4人集まれば・・・
ボ研の活動(とは言っても多少の筋トレをしただけだが)が終わった後に、先輩たちと一緒に外食に行くことにした。
今日の晩飯は、アパートの近くにある中華料理『娘々』だ。
「いらっしゃいよ~。」
30代くらいのお姉さんが席まで案内してくれる。
全席埋まったとしても20人も入れば満席になる店内で、俺たちは本日最初の客の様だ。
「ジャコ、何にする?ほら、メニューだ。」
「アザス!・・・え~。この麻婆ラーメン・・・ってのにします。」
「俺は、回鍋肉定職。」
「工藤、ここのは味が濃いぞ?」
「ああ、ちょうどいいんさ。青森は基本的に味が濃いから。」
「舛添さんは何にします?」
「天津丼。」
「渡は?」
「俺は天津麺にするかな。」
恐らく家族で経営しているのだろう、一つ一つ作っている為注文がバラバラだと、出来上がってくる順番もバラバラになってしまう。
「はい、回鍋肉。おまちど。」
「はいよ。」
工藤さんのメニューが最初に到着する。
「お先~。」
「どうぞどうぞ。」
キャベツと豚肉の辛みそ炒めをごはんの上に乗せてから一口・・。
「美味い・・・。」
「あ~。おれ、次はそれにしますわ。」
次に俺の麻婆ラーメンが来た。
「はい、麻婆ラーメン。おまちど。」
「どうも。」
「おぉ、ジャコも食ってまえよ。」
「食べられ。」
「お先です。」
先ずは麻婆豆腐を一口。
ラー油の辛さがいい具合に口に広がる。
辛いが美味い!
「辛~。美味~。っていうか渡って富山だっけ?」
「そうや?なんで?」
「さっきの、食べられってのが懐かしくて。うちのばあちゃんも富山だったし。」
「そうか、富山弁だったか。俺のじもとだったら「け」で終わるぜ?」
「け?どういう意味です?」
「食えって言葉を短くして「け」だな。」
方言の話で盛り上がりつつも中華料理を楽しむ。
「で、この後どうする?」
「今日はバイトは無いです。」
「俺もないですよ?」
「んなら、あれ、すっか?」
「あれか・・・。了解。」
あれってなんだ?
工藤さんと舛添さんが微かに笑っている。
食事が終わったら、4人で工藤さんの部屋へ上がり込んだ。
部屋は意外と綺麗になっており、男4人が入っても何とか寛げるくらいのスペースがある。
「まぁ座れよ。」
入り口から一番遠い場所にベッド。
手前に小さなテーブル、左側の壁にTVがある。俺の部屋との違いは、その手前にキッチンのスペースがある事と、部屋の中にトイレとフロがあるって所だ。
「今日は何をするんです?」
「今日はこれだ!」
「!これは!麻雀!」
テーブルの上には麻雀用のマットと麻雀牌が置かれた。
「俺、点数計算わかんないっすよ?」
「俺もです。」
「まぁ、俺もだから、細かい事はぬきにして、1翻1000点で計算しよう。」
「了解っす!」
正直なところ、点数計算どころか、詳しいルールもうろ覚えだ。重大なミスをすると罰則がある事は知っている。
「じゃ、俺から親な。」
工藤さんが親、場風は東だ。その隣の渡が南、俺が西、舛添さんは北となる。
さいころを振って8。工藤さんから見て左側、渡の前に積んである山から牌を取っていくことになるのだが、山の左から8番目で区切り、その隣から4枚ずつ反時計回りに順番で取っていく。
4枚を3回取って、最後は1枚ずつ全部で13枚の牌が手元にある様にして準備完了。
親の工藤さんだけは最後に1枚自模った状態で始まるので、14枚スタートとなり、1枚捨てる所から始まる。
それくらいは分かっているのだが、それ以外にも様々なルールが存在している。
さて、麻雀を楽しもう!!




