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T・F・U物語  作者: 狼眼


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38/53

腰を壊しまして・・・。

大学祭の跡片付け・・・隣のテントの女学生にいいところを見せようと・・・重たいテーブルを2卓同時に持とうなんて思わなければ・・・・俺は馬鹿か?


「で?持ちきれずに、中腰のままフリーズしたってか?」


部屋の布団でうつぶせになって寝ている俺に、山岸がしゃべりかけてくる。


「文化祭で、たちっぱのまま10時間作業してたから、腰に来てたんだよ!」

「となりの体操部のマネージャーに、うわ、すごい筋肉!とか言われたんだろ?」

「!おまえ!誰から聞いたんだよ!・・・てって・・・。」


腹に力を入れたことで、腰にまでダメージが入った。


「違う違う、体操部のマネージャーはな、何にでも「凄ーい」って言うんっだ。あれはもう、病気みたいなもんだな。最初の内は、あの口癖にやられて頑張りすぎる体操部員がいっぱいいるらしいぞ?岸本が言ってた。」

「あぁ~、岸本って体操部だったな~。文化祭では見かけなかったけど。」

「あいつはレギュラーだから、文化祭の間も練習してたみたいだぜ?」

「お前は?バスケしてたのか?」

「おれ?俺は、あれよ、ゲーセンに行ってた。」


バカみたいなやり取りをしているが、山岸は弁当を買ってきてくれたようだ。

結構気が利くやつじゃないか・・・。

俺の冷蔵庫を漁って、ジュースを飲むくらいは許してやろう。


「じゃ、俺いくわ。バイトあるし。」

「お、ありがとな。」

「お大事に~。」


山岸が出ていった後には、飲みかけのペットボトルが転がっているだけだった。

・・・あれ?あの弁当って?・・・あのやろ!ジュースただ飲みしやがって!!


動くのも面倒なので、動くスタンプと喋るスタンプを20個ずつ奴の携帯に送り付けてやった。


ピンポーン!ピンポーン!


こんな腰の痛いときに限って、来客が多いものだ。


「どうぞ~。」

「こんばんわ!荷物お届け黒にゃんこです!お荷物をお届けに来ました~。」


・・・これは、寝ているわけにはいかない・・・。


腰の痛みを何とか抑えながら、中腰のまま玄関に向かう。

6畳の部屋がやたらと大きく感じる。


ガチャ


「どうも!お荷物お届け黒にゃんこです!こちらにサインをお願いします!」

「・・・あい・・。」


ペンと伝票を預かり、サインをする。


「どうも!こちら、お荷物です!ここに置きますね!」

「あざ・・・す。」

「ありがとうございました~。」


送られてきた荷物を見ると、どうやら実家からの荷物のようだ。

時々、米や缶詰が送られてくる・・・有難いのだが、なかなか俺好みではない物が多いところが難点だ。


「どれど・・・・ぐぅを!!!」


尋常ではない重さ(10Kg程度)に、俺の腰は悲鳴を上げる・・・。

何とか部屋に引きずり入れると、とりあえず蓋を開ける。


米、ミカン、缶詰各種と、何だこれ?白い・・・餅?

クリスマスの1カ月以上前だというのに、早くも鏡餅が送られてきた・・・。どうしろと・・・。


とりあえず、ミカンを頬張り、不足していた水分を補充する・・・。


「沁みる・・・。」


久しぶりに食べたミカンは、ちょっぴり酸っぱかった。

缶詰と一緒に入って、一部つぶれていなければ、もっとよかったのに・・・。


ミカンが3つ、ゴミ箱行きになりましたとさ。

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