酒飲むの?
俺は、まだ自己紹介をしていない事に気付いて、改めて話を振った。
「あ、ごめん。俺は麝香 弘って言います。」
「ああ、わは・・・俺は、清松 颯真って言うんす。」
「清松か~。カッコいい名前だなぁ。」
「ん、そっちは麝香?珍しななだな~。」
「だろ?子供の頃は、じゃこ、とかザコって言われえてからかわれたもんよ。」
「そか?カッコええともうよ?」
話をしていると、俺と清松は、学部が違うらしい。学校で会う事は少ないだろう。
俺はこのアパートを、高校の先生から教えてもらって、住むことを決めたんだが、清松はこのアパートを先輩から推薦されたという事だった。
「せば、明日の晩、ここで新入生歓迎の飲み会あるごったな~。」
「飲み会?おれ、今月18になったばっかりだよ?」
「あぁ、早生まれ~。」
「マジか~。酒か~。」
俺は3月生まれなので、高校を卒業したときに18歳になったばかりだ。
まぁ、酒を飲んだことが無いかと言えば、飲んだことは何度もある。
しかし、ビールは好きにはなれないんだ。
「おし!親も帰ったことだし、買い出しに行ってくるかな!」
「お!なに買いさいぐの?」
「ふっふっふっ・・・。酒!!そこにコンビに有ったっしょ!」
俺は、人生で初めて酒を買いに出かけた。
「いらっしゃっせ~。」
20代前半と思われる男性がカウンターで接客をしていた。
「えっと、ビールは嫌だから・・・。カクテルで!」
コンビニの大きな冷蔵庫を開けてカクテルを物色する。
「うぁ、298円!高っ!!」
と、言いながらも、複数のカクテルを買い込んだ。ついでにちーかまも。
「ありやっした~。」
2,368円・・・かなり痛い。
酒税+消費税・・・税金の2重取り・・。何て馬鹿な飲み物なんだろうか・・・。
コンビニを出ると、いつの間にか雨が降っていた・・。
「やべ、走っていくか・・・。」
かなり大粒の雨だが、土砂降りと言うほどでもない。
そこの角を曲がれば・・っと。車が来た・・・。
バシャ!
・・・おい!顔まで水がかかったよ!
白い薄手のセーターを着ていたのだが、水と砂利とで・・・あぁ、最悪!
「帰ったよ~。」
「お帰りぃ。あ~ら、びしゃびしゃだな~。」
「まぁいいや。飲もうぜ!」
コンビニの袋を畳の上に置き、カクテルを選ぶ。
「俺は、ジントニックかな?」
「んなら、スクリュードライバーもらうか。」
男二人で、ちーかまを食べながらカクテルを飲む・・・
地元の話をしながら、お互いの事を語り合っていった。
まぁ、コンビニで売っているカクテル3本程度で酔う訳もなく、だらだらとお茶を飲みながら夜が更けていった・・・。
ねぶた祭・・・ねぶた?ねぷた?立ちねぶた?青森ってすごいな・・・。
翌朝早く、清松は自分の部屋に引っ越しを済ませるために戻っていった。




