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T・F・U物語  作者: 狼眼
31/53

水も滴る・・・

「ジャコ。なにしてんの?」


工藤さんが俺を見て笑いをこらえている。


「いや・・・オールが立ってて・・・。」


ボートを蹴りだす時、オールが水面に対して並行であれば水の抵抗を受けて、かなりの重量を支える事が出来るのだが、水面に対して垂直になっていた場合、なんの抵抗もなく水中に入り込んでしまう。


「ほら、上がれよ。」


工藤さんの手助けもあり陸に上がる。

シングルスカルの乗り方を見せてもらいながらもう一度チャレンジした。


「な?意外といけるだろ?」


俺はプルプルしながらオールを固定し、ストレッチャーに固定されている靴を履く。

・・・なるほど・・・。靴が固定されていて、シートが動く・・。なんか変な感覚だな。


「よし、バランスはともかく、足と腕をまっすぐ伸ばして、オールで水面を撫でてみて・・・。」


オールがパタパタと音をたてながら水面を滑る。

その後、グリップを回してオールを立て、水を捕まえて引っ張る。


「おお!進む!!」


腕の力だけで結構進む。この細い艇はめちゃめちゃ効率よく水の上を進んでいく。

そして少しずつ膝を曲げ、腰を倒し、全身の力で水を捕まえに行く・・・。


物凄く早く進む・・。時速40kmくらいは出ているかと思ったが、ジョギングしている人と同じくらいのスピードだった。


午後までで3回ほどこけそうになったが、何とか転覆せずに終えられた・・・初回は見逃してくれ。


俺がオールと艇を拭いていると、フォアとエイトが上がってきた。

2名程背中を押さえている。オールが刺さったのだろうか・・・。

流石に転覆はしなかった様だが、ダメージはデカそうだ。


「はい、集合~!」


艇の片付けが終わったころに、山田代表から声がかかる。


「今日はここまで。ダメージがあった奴も居るみたいだからゆっくり休む様に。帰りは各自で買えるように。18時には晩御飯な!」

「「「はい!」」」


昼前で解散となったが、行動は3パターンに分かれていた。


1.大人しく合宿所に帰るチーム・・・特に1年連中が多い。

2.パチンコチーム・・・2年生の一部と、3年生が向かった。

3.ボートレースチーム・・・兎田ボートレース場に来たなら!って感じで3年生と4年生が向かった。


俺はボートレースに行ってみたかったのだが、20歳以下は舟券を買う事が出来ないらしい。

仕方がないので、久しぶりにパチンコ店へ向かう事にした。


数か月ぶりのパチンコ店だが、今日は初めてのスロットに挑戦だ。


スロットはメダルを使って遊ぶのだが、パチンコとの違いはかなり多い。

まず、お金を入れれる場所はパチンコとは逆の右上。

基本的にメダルは自分でいれなければいけない。(最近はデータで入るものも増えてきているが)

そして一番の違いは、自分で狙った場所で止められるという所だ。


まぁ、狙ったからと言って、揃う訳では無いのだが・・・。

パチンコと似ている所は、図柄が回転し始める時には、何が当たるかが決まっているという事。


とりあえず、某ロボットアニメのスロットを選んで打ってみる・・・。

・・・・これは・・・あれだ・・・・事前の勉強が必要なやつだ・・・。


適当にボタンを押しても当たる時は有るのだが、勝手に当たるわけではない為、無駄が多くなる。


「こりゃ駄目だ・・。」


1000円消費したところで無駄を悟った俺は、パチンコに向かった。

パチンコでは、某人造人間のアニメのやつ・・・。


1回だけ当たったが、続きそうにはないのですぐにやめる・・・。まぁ、さっきの1000円分を考えるとプラマイゼロ・・かな?


潔く合宿所へ帰ろうとした所、最初に座ったスロットが目に入った。

・・・おぅ、めっちゃ出てるやん・・・。

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