起動実験
「よし、これでDVDから起動するようになった。」
「はぁ。」
工藤さんはDVDのトレイ部分に合ている穴に、細い金属棒を突っ込んでトレイをこじ開ける。
トレイの上にOS、ウインドズのDVDをセットし、電源を入れなおした。
「ほら、さっきと画面が違うだろ?これでDVDから起動させれば、OSのインストールが始まるんだ。ちょっと長いけどな。」
そう言うと工藤さんは立ち上がり、冷蔵庫から酎ハイを持ってくる。
「飲むべ?」
「あ、いただきます。」「ごちです。」
酎ハイを飲みながら、ちーかまを頂く。
「お、やっと終わったか・・。おけ~。で、DVDを取り出して再起動・・・。で、バイオスを再設定・・・と。」
何回再起動を行うのか・・・。かなり面倒だな・・・。
しかし、次はあっという間にPCが立ち上がった。
普段見る様なPCの画面。出来上がったのだろうか?
ここまで約40分。まぁ、部屋中に空き箱やビニール袋が散らかったままだけど。
「おっし!起動成功!」
「PC完成っすか?」
「基本はな!これからドライバーと必要なアプリを入れていく。」
「まだなんですね~。」
「もうちょっとだな。ドライバー何て秒で入るし。アプリも今すぐ必要な物は殆ど無いし。」
ドライバーってねじ回しかと思ったが、グラフィックボードを最適な状態で使用するためのプログラムを入れているらしい。
「さて、オンラインゲームでもやるか!グラフィックボードのテストじゃ!」
先輩が選択したゲームは、2つ、韓国で製作されたゲームと、日本で製作されたゲームだった。
「どっちがいいと思う?」
「今、人気なのは韓国の方でしょうか?」
「じゃ、そっちにすっぺ。」
ゲームのHPから入って『GAME START』をプッシュ!!
・・・・。ん?
「先輩、これって・・・。」
「あ~。ダウンロード完了まで・・・3時間・・・。」
「ですね・・・。」
「ゲームでもすっか・・・。」
工藤さんは隣に置いてあるTVの電源を入れてゲーム機の電源を投入した。
最近はダウンロードコンテンツとして、色々なゲームが収められていて、工藤さんのゲーム機にも複数の有名ゲームがインストールされている。
「ん~。路上格闘家をやろうか。」
「路上格闘家って・・表現・・・。」
「じゃあ、おれ、ロシアのおっさんで。」
「ほぉ、じゃぁ、ごついの対決ってことで、日本の相撲取りで相手をしてやろうかな?」
ROUND1!FIGHT!!
おいおい、相撲取りってそんなに空を飛べるのか?
上に飛ぶわまっすぐ飛んでくるわ。手が付けられない。
相手の体力を2割も減らせずに1回戦が終わる。
ROUND2!FIGHT!!
ちょ!相撲取りに投げられた後に踏みつぶされた・・・。
こんなん、死んでまうわ。
2回戦目は更に短時間で決着がついてしまった。
「山岸、交代。」
「よっしゃ!では、ムエタイの帝王でお相手しようか・・。」
「お?そう来るか。なら、私のサイコパワーでねじ伏せてやろう!!」
そのまま、2時過ぎまで対戦が続いた・・。ダウンロードは既に終わっていたのに・・・。




