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マーテル公国へ

家の外に転移し、避難船でマーテル公国に向かう。

夜は長いからな、さすがに今夜で決着がつくとは思わないが、大勢は決めておきたい。

「パール、それにしてもあの白髪ちゃん強かったな。白い炎なんて見たことないし。」

「そうですね、あれがSS級冒険者でしょうか?」

「おそらくそうだろ、というかあれでSS級冒険者じゃなかったら別の意味でやばいだろ。」

「確かにそうですね。ところでSS級冒険者は何人いるんですか?」

「6人だ。俺も詳しくは知らないが。というか知りたくもなかったからな。」

「はぁ、そうですか。」

「というか、あの英雄譚にあるように当時の賢王がギラニア帝国の皇帝なら子孫にも伝わってそうなもんだが。黙殺していたのかな?」

「そうかもしれませんね、いまさら大陸の覇権を手放すわけにもいかないでしょうから。」

「その通りだ、世界の片隅で生きるなんてごめんだ。それに約定の件がなくてもいずれ滅ぼされたかもしれないからな。そう思えば、リュウが弱まっている今に滅ぼすのは人類のためだといえる。それに表向きこちらには大義名分があるからな。向こうが先に攻撃してきたんだっていうな。」

「ひどい話ですね。先に裏切ったのは人間だっていうのに。」

「そうだな、でも俺も人間だからな。味方に付くのは人類の方だ。」

もし俺がリュウに生まれ変わっていたならば間違いなくリュウの味方だったんだが、実際に生まれたのは人間としてだからな。

「それより、あとどれくらいで着く?」

「20分ほどですね。」

「そうか、ならあの魔力の質の変化の練習でもするか。」

前回はひたすら魔力の質を変えようとして無理だったからな。何か違う方法を考える必要がある。

あの時のことを思い出すと、俺は極限まで自分の事しか考えてなかった。

ならそれが鍵か?、…やってみるか。

俺が当時の事を思い出すと、怒りがぶり返してくる。その状態で魔力の質を変えようとすると、だんだん銀色を帯び始めてきた。

「よしっ、成功だ。あとはこれを維持するだけだ。」

頑張って維持しようとするが、とても難しい。精神力がとても削られる。まるで新しい魔法を扱うときのようだ。それよりもひどいが。

そうやって時間を過ごしていると、マーテル公国に到着した。

「…空が赤いな、街が燃えてるからか。本当にこんなに明るいのか。」

「全然対処できてませんね。仕方ないといえば仕方ないのでしょうが。」

「とりあえず、リュウの対処に向かうぞ。聖剣の準備をしておいてくれ。」

「了解。」

近くの燃えてる都市に向かう。

「グラァー-----」

竜が炎のブレスを放っている。

街の炎がさらに広がり、その間もあちこちから悲鳴が聞こえてくる。

「銀氷剣10連」

俺は銀の魔力を練りこみ、巨大な氷剣を放った。

すると俺の魔法は竜を貫き、あっさり殺した。

おお、すごい威力だな、消耗も激しいが。

だが新たな手札が増えたのはありがたい。

「よし、次へ行くぞ。」

「…そうですか。」

「お前の言いたいこともわかるけどな、最善はその行動じゃない。それはお前が一番分かってるんだろ。」

「…はい。」

「ならいくぞ。」

正直さすがに平常時であれば、俺もこの町の状態で放置するほど鬼ではない。

魔法を使って火を消したり、負傷者を治癒したりしただろう、たぶん。

だが、今は緊急時、大局を見たときにリュウを殺しまわったほうが被害は少なくなる。

そんなことを思いながら次の都市へ向かうのだった。



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