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異世界に転生してものの5分で最強種とエンカウントした俺のその後の話  作者: すずき 虎々


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45.頂上決戦

数ある作品の中から、私の作品を見つけてくださり、ありがとうございます。

読んでいただける方に楽しんでもらえるよう頑張りますので、今後ともよろしくお願いします。

私の初作である”ものの5分”は、今後のシリーズの言わばエピソード0的な位置づけをイメージして書いてきましたが、完結までもう数話となりました。

最後までお付き合いいただけたら幸いです。

 最高神クロノス、全ての神の頂点に立つ存在。

 神々の中でも圧倒的かつ絶対的な力と権威を持つ者。

 全ての事象を操ることの出来る神。

 その絶対的な存在であるクロノスが口にした衝撃的な事実。



「ガエリアの行先は地球なり。」


「地球って、この世界にも地球という星があるんですか?」


「この世界もなにも、全ての星はそれぞれ一つしかないなり。なので、地球と言ったら其方が元居た星のことなり。そして、他の星の生命体や人工物は、原則的に視認することが出来ないなり。つまり、ガエリアがこれから地球で暴れたとしても、地球の人間は何が起きているのかもわからずに、ただ自然の大災害と認識して、騒ぎ立てるのみなり。ガエリアの質量は質量として、生物や人工物には干渉できないが、物理的な衝撃は生じるので、地面は抉れるし、揺れもするなり。それによって、地球の地盤が刺激されて、各地で地震や津波、噴火などが散発的に発生するなり。」


「なんで地球なの……。」


「地球に行った理由については定かではないなり、しかし、地球の魔素は完全に干上がっておるので、そこが影響しているかもしれないなり。どのみち地球は神の侵攻の対象となりうるほどに神の存在が忘れ去られているなり。近いうちに神の侵攻によって滅んでいた可能性も高いなり。」


「そんな!あそこには、私にとってかけがえのないものがあるんです、それなのに、そんな簡単に割り切れませんよ。」


「近いうちと言っても、神の侵攻が始まるのは、人間の時間にするなら1000年とか、2000年とか、そのくらい先の話ではあるので、地球の人間であれば、きれいさっぱり入れ替わっているであろうなり。」


「それでも、私が愛した街も風景も、人も、思い出も、家族も……。諦められない、私が必ず守って見せる。行きます、地球へ!」


「その気になってくれて助かったなり。」


「今ならキラさん、魔法で地球に転移出来るんじゃないでしょうか、ガエリアが膨大な量の魔素をまき散らしているので、キラさんも力を全開で発揮できると思いますよ~。」


「確かに、地球に魔素のないことが問題だったけど、今は逆にガエリアのおかげで地球が魔素で溢れているでしょうから、転移しても途中で世界の狭間に嵌って動けない、なんてことも無さそうね。ガエリアを倒してきます。」


「ただし、ガエリアを倒せた場合、地球の魔素はすぐにまた枯渇状態となりますので、転移を早めに使わないと、地球から戻れなくなりますのでご注意を。でもまぁ、キラさんなら大丈夫でしょうけどね。」


「ていうか、“イアロに会いたい”って、私の魔力を消費した感じしなかったんだけど、魔素が無いと発動できなかったりするの?」


「あぁ、その手がありましたね~。ここまで戻れば後は何処にでも行けますからね~。」


「わかった、とりあえず行くわ。こうしてる間にも被害は拡大してるはず。」


『ライブラ、地球にいるガエリアの位置を特定できる?』


 [回:この場所からでは不可能です、地球の任意の場所に転移すれば、特定は可能です。]


「じゃあまずは、日本に飛ぼうか、札幌上空へ転移!」



 私は北海道の札幌、篠路の上空に転移した。


 私が良く知る場所、大切な場所。


「ライブラ、ガエリアの位置は?」


 [回:現地点から南西に約300キロ程進んだ所で視認可能となります。]


「西って、函館あたりね。転移で行きましょうか。ライブラお願い。」


 [回:了解しました。

 マップを展開しました。

 座標を固定しました。

 マスターの魔法〈転移〉を発動します。

 〈転移〉の発動に成功しました。

 目標地点に到着しました。]


「いないじゃん、って見えないけど、感じる!?アレって私にも見えないの?ライブラ、アレが見えるようになるような魔法の術式組める?」


 [回:可能です。]


「お願いっ!」


 [回:術式構築を開始します。

 ……………………。

 術式の構築が完了しました。

 続いて、マスターの記憶領域に術式をアップロードします。

 アップロードが完了しました。

 視界機能拡張の使用が可能になりました。

 視界機能拡張を使用しますか?]


「Yes!」


 [告:視界機能拡張の使用が完了しました。]


「見えたっ!」


 私はライブラが組んだ魔法を使うことで、ガエリアを視覚的に捉えることが出来るようになった。

 ガエリアのサイズはかなり大きかったが、アルベモで慣れていたので、それほど驚きはしなかったが、そのシルエットが、あまりにも国民的怪獣映画のそれに酷似していて、一瞬思考が停止してしまった。

 ただし、色は真逆の真っ白で、表面の凹凸はあるのだろうが、白いのでヌルッとした艶感とも相まって、なんとも言えぬ異様さを解き放っていた。


 そして、周囲は既に壊滅的なダメージを受けていた。

 聳え立つビルというビルは倒壊し、地面は割れ、隆起した土砂が、道路という道路を寸断し、多くの人たちが良くて大怪我、悪ければ……。


 ただし、私の魔法の力があれば、まだ間に合う可能性はある。


「エクストラエリアヒール!リカバリー!」


 私はありったけの魔力を振り絞って、一か八か地域全体の建物と生物の復旧を試みた。

 すると、街全体が元の姿を取り戻し、命を落としたかに見えた人々も、一命をとりとめたようだった。


 私は地域の人たちの無事を確認すると、即座にガエリアに飛びつき、ガエリアに触れると同時に“転移”を使用した。


 飛んだ先は天界、つい先程までイアロやクロノス様と話していた場所。


「「えぇえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」」


「ちょっ、キ、キラさん、こ、こ、コレっ!これぇぇぇ~~~~!!!」


「なぜにここに連れてきたなりぃぃぃぃぃ!!!」


「いや、だって、地球の人は、私がこんなのと戦っていたら、巻き込まれてすぐ死んじゃうでしょ。天界なら、最悪被害者2名で落ち着くだろうし。」


「「オイッ!!!!!!」」


「じゃあ、二人とも、危ないから離れていてくださいね。って、別にクロノス様は手伝ってくれても良いんですよ?」


「「退避します!」」


「ハモってるし、ていうか、クロノス様“なり”忘れてるし……。」


 私は即座に戦闘態勢に入る。

 自分用に作っていた鎧と剣を装備し、特殊効果を付与した腕輪を装備、魔力回復薬を1本飲みほして、剣を構える。


「ライブラ、あれ鑑定出来る?まぁ、大体こういう場合って???しか出ないけどね。」


 [回:種族:神獣(-)

 個体名:ガエリア

 レベル:327

 年齢:-

 HP:8676000

 MP:669000

 攻撃力:78960000

 守備力:98890000

 すばやさ:1582200

 賢さ:365980

 運:-

 スキル:神聖魔法 完全物理耐性 完全魔法耐性 完全状態異常耐性 完全精神干渉耐性

 称号:究極神獣]


「しっかり鑑定出来てるんか~い!って、なにこのスキル。全般的に完全耐性あるとか、反則以外のなにものでもないでしょ。」


 [告:現時点でのマスターのステータスをもってしても、撃破は不可能です。]


「そりゃそうでしょ、だって何も効かないんじゃ、倒しようがないわ。でも、それはあくまでこのまま戦ったら、って話であって、こんな反則を使う相手に、馬鹿正直に挑む必要もないわよね。そっちがその気なら、こっちもそれなりの対応をさせていただきますよっと!」


「ファクトチェンジ!」


 私はファクトチェンジをすると同時にガエリアに向かって飛び込み、ガエリアの右脚を斬り飛ばす。


 ガエリアは、これまで自分の体重を支えていた強靭な脚を一本失い、バランスを崩して倒れこむ。


 何が起きたのか理解できないでいるガエリアに、更に斬撃を打ち込み、ガエリアの四肢を奪う。


 ガエリアは怒りの咆哮をあげると、私を睨みつけて大きく口を開き、神聖魔法を放とうとするが、何も出ない。


 そこで私はガエリアに一言声をかける。


「完全無欠の存在であるはずのあなたが、無残にも切り刻まれるなんて初めての経験でしょうが、その初めてがあなたの最後よ。あなたの厄介なスキルは、全部ひっくるめて無効にしたから、神聖魔法すら打てないわよ。」


 私が話している間にも、斬り飛ばした四肢の断面が、うにょうにょと盛り上がって、いかにも再生しそうな雰囲気を醸し出していた。


「何度も斬るのは面倒だから、そのままおとなしく消滅してちょうだい。」


 私はそう言いながらも、ガエリアの元へと飛び込み、文字通り細切れとなるまで、斬撃の手を緩めなかった。

 最後に露わとなったガエリアの核に、渾身の一撃をお見舞いすると、アルベモの時と同様に、全ての肉片が黒っぽい霧状になって散ると、その後一点に収縮して黒いガラス玉のような状態になってから、あとかたもなく消えた。


 私は鎧の隙間から、自分の身体を覗き込むと、今度は左胸に刻印が刻まれていた。


 私は、このチャンスを逃すことはしたくなかったので、今回だけはファクトチェンジを使うことをためらわなかった。


 イアロとクロノス様が駆け寄ってきて、何かを言おうとしていたが、私はそれを気にする素振りも見せずに、無言で転移を使った……。




最後まで読んでいただきありがとうございます。

感謝の言葉しかありません。

よければ次のお話も読んでいただけるとありがたいです。

どうぞよろしくお願いいたします。

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