42.アマテラスの真実
数ある作品の中から、私の作品を見つけてくださり、ありがとうございます。
稚拙な文章ではありますが、読んでいただける方に楽しんでもらえるよう頑張りますので、今後ともよろしくお願いします。
「二人とも、よく頑張ったわね。」
「でも、竜化しないと、お姉さまの剣筋は見えないし、竜化すると動きが鈍くなってお姉さまの剣筋は見えても、対応ができない。」
「そうね、ケイラの竜化は、もう少し熟練度を上げないと、実際の戦闘には不向きな点が多いかもしれないわね。でも、パワーは私の全力に匹敵するものがあるし、ものに出来ればかなり強いと思うわよ。シェラもすごく強くなったわね。あなたの身体強化はすごいわ。身体強化魔法込みの戦闘力なら、当時の私と同等だし、魔法自体は、もう今の私の水準に達してると思うわ。二人が協力して戦えば、どんな強敵でも戦えるはずよ。」
『こうも早く追い越されるとなると、我も立つ瀬がないのう。』
「ありがとうございます、お姉さま、アル。これからも精進します。」
「ここから先は、そうそうレベルも上がらないけど、でも、訓練を続けていけば、まだまだ強くなれるわ。そうね、もう軍警察や魔法師団の訓練所では訓練出来ないわね。屋敷の裏の空き地に、私達専用の訓練所を作りましょうか。一般の人達と一緒に訓練したら、死人がでちゃうわ。」
「やったぁ~!」
『主と妹二人が束になれば、最早どの世界にも、天界にすら抗える者はおらんじゃろうな。』
「でも、最高神様は強いんでしょ?」
『あぁ、だが、強さのみで言うなら、最高神様が最強ではない。最高神様は最高位の神ではあるが、最強の神ではない。』
「まだ、上がいるの……。」
『まだまだおるぞ。最強の神は、この世の最強ではない。最高神様の眷属にも、我より強いのはいるが、まぁ、紙一重の差でしかないからな。今の主達ならば、何の問題もないが、最強の神が生み出した眷属には、2体程恐ろしいのがおったな。今の主と同等か、それ以上のな。』
「あなたみたいにひょっこりこの世界に出てきたりしないでしょうね。」
『来るわけがなかろう、というか、無理じゃ。あの2体がおるのは冥界じゃ、冥界はどこの世界とも、天界とですら隔絶されておる。冥界の神の王が眠っている限り、どうにもできんじゃろう。』
「冥王ハデス的なのがいるんだ……。」
『よく知っておるな。』
「えっ!?冥王ハデス?本当にいるの?じゃあ、もしかして、最高神様ってゼウスって名前だったりする?」
『ゼウス様は天王じゃ、最高神様はクロノス様じゃ。』
「ギリシャ神話ってガチだったんだ……。」
『なんじゃそれは?』
「あ、いや、こっちの話し、気にしないで。え、ちょっと待って、じゃあ、ゼウス様って雷の神様だったり、ポセイドン様は海の神様だったりする?クロノス様は時間の神様?」
『本当によく知っておるの、そのとおりじゃ。』
「うわ、完全に作り話だと思ってた……。っていうことは、イアロも何かを司ってたりしたりする?」
『知らん、木っ端の神の役所など、気にしたこともないわ。』
『ちょっと、アルベモさん、その言い方はあまりにもなんじゃないですか~?』
「イアロ?」
『キラさんお元気そうですね~♡私の役所知りたいんですか?キラさんには特別に教えてあげてもいいですよ?』
「もったいぶらないでよ。」
『もう、キラさんったら、ツンツンしちゃってぇ~。まぁいっか、じゃあ特別に教えてあげま~す!私の役所は、“技術”で~す!! ドン、ドン、ドン、パフ、パフゥ~!!!』
「…………。」
『え?え?え?何ですかその塩反応は?』
「いや、なんでもないよ、イアロのキャラで想像してたのと、大分違って、いたって普通というか、常識的な役所だなと思ってね……。」
『いったいどんな役所を想像してたんですか~!?』
「あ、いや、お笑いの神とか、漫才の神とか、そんな感じの……。」
『そんな神がいるわけないじゃないですか~!プンプン、って、いるか。』
「いるんか~い!って、あ、久々に突っ込んじゃった……。」
『私達ってやっぱり良いコンビですね~♡』
「いや、コンビじゃないから。」
「あの、お姉さま、これって、もしかして……。」
「あ、しまった、二人がいるの忘れてた……。」
「さっきから、イアロ、イアロと呼び捨ててるのは、もしかして、神様のイアロ神様のことなんでしょうか……。」
「えっと、う~ん、うん、そう、神様のイアロ神様。二人のステータスに“神の御子の妹”って出るでしょ。あれって、私がイアロの子供扱いということで、そんな称号が出ちゃうらしいのよね……。」
「私はてっきり、お姉さまの能力が常軌を逸していることにたいする、比喩的な表現だとばかり……。」
「まぁ、普通はそう思うよね。」
「でも、お姉さまの異常っぷりも、そういうことなら納得が行く気がします。」
「うん、その言い回し、地味に傷つくね……。」
「あ、ごめんなさい。けして悪い意味ではありませんので。」
「いや、良いんだけどね。ていうか、ケイラ大丈夫?さっきからずっと黙ってるけど、ショックが多きすぎちゃったかな。」
「う~ん。おなかすいた。」
「そっちか~い!」
「それでは、そろそろ屋敷に戻るとしましょうか。」
「そうね、ケイラもおなかすいたことだし、帰ろうか。」
「は~い!」
「じゃあ、転移はシェラがやってくれる?」
「はい、かしこまりました。では、いきますね、“転移”」
私達三姉妹は、中央大陸での特訓を終え、自宅のあるムーシルトに戻ることにした。
1週間の間に、二人は劇的な成長を遂げ、揃ってレベルを120台にまで上げることが出来、ケイラは竜化すると、ステータスの一部が私を超える数値になり、シェラも魔力量はまだ劣るものの、魔法使いとしての水準でいけば、私と同等と言っても過言ではない領域に到達していた。
それぞれ単騎では、まだアルには勝てないものの、二人でコンビを組めば、アルを凌ぐ力を見せてくれていた。
私達が訓練している間、一度金竜さんが見学に来たが、訓練に参加するとは言わなかった。
今回の訓練中に、アルから聞いた神様の話は、なかなかに衝撃的で、恐ろしく強い神様や眷属がいるというのも頭を悩ませる話ではあるが、何より、ギリシャ神話の神様が、実は本当にいたという事実と、その流れで聞いた話でちょっとした事実が判明した。
ソーミガムという神様がいるらしいのだが、その神様は名乗る際に、自分の役職を先にいう癖があるらしく、そのソーミガムという神様の役職が鎧の神様らしいんだけど、アーマーテイラーソーミガムと名乗るらしい。
もしかして、もしかすると、あまーてーらーそーみがむ、あまてらそみがむ、あまてらすおみがむ、天照大神。
天照大神って、ソーミガムという名の神様の名前を聞いた日本の昔の人が、聞き違えというか、聞いた名前を日本語で発音したらこうなった的な話なのかもしれない……。
ちなみに、私の前の世界の話になるが、知人にドイツ人の“マーティン”という人がいる。
その人は、子供の頃に柔道をやっていて、日本に短期留学をしたことがあると言っていた。
そして、その時に、日本での思い出として、帰りに名前の刺繍の入った黒帯をもらったそうなのだが、その帯に入っていた刺繍を見せてもらうと、“マルチン”と書かれていた……。
これが、天照大神とソーミガム神とを結びつけた根拠であることは、ここだけの話にしておこうと思う。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
感謝の言葉しかありません。
よければ次のお話も読んでいただけるとありがたいです。
どうぞよろしくお願いいたします。




