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危機回避

人だかりの外側から見てみるとその中心にはミランダ皇女がいた。


やばいやばい、そういうことか。だから、みんな集まってるんだな。

「おい、セラ。あっちいくぞ。」

「えっ、私たちもミランダ皇女とお話ししようよ。」

これだから上級貴族は嫌なんだ。男爵家からすれば公爵家でさえ雲の上なのに皇族とか地雷この上ないわ。

「なら好きにすればいい。」

そういって俺は即座に離脱を図る。

「待ってよぉ。」


一方、離れていくジンたちの姿をミランダ皇女は横目でとらえていた。


「もう、どうして行かなかったの?」

「おいしそうな料理を見つけたんだ。」

「本当に?」

「本当だよ。」

地雷だから話に行きたくないとか言えるわけないだろ。


その後、俺たちは昼食会を楽しみ、宿に戻ることになった。

「じゃあね、ジン、また会おうね。」

ちょっと勘弁してほしいな。できれば同じ下級貴族の子と友達になりたかったんだが、派閥ごとに分かれていて話しかけづらかった。だって、ハブられてるから。

まぁ、そのおかげで諸々の面倒ごとを回避できていると思えば仕方のない代償なのかもしれないが。

「あらあらジン、だいぶセラちゃんと仲良くなったのね。」

「そうですね。」

ああもう、こう答えるしかないだろ。目の前に本人いるんだぞ。

「マルスももう少し、ほかの子供たちと交流してほしかったのだけれど。」

「そうだね、次からはがんばるよ。」

あっ、これはがんばらないやつだな。俺も経験したことがある。


そしてタイミングを見計らって祖母のメリアが話しかけてきた。

「二人ともいつでも遊びに来ていいからね。」

「「はい」」

誰が行くか、貴族政治に巻き込まれるのはごめんだ。


マキシマム公爵家との交流が終わり、宿に戻るといい時間になっていた。

「さて、もう明日には帰るよ。」

「もう少し帝都に滞在しましょうよ。」

「そうですよ。まだ一週間もいませんよ。」

「片づけないといけない書類がたまってるんだ。」

このクソ親父、普段からきちんと書類仕事をしてろよ。

「「はあ」」

「今回のパーティが急でたまっているんだよ。」

いや、パーティの手紙は早く来てたし、全部お前の責任だろ。

帝都を散策しようと思っていた俺は機嫌が悪くなった。

まぁ、幻術で来れるんだけどさぁ。しっかりしてくれよ。


その日の夜、俺はベッドに潜り込み、パールに命令を出す。

「パール、今日の盗むリストにピックアップしたやつ盗んできてくれ。」

「どのくらい必要ですか?」

「そうだな。今回は一か月分でいい。」

「具体的に言ってほしいんですが。」

「知らん。人工知能なんだからうまく処理しといてくれ。」

「はあ、わかりましたよ。一般人から盗んでもいいんですね。」

「委細任せる。好きにしてくれ。」

そういうとパールは外に出ていった。


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