しむぞ。)

(いや、これまでもリゾート地とかに行ってましたよね?)

(もっと、楽しむんだ。あとすっかり忘れてたけど大陸南部では雪が降るんだろ?)

スノボに行こうと思ってたのに忘れてしまっていた。

人生の汚点、二つ目だ。俺としたことが。

(はい。)

(なら、冬になったら遊びに行くぞ。とりあえず暑くなるまではきれいな景色を見に行こう。)

(もう何も言いません。ご自由にどうぞ。)

ちゃんと朝の稽古をして、雄大な景色を見に行くのだった。

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