表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/145

1歳

時の流れは早く、俺は1歳となった。言語は既にマスターしているが、分からないようにしている。

下手にやるとめんどくさいことに繋がるのは目に見えているからな。


また俺には姉と兄がおり、姉の髪は赤色、兄の髪は金色で俺は黒色だ。

姉の髪は祖母の遺伝なんだとか。ちなみに魔力はまだ完全に操ることはできておらず、せいぜい3分の1ぐらいだ。しかし、前に火を想像したら人差し指から火柱が出て慌てて消したもんだ。家でやるもんじゃないな。それにしても、どこに書斎はあるのかね。


このところずっと俺は屋敷を歩き回り書斎を探していた。           

「ジンー、どこにいるの?」

そんな声が聞こえ、俺は無視する。

いやだって一歳児がわかるわけないからな。

俺は廊下をテクテク歩く。すると

「こんなところにいたー」

と言いながら姉のサラがやってきておれを抱きかかえる。

サラはおれより4歳上の5歳だ。見ての通り、お転婆だ。                 

「外で遊ぼー」

またか。率直に言ってだるい。俺の精神年齢は今世をふくめると18だからな。さすがに泥遊びはきつい。


そう思っていると

「あら、何をしているの二人とも」

という声が聞こえてきた。


「母上、今からジンと外で遊ぶの。」

「もうすぐ雨が降りそうだから室内にしときなさい。」              

「えー」               

「えー、じゃありません。教養の稽古を増やしてほしいのかしら。」          

「ごめんなさい、室内で遊ぶわ。」     

「ジンに絵本を読んであげたら、どう?」

「絵本の字はあまりよめない…「本?」」

俺は強引に割り込んだ。書斎の場所がわかるかもしれないからな。

「ほら、ジンも気になってるわよ。」               

「わかったわよ、ほらこっちよ」

といいながらサラは階段を登っていく。

待て待て、お嬢さん、俺はまだ一歳だぞ。ついてけねーよ。

そしてゆっくりついていくと、使用人が住んでいる区画までやってきた。

なるほど、ここは盲点だった。

そう思っているとサラが扉を開き、中に入っていく。中にはたくさんの本があったが、ここで衝撃的なことに気づいた。

俺、文字読めねえ…またお勉強か。魔法のためだやるしかねえ。俺はありったけのやる気を振り絞り、そう思った。         

その日、サラは本をほとんど読めず、教養の授業が増えた。        


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ