二人目
あれから五つの都市を訪れた。リュウがもうおらず、破壊し尽くされた街。リュウが破壊中の街、すぐにリュウは倒したけども被害は甚大だった。
「本当にひどいな、それにしても侵攻スピードが速い。目的地に向かっていてその途中にある街を破壊していっている感じだな。」
「私もそう思います。それにしても確かに約束は守れませんでしたが、賢王自体は約束を守ろうとしていたんですよね。それなのに皇帝を憎んでるんでしょうか?、どちらかと言えば民衆に恨みを持ちそうなものですが。」
「さあな、約束を守れなかったっていう結果がすべてなんじゃないか?」
「…そうでしょうか?」
「まあ、どちらにせよ今考えるべきことではないな。それにしても一体どれくらい、いるんだろうな?」
「わかりませんが、スライムとの戦いでも数を減らしてると思いますよ。」
「確かにそうだな、甚大な被害が出たとか言ってたからな。」
そんな会話をしながら次の都市へと向かうとおっさんがリュウと戦っていた。
「ラァッ、甘ぇんだよ。」
そういうと伸び縮みさせながら黒剣でリュウを切り刻む。
バカな、なんて密度の剣だ。俺のと全然違うじゃないか。
しかもあれは闇魔法で浮いているのか?
「おい、仮面野郎、何見てんだ?」
うわー、柄わっる、面倒な奴かもしれない。
「失礼、見事な剣捌きに見惚れてたんだ。」
「おおー、てめぇ、分かってんじゃないか。」
バカは褒めるに限るな。やべぇ、笑っちゃいそう。
「それでお前が本部に情報をもたらした野郎か?」
「そうなるな、まともには取り合ってはもらえなかったようだが。」
「だから、あんな噂を流したんだろ。俺たちが動くように。」
「何を言ってるのかは分からないが、噂は正しかったようだな。」
こいつ、ただの筋力バカじゃないのか。侮れないな。
「っち、気に食わない野郎だ。それで聖剣を探すとか言ってたらしいな。」
「あぁ、見つけたぞ。俺じゃ扱いきれないが。」
「!!見つけたのか。」
「あぁ、」
(パール、こっそりスクエアを手渡してくれ。)
(了解です。)
俺は手を後ろの腰に回し、こっそりとスクエアを受け取る。そして俺はスクエアを取り出し、聖剣を外に出す。
はあ、スクエアがばれるが仕方ないな。パールがばれるよりはましだ。
「なんだ、それは?」
「我が家に伝わる、古代文明時代のものだ。」
「…そうか、そしてその剣が聖剣か。少し持たせてくれ。」
あれぇ、反応薄いな。ありがたいけど。
それにしても、なんか精神力の負担が減っているような気がするな。
「気をつけろ、飲み込まれんようにな。」
俺はそう忠告しながらゆっくり手渡す。
「うおっ、こ、これはやばいな。お前、よくこんなん持てるな。」
そしてすぐに返してくる。
「もういいのか?」
「そんなん持ってたら、戦うどころじゃねぇ。飲み込まれないようにしているだけで終わる。お前はそれを振れるのか?」
「あぁ、だが力を引き出すことはできない。」
「なら慣れろ、それはおそらく今のところお前しか無理だ。この俺でさえ無理だったんだからな。」
ずいぶん偉そうなやつだ。
(マスターにそっくりですね、傲慢なところが。)
(はぁ、どこがだよ。俺は謙虚だろ。)
(謙虚な人は自分で謙虚とか言わないんですよ。)
(わかんねぇだろ、いう人だっているかもしれないだろ。)
(そもそも自分で言う時点で謙虚じゃないですよね。)
(………………)
論破されちった。
「まぁ、善処はする。ところでそれは闇をまとって浮いているのか?」
「ああ、闇は自由に動かせるし、形も作れんだろ。だから自分に闇をまとってそれを動かせば飛べるだろ。」
…確かに。そっちの方が風や重力よりも楽かもな。
「なるほどな。」
「それより、てめぇはこうなった理由を知ってんのか?」
「ああ。」
「なら移動しながら話せ。」
「いいだろう。その前に、俺の名前はゼロ。お前は?」
「ふん、そのふてぶてしい態度に免じて教えてやるよ。ジェド・カーテルだ。」
「それではジェド、俺の知っている情報を話してやろう。」
俺たちは次の都市へ向かいつつ、俺の知っている事実を話した。




