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邂逅

そして次に行こうとした瞬間、全方向から物凄いスピードでリュウがやってきて囲まれてしまった。


…おいおい、さっき啼いてたのは仲間を呼んでたのか。ちくしょう、やってくれるじゃないか。やっぱり相容れないな。さっさと滅べよ、まじで。にしても龍が4体、竜が5体か。…死んだかな。

「パール、あれをよこせ。」

パールは俺の意思をくみ取り、聖剣を投げてくる。

「グゥ、お前は俺に使われとけばいいんだよ!」

そう言って、聖剣をねじ伏せようとするが完全には抑えきれない。

[ま、まさかその剣は]

俺はその声を無視し、近くの竜に挑む。

「はぁっ。」

「ザッシュ」

「ギャーーーーー」

あっさり竜の鱗を切り裂き、中の筋肉まで達した。

すげぇな、豆腐みたいだったぞ。

こっちの世界で食ったことはないが。

「「「「ギュラーー-----」」」」

「「「「ガァァァァー----」」」」

一斉にブレスが飛んでくる。

「転移」

ちっ、さすがに聖剣があっても勝てそうにないな。またあんな目に合うのはごめんぞ。

というかSS級冒険者は何をしてるんだ、こんなとこまで進まれてんじゃねぇよ。

…それにしても聖剣と言われてるわりにはあんま大したことねぇな。俺が扱えていないだけか?

龍の後ろに転移し、聖剣を振り下ろす。

「はっ」

俺の一撃は鱗をえぐっただけで、中の筋肉まで達することができなかった。


おいおい、固すぎだろ。きついな。どうせ幻術も効かないだろうしな、困ったもんだ。


流れるようにリュウが連携して攻撃してきて、防御で精いっぱいになる。

本当に陰険な種族だ、滅ぼされても文句いえねえよ。

そのとき、一匹の龍が白い炎に飲み込まれた。

「ギュァァァァー--」

「君、なかなか強いね。こんなにリュウを相手にしても生きてるなんて。」

そこには白い髪の美少女がいた。


ふむ、結構育ってるな。どことは言わないが。

俺より繊細なコントロールによって風魔法で浮いている。

「色々話したいことはあるけど、とりあえずリュウを倒してからだね。」

そういうと手をかざし、小さくつぶやいた。

「白華繚乱」

すると、華の形をした白い炎があちこちに出現し、強化されたリュウの鱗をも溶かす。


やっべぇ、あんなん触れたら灰も残らないぞ。


次々とリュウに魔法を放つが、火龍だけが傷を負いながらも生き残っていた。

[人間が白い炎を扱うだと、馬鹿な。]

「ねぇ、どうして人間を襲うの。」

[知れたこと。大陸の覇権を得るためだ、今度はもうだまされん。]

「どういう…」

俺は会話している隙を狙って魔法を放つ。

「氷矢・極」

俺の矢は龍の頭を撃ちぬいた。

「!!、なにしてるの。」

「安心しろ、全貌は知ってるから情報を聞き出す必要などない。」

俺は本音を建前で隠す。

「ちがう!!、どうして殺したの?」

「はぁ、敵だからだろ。お前こそ何言ってんだ。」

「話し合えば分かり合えるかもしれないじゃない。」

はぁ?、頭お花畑か? そもそもお前、リュウを殺したじゃないか。よくそんなんで仲良くできると思ったな。ある意味感心するわ。

「無理だな、その段階はとっくに過ぎている。」

「どうしてそう言い切れるの。」

「お前がリュウの行動理由を知らないように、俺以外、全人類も知らないからだ。」

「君は知ってるの?」

「不本意ながら。」

まぁ、知ったから何とか完全にやられるのは阻止できるように動けるんだが。

「教えてよ。」

「今は無理だ、リュウを倒す必要がある。」

「…私はできるなら仲良くしたい。」

俺とじゃないよな。

「残念だがそれは無理だろうな、ここまで被害が出てるんだ。おそらく人々はリュウを許さない。まぁ、向こうも人間を許さないわけだが。今の俺たちにできることはこれ以上犠牲を出さないことだけ。」

「…そうだね。ねぇ、君、顔を隠してるけどどうして?」

「諸事情の都合でな、というかこんな会話をしている場合じゃない。いくぞ。」

「あっ、待ってよ。全部終わったら聞かせてね。」

「ああ」

そんな会話を交わしながらリュウに襲われている都市へ向かうのだった。


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