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ランク昇格

今日も午前中の稽古をこなし、依頼を受けに行く。

「でも、相変わらず大きい街だよな。これより大きい帝都って、どうなってるんだ。」

「データがありません。回答不能。」

「ご丁寧にどうも、独り言なんですけどね。」


「ブチッ」


「失礼、回路が少し壊れました。」

「本当に失礼なやつだな。ちゃんと点検しろよ。」


「ブチブチッ」


派手にいったな。こいつ、怒ってんのか? 人工知能なのに?

「まぁ、いい。さぁ、依頼を見に行くぞ。」

そしてボードに貼られている依頼を見るが昼で依頼が少ないのか、薬草採取とドブ掃除しかない。

「あっ、来ましたよ。ギルドマスター。」

遠くでそう聞こえて、俺じゃないよなと心の予防線を張る。

「おお、やっと来たか、銀仮面。」

(二つ名ゲットですね。)

(やかましい)

二つ名なんて本当にどこで覚えたんだ。

すると、ズンズンとゴツい大男が近寄ってくる。

うわぁ、あれは何人も殺ってんな。

「おい、ちょっと、個室で話そうや。」

カツアゲじゃないよな。ギルドマスターって呼ばれてたし。

「いいだろう。」

俺は寛容な姿勢を見せる。

(随分偉そうですね。まあ、お似合いですが)

こいつ、さっきの根に持ってやがるな。


こじんまりとした個室へ連れていかれる。しけた部屋だ。

「変異型のオーガに襲われていた冒険者たちを救ったそうだな。気づいたらいなくなってたらしいが。」

あれが変異型か、どうりでしぶといと思った。

「あぁ、そうだ。それで要件はなんだ?」

「あんたが倒したとは聞いていたが、お前さんは肝心の遺体は持ち帰らなかった。それでも変異型と聞いて、冒険者ギルドとして調査隊を送って遺体を探させ、持ち帰らせたんだ。で、あの冒険者たちが、あんたが倒したと証言し、オーガの遺体もあったからな。それで状況証拠は十分だ。だから、お前をDランクに昇格させる。」

「いきなりDランクか?」

「そうだ、オーガは本来ならDランクだが、変異型となると、それより強いのは確実だからな。しかも一人で倒したとなると実績としては十分だ。」

「なるほど、分かった。話はこれで終わりか?」

「そうだ、お前はこの街を拠点とするつもりか?」

終わってないじゃん。嘘は駄目だ。

「いいや、俺は世界を回るつもりだ。」

「そうか、まあ、この街を楽しんでいってくれ。」

言われなくともそうするつもりさ。


Dランクになったので、受けられる依頼が大幅に増えた。

実に良いことである。

よし、ゴブリン討伐にするか。

(マスター、彼らはどうなったんでしょうね?)

(彼らってあの冒険者たちのことか?)

(はい。)

(さあ、興味もないな。俺は自分のことでいっぱいいっぱいだ。)

(そうですか。)

こいつのことはよくわかんねぇな。

まぁ、俺に関係なければどうでもいいが。


街の外へ出て行くと、

「もう、森の場所は分かったからな。迷子にはなんねえょ。あと他の冒険者を見かけたらすぐに視界から消す。」

「そうですね。それがいいと思います。」

うーん、やっぱりこいつの思考がわからないな。まあ、いっか。

森の奥へ入っていくと、いくつかの足跡を見つけた。

「なあ、これってなんの足跡かな?」

「データにはありませんが、ゴブリンの平均身長を考えると当てはまってますね。」

異世界にも平均身長があるのかぁ。

「なら、これをたどっていくぞ。笏をくれ。」

「了解しました。」

俺たちはさらに奥へ進んでいく。



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