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判明

近くの都市のリュウを、ジェドのおっさんが倒しているのを参考にしつつ、俺は移動の間に真相を告げる。

「…なるほどな、それで奴らは暴れまわってるってわけか。」

「そうだ。だが、だからと言って滅びるつもりは毛頭ない。こっちが奴らを滅ぼすべきだ。」

「お前の中には奴らを許す選択肢はないのか?」

「俺にはない、約束したのは過去の人間であって俺ではないからな。適用外だ。だからこそリュウは俺みたいな人間を許さないんだろうが、知ったことか。それにここまでやられてるんだ、どっちみち国も民衆も許さないだろうな。そうなれば討伐を命じられるのはSS級冒険者になるんだろうが、そのときジェド、お前はどうする。」

「…正直、俺はリュウの行動に納得できる。もし俺がリュウだったらそうするかもしれない。だが俺はSS級冒険者だからな、民のために戦うのは当然だ。」

こいつ、面倒くさい奴なのは確かだが、いいやつだな。俺は顔も知らない民のためなんかに頑張れない。

その点、こいつはすごい。尊敬に値する。

「そうか、なら俺からは何も言うことはない。」

「ところで、どうして仮面をかぶってるんだ、幻術も使っているようだし。顔見せろよぅ。」

咄嗟に闇魔法を躱すが、

「捕まえた。」

仮面を手でつかまれ、剝がされてしまった。

やばい、バレる。

「!!、お前ガキじゃないか。どういうことだ。」

「そういうことだ、仮面を返せ。」

かなり本気で身体魔力を施し、一瞬で取り返す。

最悪だ、だからSS級冒険者と絡みたくなかったんだ。

「まじか、ずっと生意気な成長してない大人だと思ってたぜ。」

お前にだけは言われたくないわ。

「うるせぇ、いいかこのことは秘密だからな。もしバラしたら社会的に殺す。」

忌々しいことに今の俺じゃこいつに勝てない。

「社会的に殺すって何をするんだ?」

「ジェドが無理やり女性を襲ったとかいう噂が人知れず流れるかもな。」

「な、なんて陰険野郎だ。ろくな大人にならないぞ。」

「ふん、大人なんてろくでもない奴ばっかだろ。何を言ってるんだ。」

「かわいげのない奴だ。そうだ、お前、闇魔法使えるんだよな。この件が片付いたら俺が鍛えてやるよ。」

「結構だ。俺は自分のペースで鍛えたいからな。」

即座に返答する。


SS級冒険者と修行なんて、絶対厳しいやつじゃないか。俺は緩く楽しく魔法を練習したいんだ。

「お前の正体黙っててやるからよ。なあ?」

「はぁ、わかった。」

絶対とんずらしてやる。

「ところでお前の近くに浮いてるのは何なんだ?。さっきも何か受け取ってたし。」

「!!、気づいてたのか。完璧に気配を殺させてるつもりだったんだが。」

「あぁ、確かに途中までは気づかなかったが、完璧すぎて違和感を覚えて注意してたら気づいたんだ。何かいるってな。」

「はぁこいつは魔物だな。なぜか懐かれて一緒にいるんだ。姿を現していいぞ。」

白い球体が姿を現す。

「初めて見る魔物だな。でも危害を加えないなら別にいいだろ。ちゃんと登録しているのか?」

「いや、してない。バレないからな。」

「お前な、ちゃんとルールは守ろうぜ。」

「俺は纏わりつかれてるだけであって、別に使役してるわけじゃないからな。問題ない。」

「はぁ、お前の将来が心配だ。」

「心配してもらわなくても大丈夫だ。それより、リュウを探すぞ。この近辺は周ったとはいえ、まだいるだろうからな。」

「ああ。」

ジェドが頷いたとき、東の遙か向こうで夜がさらに深い闇で覆われたのを感じた。


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