新しいゲームが来た
2年に進級した俺は、ボ研で筋トレをした後でへばることが減ってきた。
体が出来て来たのか、上手く手を抜くことを覚えたのか・・・。後者。
そんな俺は、今日も今日とてゲーセンでバイト。時間的にはまだ早すぎる時間なのだが、物の流れで働いているのだ。
んで、今日はが授業が休講な事も有り、顔を出したところ、新しいゲームのセットアップを行っていた社長に出くわした。
「ああ、麝香君。今日は早いね。」
ワイシャツの袖を巻くり上げ、汗をかきながら説明書とにらめっこしている社長に挨拶する。
「こんにちは!新しいゲーム入れるんですか?」
「うん、そうなんだ、いまやっと業者との確認が終わって、LAN配線までは終わったんだが、セットアップが面倒でね。説明書の字も細かいし・・・。」
「何なら、手伝いましょうか?」
「お願いできるかい?」
という訳で、緊急のバイトになった訳だ。
「え~と、このDVDをセットして、メモリースティックを刺して、再起動させて、画面が変わったらDVDを抜き出して・・・。」
PCゲームのインストールと変わらんな。
最近は、おさがりのPCが、毎日フル稼働しているため、部屋でもインストール作業を沢山行っているため、こんな作業はお手の物だ。
「で、また再起動・・・。テストボタンを押して、おっと、もうメモリースティックは抜いていいのか・・・。オンラインダウンロードが・・・45分?・・・。めっちゃかかるな。」
「あ!これ!最新のガン〇ムのゲーム!これ、今日から動くんですか?」
常連のお客さんが話しかけてきた。
「そうですね、とりあえずはインストールで45分かかるらしいですが、余裕をみて1時間くらいで出来るんじゃないですかね?」
「そっすか!ありがとうございます!」
まぁ、多分同年代何だろうが、接客業として、しっかりと対応をしていかなくてはいけない。
「45分か・・・。その間に・・・。」
俺は、ゲーム筐体の上部に突き刺さっているPOPと、コントロールパネルの所に挿入する簡易説明書を入れる事にした。
ペンチを使用して小さなねじを緩めてPOPを差し込む。僅かな段差があるため、POPが歪むような事がないのがありがたい。
コントロールパネルを鍵で開け、裏側から蝶ねじを緩めて説明書を差し込む。アクリルのカバーを付けて、と、完成だ。
工具を片付けがてら事務所でコーヒーを飲む。
と、ゲームの画面が変わっている事に気付いた。
「予定より早いな・・・。」
オンラインのダウンロードとインストールが終了すると、即座にアップデートが始まる。
数分の間見つめていると、勝手に再起動が始まり、ブラックアウト・・。
大き目な音で、ゲームが起動した。
すぐさまテストボタンを押して、テストモードに突入する。
「先ずは、料金設定・・1PLAY100円・・・と。ボタン設定が・・・。初期設定どおり・・。音量設定は・・・LEVEL5で・・・。カードリーダーチェック・・・。OK!これで行けるだろう。」
俺は事務所に戻ると、内線で社長に連絡を入れる。
「お疲れ様です。社長、設定まで終わりました。」
「おお、早いね。助かるよ。じゃ、もう稼働させちゃって?」
「分かりました。もう、お客さんが待ってるので、鍵の交換は後でしますね。」
「悪いね。じゃ、頼んだよ。あ、そうだ。あとでお弁当持っていくから食べてよ。」
「すみません!いただきます!!」
よし!今日は晩飯が浮いた!
あ・・・。ボ研に行くの忘れてた・・・。もう19時じゃん。




