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T・F・U物語  作者: 狼眼


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合宿の締めくくりと究極の選択

恐怖のボート練習から数日間は、基礎トレーニングの日々が続き、昨日再び艇に乗せられた・・・。

で、今日の午前中のトレーニングで合宿は締めくくりとなった。


「おつかれ~。」

「「「「お疲れ様です!」」」」

「これでこの夏の合宿は終了する。これから一週間は自主練にするが、体もよく休めるように。」

「「「「はい!」」」」


長い合宿だと思ったが、過ごしてみるとあっという間だった。

今思い出してみても・・・・ん?半分以上はパチンコに行っていた気がする・・・。


この合宿で、俺はかなりパチンコの知識を身に付けたと思う。スロットも少し覚えた。

・・・なんか、違う成長を遂げたような気がしないでもないな・・・。


K.O線と最強線を乗り継ぎ、大学付近の駅に到着した。

学校は9月後半まで始まらないので、まだ暫く夏休みは続く・・・。つまり、学食に行くことが出来ないという事だ。


夏休みの間の学食は、食事ができる空間ではあるが、食べ物の提供は無い。なんと、自販機まで止められてしまうのだ。

つまり、部屋に着くまでに買い物をした方が効率がいい・・のだが、買い物袋を持って丘を越えるのはかなりの覚悟が必要だ。

しかし、一度部屋に帰って、自転車にのって駅に舞い戻ってくるのも違うと思う・・・。


考えた末、数日分の食料を買い込むことにした。


くそ重い買い物袋が指に食い込んで痛い・・・いくら体を鍛えていても、ビニール袋が食い込むと痛いのは痛い。

途中で持ち方を変えながら丘を登る・・・。ゲーセンが目に入るが、今は寄っている余裕もない。


猛暑が厳しいなか、汗だくで不死身荘に到着・・・。もう限界だ!


俺は自分の部屋に駆け込み、冷蔵庫を開ける!

数日間冷やされたビールを一気に流し込む!!


クゥ~ッ!美味い!

普段は苦くて好きではないが、ボ研の後やこんな暑い日には美味く感じてしまう。


350mlの缶は一瞬で空になる。次へ手を伸ばすかどうかを一瞬迷う・・・。


「・・・ん?・・・君は誰だ?」


冷蔵庫の奥に、見覚えのない何かが・・。


いや、何かって、みりゃ分かるんだが、理解したくない・・・。


なんで、生卵が一個だけ残っているんだ!!!!



合宿の前に全部ゆで卵にして食ったはずなのに・・・。


俺は、震える手で携帯を操作し、文字を入力する。


「なまたまごの、しょうみきげん。っと。」


なになに?パック詰めしてから2週間程度・・。

あれ、この卵買ったのって、いつだっけ?


合宿前に、そろそろやばそうだから茹でるか!って思って・・・。あの時で10日くらいは立っていた様な気が・・・。


どうする?どうするの俺!


恐る恐る卵を手に取って、テーブルの上で回してみる・・・。上手く回らない・・・。

やっぱり生卵か・・・。


茹でる?焼く?・・・捨てる?

どうやって捨てる?

変な匂いはしない?


たっぷり考えた結果・・・・。

俺は、生卵を冷蔵庫の奥に戻した。


「うん、明日考えよう。」

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