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T・F・U物語  作者: 狼眼
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ボ研の正体

「では、飯を食いながら聞いてくれ!ボ研の超OG!大将の乙姫さんから一言を頂こう!」


双又先輩がビール瓶をマイクの様にして、大家さんを指名する。

やれやれ、と呟きながらも双又先輩のビール瓶をひったくる大家さん。


「えぇ~。なにが超OGかは知らないが、ボ研2期生の私から一言!しっかり鍛えろ!筋肉は裏切らない!!!」

「筋肉は裏切らない!!」


えぇ~。そこって唱和するんだ。

新入生全員が少し引いている。


「まぁ、お前らの先輩であるあたしが面倒見てやるから!隣の奴らに負けんじゃないよ!」

「おおぉぉぉ~!!」


大家さんが挨拶を終えて近くに座ってきた。

俺は、周りの人に聞くのがはばかられたので、この際、大家さんに聞いてみようと、自分のジョッキをもって大家さんに突撃インタビューしに行った。


「大家さん!演説お疲れ様です!」

「お、飲んでるね?」


俺は大家さんに、大家さんは俺にビールを注ぐ。なみなみと。


「乾杯!」「カンパイ!」


無理やりビールを喉の奥に押し込むと、大家さんに疑問をぶつけた。


「所で大家さん。ボ研って、なんなんです?」

「あぁ?まだ聞いてないの?・・・研は分かるよな?」

「・・け、研究会・・・ですよね?」

「そう!・・・じゃ、ボは?」

「ぼ、ぼ、ぼ、ボウリング?」


大家さんが首を振る。


「ボクシング、ボート、ボルダリング、ぼ、ぼ、ぼ、ぼ?」


大家さんは、全てのスポーツで首を振った。

他に”ボ”で始まるものってあるか?


すると、大家さんが、上腕に力を入れて、俺の目の前に突き出した。


「ぼ・・・ボディビル!・・えぇ!ボディビル?」


大家さんが嬉しそうにジョッキを傾けた。


「で、隣に負けるなって、どういう意味ですか?」

「ほら、あっちを見て見なさいよ。あそこ、ボロアパートがあるだろ?あそこの大家、あいつは昔のあたしのライバルだったんだ。・・・卒業した後、あたしのアパートの隣にアパートをオッ建てやがって!しかも、名前が【無敵荘】だぁ?名前負けしてんよ!!」


不死身荘と無敵荘は、かなり昔からのライバル関係のようだ。


「大家さんって、30代前半位ですよね。無敵荘の大家さんとは10年位ライバル同士何ですか?」

「ははは!何言ってんだい子の子は!お世辞も大概にしなよ!ははは!!いやぁ~!ははは!!まぁ、あたしと花ちゃんは、幼馴染さ!そこまで仲良くはないけどね。同じ学校行って、同じ研究会に入って、ずっとライバルさ。ま、ミスコンの女王はあたしだったけどね!ははは!30台前半か!そうかそうか!」


少し若めに言ったら、やたらと上機嫌になってしまった。

あたしに惚れるなよ~?とか、ウザがらみしてきたが、俺のコミュニケーションスキルが見事にスルーした!


「お!じゃこ!肉くってっか?」

「ぼちぼちっす。」

「しっかり食っとけよ!」


舛添先輩が肉を皿に入れてくれた。あざす!


気付くと、ビールケースが積んであった場所、ケースはもう半分も残っていない。


はぁ、ボ研・・・ボディビル研究会か・・・。

俺、そこまでマッチョじゃないんだけどな・・・。マネージャーでもするか・・・。


やたら体格がいい大学生と、やたら体格がいい大家さんとで行われた歓迎会は深夜まで続いた。

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