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T・F・U物語  作者: 狼眼


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34/53

ボ研、大会に出る

夏もそろそろ終わる頃、ボ研に招集が掛かった。


俺たちは2号館に集合となったんだが、エアコンが効いていない2号館はサウナ状態だ。

立っているだけで汗が噴き出てくる。


「おつかれ~。」

「「「お疲れ様です!」」」


山田代表が汗を・・・かいていない?

この暑さで汗をかかないとは・・・体内の水分が無いのだろうか?


「代表!かなり絞り込んでますね。」

「あぁ、先週、ボクシングジムで特訓してきたからな。」

「なぜ、そこまでして・・・。」


山田代表はシャツを脱ぎ捨てると、ポージングで筋肉を見せつけてきた。


「「「ナイスバルク!!!」」」


2年の先輩方が一斉に声を掛ける。


「ふん!これがダブルバイセップス・フロント!」


前面から見えるすべての筋肉を見せるポーズで、一般的なポーズだ。

ガッツポーズみたいな感じだな。


「そしてこれが!サイドチェスト!!!」


胸の厚みや腕、太ももの太さなどを強調するポーズで、左腕を右手で掴んで、体をひねるポーズ!


2つのポージングを見ただけで、山田代表の凄さが分かる。

贅肉が極限まで絞られて、筋肉が強調されている。



「ふぅ。これで、4年最後の大会に出場する!」

「「「おぉぉ~!!!」」」


俺たちも結構鍛えているから体はごついが、ボディービルダーとしては脂肪が乗りすぎている。

どうやら、今回の大会に出場するのは、山田代表と眉唾副代表だけの様だ。


「絶対勝ってくださいね!」

「俺たちも頑張って応援するっす!!」


上半身裸の山田代表を取り囲んで、俺たちは口々に応援の言葉をかけた。



そして、9月の大会当日・・・。


「ぉっ・・れぇ~。」

「お疲れ様です。・・・代表、顔色が悪いですが・・・。体調でも悪いんですか?」

「み・・・・ずぅ・・・。」


減量中のボクサーじゃあるまいし・・・とは思うのだが、水抜きや塩抜きは当たり前に行われているらしい。

1日6回の食事、基本は野菜と鳥肉。筋肉量を増やすサプリメント、そして継続的な運動が必要とされるのだ。


で、今は大会直前の水抜き状態で、筋肉のカットをさらに引き立たせるために水分を減らしているのだ。

ただ、水分量を減らしすぎると見た目も損なうため、あまり過度な水抜きは愚作である。


「気合い、入れすぎましたね。」

「ぁぁ・・・。」

「とりあえず、経口補水液でも・・・どうぞ・・・。」


山田代表は、ペットボトルをひったくると、一気に飲み干した。


「よし!行くか!!」


いやいや、そんなすぐには変わりませんって。


「そう言えば山田代表。今日は不死身荘の大家さんが見に来てくれるって言ってましたよ?」


!!!


先輩方に緊張が走った。


「こ、断らなかったのか?」

「えぇ、応援に来てくれるわけですし・・・。」

「ば、か!お前・・・・。やばいな・・・。」

「今からバンプアップしておきましょうか?」

「今からやってどうする!眉唾!少しの間、隠れるぞ!」


山田代表は眉唾副代表を連れて、駆け出して行ってしまった。

・・・・いや、逃げた?


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