ゲーセンへ行こう!
芝生の広場で酒を飲んでいると、2人の、これまた体格のいい男の人がやってきた。
「どう?スカウトは上手く行ってる?」
「山田さん!お疲れ様です!!」
「あらあら、君たちが新人君かな?」
「眉唾さんもお疲れっす!!」
先輩たちの話からすると、山田さんは研究会の代表。
TVドラマに出ていてもおかしくないようなナイスガイだ。マネージャーの目もハート形になっている様に感じる。
そして眉唾さんは副代表。
眉唾さんは、まぁ、何と言うか、青髭であごが割れているのがとても印象深い。
ただ、体つきは良いが、少しくねくねしているのが恐ろしい。
「俺たちは今から飯食ってくるから、お前らもそこそこにな。」
「了解っす!」
山田代表と眉唾副代表、そしてマネージャー2人が昼食へと消えていった。
「工藤さん、山田代表って、めちゃくちゃカッコいいっすね。」
「んだろ?なんでも、街を歩くとスカウトされるらしいわ。」
「すげぇな。」
「この間は雑誌にのったらしいぜ?」
「まじっすか!」
女っ気のなくなった芝生の広場でひたすら飲み続けた。
「あ!ここにいた!!」
「ん?あぁ、坂下!何してたんよ?」
「構内でキックボード乗ってたら、守衛に掴まってさ。あのおっさん、めっちゃ説教しよった。」
「おつかれ。」
坂下は、2時間くらいずっと説教されていたらしい。
坂下を加えた俺たちは、ビールや酎ハイを飲み干すと、部屋に帰ることになった。
先輩からの話では、最初の活動は明後日の学部ガイダンスの後、17時から2号館の3階で行われるらしい。あのトレーニング施設がボ研の所有物だった様だ。
コンコンコン!
101号室、つまり俺の部屋の扉がノックされた。
「はーい。」
俺はベッドから立ち上がると扉を開けに行く。
「はい?」
「おっ、麝香!遊びに行くか!」
「舛添さん!遊びにって?どこにですか?」
「楽しい所やで?」
「まさか・・・お姉さ・・。」「ゲーセン!」
「・・・」
「・・・」
一瞬、お姉さんのいる飲み屋に連れて行ってくれるのかと思ったが、いやいや、行ったところでシャイボーイの俺が楽しめる訳もない。
「ゲーセンっすね。」
「お、おぉ。この辺は学生街だから、お姉ちゃんのいる様な飲み屋はないぞ?」
「いや、そんな、どうでも良いっす。ゲーセン行きましょう!」
俺は舛添さんと工藤さんとで大学前のゲーセンに向かう事にした。
大学の中は、構内であれば夜間でも素通りできる。
大学の正門をくぐると、目の前にはネオンが眩しいゲームセンターが待ち構えていた。
「こんな所にゲーセンがあったんですね。」
「昼間は横のコンビニの方が目立つからな。」
ちょっとレトロな趣のゲームセンターに足を踏み入れると、今時・・・とはお世辞にも言えない、かなりレトロなゲームセンターの作りだった。
「今時、対戦格闘ゲームがメインのゲーセンなんて、初めて・・・久しぶりに見ましたよ。」
「これが熱いんだ。」
舛添さんと工藤さんは対戦を行う様で、それぞれ反対側の席に座った。
「1ゲーム50円!!」
「やすいべ?」
こんなの、めちゃくちゃ遊べるじゃねーか!!
授業が無い時間とか、ボ研の終わりとかに来ても楽しいかもしれないな。
このゲームセンターはレトロではあるものの、様々なゲームが遊べそうだ。
格闘、シューティング、パズル、麻雀、パチンコ、スロット・・・。
小銭さえ持っていれば、小一時間遊びつくせるだろう。
俺も対戦格闘に混ぜてもらい、2時間ほど遊んだところで腹がすいてきた。
「飯にすっか。」
「うっす!」
先輩も腹が減ったようで、一緒に飯を食いに行くことにした。
正直この辺りの美味い飯屋を聞いておいて損はない。
「今日はここでいいか?」
「うっす!なんでもいいです!」
大学前の弁当屋。大学前ならではのボリュームと値段。
チキンカツ弁当が死ぬほどうまかった。




