新年会
1月も後半に差し掛かる今日。
俺たちボ研の新年会が開催される。
「舛添さん、今日は17時からですよね?」
「そうだけど?どうした?」
「いや、一発芸がまだ決まってないので・・・。」
少し考えて、舛添さんが助言をくれる。
「ほら、俺たちの時は、歌を歌ったり、ポージングをしたやつもいたぜ?」
「おぉ。ポージング!・・・練習した事ないっすね。そう言えば・・・。」
俺と舛添さんは、近くの業務スーパーに買い物に来ている。
今日は新年会だから晩御飯はいらないのだが、実家に帰った事で食材が枯渇しているのだ。
「明日は餃子かな。」
「良いっすね。俺は得意の肉じゃがです。三日分。」
「あぁ、あの肉じゃが美味かったよな。実家の味付け?」
「そうっすね。ネットにある調味料だとさっぱり系が多くて、俺に合わないんすよね。」
今日の新年会の結果、二日酔いにでもなれば、料理なんてする気にはなれないのに、スーパーに来るとついつい買い込んでしまう。
で、新年会開始だ。
「あ~。あけおめ!!!」
「「「おめっとございます!!」」」
異様なテンションで新年のあいさつが交わされた。
流石にこのシーズンに居酒屋貸し切りなんて状況ではないが、俺たちのブースの声が店内に響き渡っている。
「さぁ、今日はたっぷりと飲んでくれ!食べ物はコースで運ばれてくるが、酒は飲み放題!あーんど!持ち込みのウォッカ80度!飲みたい奴にはのませてやる!!」
「「「「うぉー!!!!」」」誰もいらね~!」
とんでもない兵器を隠し持ってきた山田代表。あのウォッカは危険だ。
そんな危険物を横目に、それぞれが食事を楽しんだ。
30分ほどたった頃、眉唾副代表が立ち上がって話始める。
「では、今年の1年に、一発芸をやって貰おう!トップバッターは?だ~れ~?」
「俺行きます!」
真っ先に手を挙げたのは高岡だ。
どうやら高岡と玄田でデュエットをするらしい。ってか、カラオケもない店舗で、アカペラデュエットって・・・。ちょっときついな。
熊田と坂下はペアで、体を張ったマジックを行った。一瞬でビールが消えるマジックの6連発はすごかった。お手拭きで顔を隠した途端にビールが消える・・・。馬鹿だがすごい。
最後の最後にショットグラスのウォッカを出されて、お手拭きで顔が隠れた瞬間にウォッカを吹き出して終了した。
で、特に思いつかなかった俺、清松、渡、前田で、簡易ボディービルディング大会を開催した。
「ジャコと渡はポージングが甘いな・・・。これ飲んどけ!」
「マジすか!!」
ショットグラスが2つ、俺たちの前に置かれた。
アルコール度数80度のウォッカ、すぐに火が着く代物だ。
「そぉら一気!一気!一気!・・・」
勢いに任せてウォッカを口に含む。
!痛い!!
舌が焼ける様だ!!
口全体が痛い!!
酒が喉を通らない・・・。
思わず酒を吹き出してしまったが、よだれと涙が止まらない・・・。
「ああああぁぁぁぁ・・・。」
もう、言葉にすらならない・・。
俺はビールで口を洗い、落ち着きを取り戻した。
「あかん。ひどい目に合った。」
爆笑る先輩たちが恨めしいが、何とか一発芸をこなせたことで一安心だ。
その日は、20時まで飲んで解散した。
もちろん、次の日は二日酔いでぶっ倒れていた。




