真面目に授業
今日は朝の1限目からみっちりと授業が入っている。
土日をだらだらと過ごした後にはきつい・・・。
別に夜更かしをしたわけでもないのに、睡魔が俺の周りを漂っている。
「おう、ジャコ、眠そうだな?」
「おー、村上か。どうした?」
「どうしたって、俺が心配してやってんだよ。夜更かしすんなよ?」
「してねぇし。昨日は、何となく部屋の片づけを始めたら、止まらなくなっただけだ。」
でも、1時までには寝た、はずだ。
「あるよな。ま、俺は日ごろから綺麗にしてるから、無いけどな!」
「どっちだよ!」
岸本も一緒にいた様だ。
「飯でも食いに行く?」
「まだ1限目が終わったばかりだろ?早えよ。」
「朝食ってないんだ。」
「正門前のコンビニでパンでも買ってくれば?」
「でも、次は8号館だしな~。遠いな~。」
とりあえず、岸本からガムを貰って8号館に向かう。
次の時間は・・・栄養学?なんでこんなの取ったんだろう?
自分でもなぜとったのか分からない授業がいくつかある。
今回の栄養学やロシア語、古文の授業も取りたくはなかったのに・・・。
「そりゃお前、あの時、隙間が空いてると嫌だとか言って、適当なのを入れてただろ?」
何故か栄養学が一緒な山岸が言う。
そうだったかな~?記憶にない。
まぁ、124単位の卒業単位の内、少しでも多くとっておくに越したことは無いだろう。
眠い目をこすりながらも、一応真面目に授業を受けた。
飯を食った後は、環境学だったかな?
この授業は、山岸と村上が一緒だな・・・。偏っているな・・・。
3人で座る席を探して教室の後ろの方へ進む。
ふと、俺の視界に不思議な光景が入ってきた。
「あれ?」
「どうしたジャコ?」
「まぁ、座れ。」
俺は、その不思議な光景から少し離れた斜め後ろに陣取った。」
「で?どうした?」
「おい、山岸、あれ見てみろ。」
俺があごで合図すると、山岸が斜め前の人を見る。
「何?ああいうのが趣味なわけ?」
「・・・いや、可愛いとは思うけど・・あの娘って、あれだろ?ドラ喰えの主人公の幼馴染だろ?」
「・・・あぁ~。似てるわ!マジか!全然気づかなかった!って言うより、人造人間にも似てるよな!」
「絵ぇかいてる人一緒だから、そりゃ似るだろ。・・・・しかし、まんまだな・・・。」
「コスプレか?」
「コスチュームじゃないだろ?顔が似すぎてる・・・。」
「聞いてみ?本人ですか?って。」
「何のだよ!」
環境学の時間、その娘の話題で盛り上がってしまい、授業の内容が一切入ってこなかった。
その後、2号館での授業があり、学校の卒業生で有名な人が行う講演会に参加した。
有名なのだが、卒業生の話ばかりされても、ピクリとも感動しなかったな・・・。
そして俺は、そんな微妙な気分のままボ研の活動へ赴くのであった。
「おう!ジャコ!今の講演会聞いてたの?微妙だったな。」
清松が既にバーベルで遊んでいる。
「全くだ。確かに有名人だけど、その人の人生観を語られてもな。」
「環境がちがうっての。」
ガチャン!と音をたててバーベルが落ちる音がした。
「あぁ、高岡もいたのか。」
「4限目、なかったしな。って言うか、あの卒業生、卒業単位どれくらいだったか知ってる?」
「何それ、卒業単位は124だろ?」
「違うんだよ。あの先輩の卒業単位、3だってさ。」
「はぁ?そりゃないよ。学校行ってないじゃん。」
その話が本当か嘘かは定かではないが、Fランク大学の闇が見えて気がした・・・。




