表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
29/145

帝都到着

「時間もあんまりないからね。早く行こうか。」

誰のせいだ誰の。

「父上、手紙はいつ来たんですか?」

「…えっ、…結構前かな。その、他の書類に紛れてて気づいたらぎりぎりだったんだ。」

「「はあ」」

俺とマルスの溜息が重なる。

きちんと整理しないとだめだろ。

意外と抜けてるよな。

「ほら、グズグズ言っててもしょうがないでしょ。時間は止まってくれないのよ。」

「そうそう、早く行けばまだ間に合うしね。」


そこから急ピッチで進み、俺たちはとくにトラブルもなく帝都に到着した。

「ようやく着いたね。パーティは明後日だから明日はのんびり出来るよ。」

アレクがなにか言っているが、俺とマルスはそんなことは頭に入って来なかった。

帝都が凄すぎる。いやーでけえなぁ、帝都は。しかも街並みもきれいだし。

日本の大都市で慣れてる俺もびっくりした。

「人が多いね。こんなの初めてだ。」

「そうだね、マルス兄さん。」

「ふふ、私も初めて来たときはビックリしたわ。」

それにしても意外といい時間に到着した気がするな。明日は帝都の探検でもするか。

「父上、明日は帝都を散策してもいいですか?」 

「僕たちはパーティの用意があるから、行けないけど、ミリアと一緒に行くならいいよ。」

そりゃ、一人じゃ駄目か。貴族の子供だからな。

でも他に使用人もいるのに何でミリアなんだろ?

武芸に精通しているとか?

「やったー。」

「楽しみだね、ジン。」

「よろしく頼むわね、ミリア。」

「はい、お任せください。」


その夜、豪勢な夕食が食卓に並ぶ。

「うわー、美味しそうですね。見たことがない料理ばっかりです。」

こ、これは天ぷらか? 揚げ物なんて久しぶりだ。

泣きそう。

「あら、とても美味しいわね。」

「そうだね。」

俺たちはとてもうまい料理に満足したのだった。


俺とマルスは部屋が同じだったので、俺は布団に潜ってパールに小声で話しかける。

「なあ、今日の料理は再現できるか?」

「可能ですよ。ただ材料がないので家に帰っても作れませんよ。」

「なら、バレずに貴族たちから材料を盗むことはできるか?」

「余裕ですけど、普通に犯罪ですよ。」

ふっ、俺は知ってる。この世界に監視カメラがないことを。

なら証拠は盗んだ物くらいか、証人ぐらいだ。

「問題ない。姿を見られないよう注意してスクエアに保管すればいいだろ。」

「本当にクズですね。」

「違う違う、俺は弱いものから盗むんじゃなくて権力者から盗むんだからな。義賊だ義賊。」

「義賊に失礼ですよ。まあ、マスターの指示なので従いますが。」

「あぁ、頼むよ。じゃあ俺は明日に備えて寝るわ。お休み。」


ーーーーパール視点ーーーー

はあ、本当にどうしてマスターはああいうふうに育ったんでしょうか。

まあ、一緒にいて退屈はしないんですけど。

私は常に学習しているのですが、マスターの言動はいつも自分の利益のために一貫しています。わたしの考えが変わるほど。

その信念がぶれる日が来たならば、とても面白いことになりそうです。

…私は面白いと感じているのですか。

博士が目指した形に近づいていますね。

でも、今はマスターからの任務を遂行しますか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ