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T・F・U物語  作者: 狼眼


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39/53

復活祭

ふっ・・・。ふふっ・・・。


「ジャコちゃん大ふっかーつ!」


いや~。マジで死にそうなほど腰が痛かった。

痛い所に段ボールを持ったもんだから・・・。とどめだったね。


「で?腰が治ったからゲーセンでバイトしてると?」


山岸が事務所のドアを少し開けて、首だけ突っ込んできた。


「当たり前だろ?家計が苦しいんだ。少しでも稼いでおかないとな。」

「・・・にしては、事務所の中から、いい匂いがするんだが?ん?コンビニでカツアゲ君なんか買って。リッチじゃないか。」

「こ、れは、あれだ!俺の復活祭だ!」

「復活祭ってな、死んだキリストさんが3日後に生きかえったお祝いなんだぞ?」

「俺も死んでた。」

「まぁ、3日間死んでたけどな。」


という訳で、バイト先で細々と復活祭を行っている。

ちなみにバイト先のオーナーに事情を説明したら、未開封のシップをくれた。ありがてぇ。

貧乏学生は、病院に行くこともままならんのだ。


「お前、ボ研は行ってないの?」

「あぁ、この季節から春先にかけては、のんべぇ集団に変わるらしいからな。バーベルの金属が冷たくて、持ちたくないそうだ。」

「・・・そりゃ、予選で落ちるわ。」

「だろ?うちの代表は、顔と体格は良いんだが、根性が無いな。俺ならそうはならん!」

「でもお前、ボ研に行ってないんだろ?」

「は?休みだぞ?行く訳ないだろ!」

「・・・。」


何故か山岸にあきれられてしまった様だ。・・・何故だ?


山岸と話をしていると、店の奥から歓声が聞こえてきた。

どうやら、レトロ格ゲーで対戦が行われている様で、工藤さんと餓狼マンの対戦が始まっていた。


「餓狼マンって強いのか?」

「見てて分からんのか?つよわい。」

「どっちでもないって事か。」

「基本的に待ちだからな。カウンターが上手く決まれば強いけど、すぐに攻略されてしまう。だからつよわい。」

「あ~。俺は待ちは苦手だわ。俺は勝てないな。」

「お前はよわい。」

「言うたな?休憩時間、勝負じゃ!」


一応、ここのバイトは、休憩時間にゲームをすることは禁止されていない。そのため、いつでも自由にゲームができるっちゃ出来る。

その代わり、呼ばれたらゲーム中でも対応はしなければいけない。・・・仕方ないよな。


山岸との対戦・・・休憩時間まではしっかりと働かなくては・・。

とりあえず、雑巾を絞って、ゲーム筐体のコンパネとモニター付近を綺麗にする。

拭いた跡が残らないように、乾拭きも行う。

軽く掃き掃除を行い、モップを掛けたら・・休憩時間~!!



・・・やるんじゃなかった。

なんであの大キックから前パンチ、大キック、コマンド投げが入るんだ?

しかも、起き上がりに攻撃を重ねられて、2択・・・まんまとはめられてゲームオーバー・・。


ほんの10分で300円が消えていった・・・。


これなら、カツアゲ君を追加でもう一つ買った方が良かった・・・。


「お前って、容赦ね~のな。」

「・・・いや、お前が単調過ぎんだよ。フェイク使ったり、ディレイ使ったりして揺さぶらないと。説明書に乗っている様な基本技だけで勝てると思うな?」

「・・・勝てないのか?」

「・・・・ザッコ!」


シューティングゲームなら、説明書通りで行けるのに。格闘ゲームって・・・・。

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