表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界に転生してものの5分で最強種とエンカウントした俺のその後の話  作者: すずき 虎々


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

32/47

32.神の御子?

数ある作品の中から、私の作品を見つけてくださり、ありがとうございます。

稚拙な文章ではありますが、読んでいただける方に楽しんでもらえるよう頑張りますので、今後ともよろしくお願いします。

 皇都バミア 皇王城内 皇王執務室


 私は、先日の神獣騒ぎの一件を、皇王陛下に報告するため、ルドルフ様を誘って皇王陛下の執務室を尋ねていた。

「実は、大変マズい事が起きました。」

「其方が大変マズいというからには、相当マズいのであろうな。」

「はぁ……。実は、先日、とある考えのもとに、中央大陸に行ってきました。また、魔物を一掃しようかなと。そうしたら、魔物以外にも魔獣というものがおりまして、生物だということでしたので、そのままにしておきました。で、魔物を掃討して、いつものようにダンジョンを作っていたら、空が急に曇ったので、上を見上げてみると、神獣という恐ろしい怪物が下りてまいりました。私も何度か死にかけたのですが、色々と技や魔法や装備を駆使した結果、何とか勝つことが出来ました。ちなみにその時、右胸のこの辺りに、その神獣の顔をモチーフにしたようなエンブレム的なタトゥーが刻まれてしまいましたが。それ以外は今のところ変化はありません。が、これが何なのかもわかってはおりません。」

「ほう、其方が手を焼くとなると、最早、軍を出してどうにかなるレベルではないと。」

「ちなみに、その刻印とやらを見せてもらうことは可能ですかな?」

「はい、差し支えありません。これです。」

 私は右の鎖骨のすぐ下辺りに刻印された神獣のエンブレム風タトゥーを二人に見せた。

「ふむ、そのような生物を見た記憶はありませんな。」

「しいて言うなら、角の付いた牛に羽が付いた感じか。」

「あ、実際にご覧になりますか?」

「おぉ、記録していたか。では、観ようではないか。」


 私はライブラの記録映像を映し出した。


 そして、全てを観終わった二人は、完全に黙り込んでしまった。


 ついでに私も黙っていた。


 最初に口を開いたのはルドルフ様だった。

「あの神獣が放った最後の攻撃、キラ殿が回避したのは良かったが、後ろの地形が変わってしまっていた……。」

「いや、それを言うのであれば、キラの最初の攻撃、アレはなんじゃ……。まるで天変地異でも起きたのかというような攻撃じゃぞ。」

「あ、あの攻撃魔法のタイトルが天変地異だそうです。」

「そのままじゃな。ん?そうですとは?」

「あれ、討伐した魔物のドロップアイテムなんですが、終末の杖と言って、使用者の各種ステータスを強化して、極大魔法〈天変地異〉の使用が可能になるということでした。」

「なんという国宝、いや、神話級ではないか!」

「そこまでの物ではないと思いますよ。何ならもっと良い物作れそうですし。なんなら今一つ作ってみましょうか、そうですね、〈皇王の聖丈〉とかカッコよくないですか?ルドルフ様も要ります?〈覇者の盾〉とかどうでしょう?」

「「欲しいっ!」」

「キレイにシンクロしましたねwちょっと待ってくださいね。効果は何にしようかな、聖丈の方は邪なものを穿つ聖なる炎とかどうでしょう。覇者の剣はイメージ的にはもう、轟雷一択なんですよね。そんな感じで良いです?」

「「良いっ!」」

「あはっwわかりました、では!」


「クリエイト」


 私は、詳細なイメージをしながら、クリエイトを唱えることで、効果やスキルを付与したアイテムを作ることが出来た。

 神獣との戦闘中に作った刀は、いわばぶっつけ本番状態での制作になったが、今回は入念に詳細にイメージをすることで、多少時間はかかるものの、思ったとおりのアイテムを作ることが出来た。


 私は、二人にそれぞれのアイテムを手渡し、効果を説明した。

「皇王の聖丈は、先程も申し上げたように、聖なる炎が出ます。ただ、セイリアルフレイムのような、特定の対象にのみ効果を発揮する炎ではなく、なんでも燃えるので、使用する際はご注意下さい。ただ、付加価値として、邪なものにはより一層の効果を発揮するようにしてあるので、悪い人はより燃えます。あと、使用者を限定する仕組みを組み込んでいるので、他の人には使えません。所有権を移譲したい場合は、陛下がこの者に移譲すると念じることで移譲が完了するようにしてあります。陛下がお亡くなりになった後でも、直系の血筋の方であれば、新規登録が可能ですが、そうでなければ、以降効果を発揮することはありません。ただの丈になってしまいます。あ、そうそう、ステータス10倍になるようにしてあるので、それを装備している間は陛下めっちゃ強くなりますので、ご注意下さい。次に、ルドルフ様の盾も同様に装備時はステ10倍ですのでご注意を。で、使用方法については陛下のと同じようなものですが、出る魔法が〈轟雷〉と言って、普通の魔法使いが放つ雷の魔法の100倍くらいの威力があるので、くれぐれも使用する際は注意してくださいね。しかも、ルドルフ様の方は、ガチ戦闘を想定しているので、ステータスがアップした状態で、更にその上昇したステータスを轟雷に乗せて放つことも出来るようになっているので、そうですね、ルドルフ様が本気で轟雷を放ったら、カーミオ全域が炭になると思います。あ、それと、魔力を上乗せしないで、普通に轟雷を出すときは、魔力の消費はありません。」


 二人は、作った装備品を受け取ったまま、またしても黙ってしまった……。


「まぁ、そんな装備を使うことなんて、そうそうないとは思いますけどね。あはははは。」


 私はいたたまれなくなって、適当なことを言ってみたが、場が和むような、面白い話ではなかったので、さらに沈黙が継続した。


「あ、そういえば、私この神獣の件を、神様を名乗る知り合いのイアロって人に聞いたんですが。」


「「はぁぁぁ???」」


「あ、え?」


「聖イアロ神様が知り合いと言ったのか?」


「はい、話してみます?」


「出来るのか?イアロ神様と?話が???」

「多分、大丈夫なんじゃないかと。イアロいる?」


「は~い。」


「ここにいるお二人にもイアロの声聞こえるように出来る?」


「大丈夫ですよ~。でもなんか、私よりも、そちらのお二人の方を敬っている感を感じるのですけど~。前から言ってますが、私一応神様ですからね~。」


「おぉ、この声の主がイアロ様?」


「あ、そうです、やっぱりイアロって、ちゃんとした神様なんですか?」


「「あたりまえだろ!」」


「あ、すいません……。」


「それより、キラ、先程からイアロ、イアロと呼び捨てにしておるが、せめて様を付けるのじゃ、朕などよりもはるかに崇高な存在なるぞ!」


「あ、すいません、なんかイアロに様ってなんか、言い慣れてなくて……。」


「あの~、私になんか用事でしたか~?」


「あぁ、神獣の件で、こちらのお二人も同席の上で、色々聞きたいんだけど、あの神獣が地上に現れた理由って、特にないみたいなこと言ってたと思うんだけど、あれって本当にたまたま来ただけなの?私の存在とかが関係してたりしない?」


「う~ん。多分関係ないと思いますけどね~。あの子どこにでも好き勝手に行っちゃいますからね~。」


「そちらの最高神様の逆鱗に触れたからとか、そういうのじゃない?」


「あぁ、それはないですね~。最高神様がキレたら、多分眷属なんか行かせないで、自分できっちり落とし前付けようとすると思うので、それにいくら最高神様でも、これだけある星の数全てを見通して、いちいち不満のあるポイントを見つけてキレるとか、そこまで暇じゃないと思いますよ~。」


「今、何気にしれっと最高神様をディスってなかった?」


「そんなことないですよ~。ていうか、滅多なこと言わないでくださいよ~。あの方かなりの地獄耳なんですから~。」


「イアロは少し怒られた方が良い気がするけど、まぁいいや。とりあえず、この間言ってた他の神獣がこの世界に干渉するとか、そういうのはもうないと考えて良いということね。」


「なんかちょっと腑に落ちないこと言われた気がしますが、まぁ、そういう考えで大丈夫だと思いま~す。」


「わかった、ありがとう。」


「は~い、ではまた~♪」


「とまぁ、そういうことで、今後はこの世界に神獣が攻め入ることはないと考えて良さそうです。」


「完全に友達同士の会話だったな……。」


「えぇ、なんというか、想像していたイアロ神様とは、大分印象が違いましたな……。」


「そうじゃ、そういえば、先程見せてもらった映像に、キラを助けに入った少女がおったが、あれは誰なのじゃ。あの少女が現れ、そして急に消えたと思ったら、今度は黄金色の竜が現れたが、もしやあれは金竜なのか?」


「はい、金竜さんも、異変を察知して駆けつけてくれたそうですが、流石に無理と言って、10秒くらい時間を稼いでもらっただけで、後は見学しておりました。」


「金竜が援護してくれたと……。して、あの少女は?」


「あれ、人化した金竜さんですよ。」


「「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!」」


「あ、私も最初は同じリアクションでした。」


「あまりにも話のスケールが大きすぎて、飲み込もうにも飲み込めんの。」


「確かに、我々も多少力の大小はあれど、キラ殿のいる世界と比較すれば、最早有象無象と言っても良いレベルですな。」


 私は返答に困ってしまい、苦笑いをするしかなかった。(自分でやることになるとは思ってもいなかったが、これが所謂「テヘペロ」というやつなのかもしれない。)


「よし、わかった、話を整理しよう。まず、中央大陸の魔物の掃討に行って、ダンジョン化までを終わらせた段階で、神獣が現れたと。して、その神獣が最高神様の眷属であるという事実をイアロ神様の神託によって知った。最高神様が眷属を失ったことで報復に出るおそれはない。と、ここまでは良い。しかし、そもそも、イアロ神様の神託を授かるようになったのはいつからじゃ?」


「最初からです。ていうか、イアロのせいでこの世界に来ることになったので。」


「「……………………………………………………。」」

 二人は揃って頭を傾げたまま、しばらくの間何かを考えるそぶりを見せていた、のか、フリーズしていたのかは定かではないが、とにかく、しばらくの沈黙の後…。


 突然二人して膝間づいたかと思いきや…。


「「神の御子であられましたか!?」」


 と言って、かしずいてしまった。


「いやいやいやいや、お二人とも何をなさっているのですか。やめてください。」


「いや、私は初めてお会いした時からただの人間とは思えぬその所業に、神の御使いではないかと、薄々感じておりました。」


「たしかに、キラ、いや、キラ様のお力は人知を超えた何かを感じておりました。そして、創造される全ての物が、この世界からは生まれ得ない神聖な御力を携えておりました。」


「「これまでのご無礼なにとぞご容赦願います。」」


「ちょっと、二人ともやめてください。わかりました、全部話しますから。」


 私は、終わりそうもない二人の勘違いラッシュを止める為、これまでの経緯を全て話すことにした。


「これからお話することは、まだ誰にもお話していない私の秘密です、妹達にすら話しておりません。実は、私は元々はこの世界の住人ではないのです。所謂、異世界からの転生者ということになります。私は、イアロの手違いとやらで、元いた世界で、突然死んでしまったようなのですが、気が付いたら神界にいました。そこで、イアロからの謝罪を受け、その代償として、この世界で特別な力を持って、新たな人生をやり直すことになったのです。お二人を信用していないわけではないのですが、その力についてはお話することはできません。それ程特別な力なのです。ですので、私はこれまでも、極力その力を使わずに生活してまいりました。先日の神獣との戦いの際も、その力を使えばもっと楽に倒すことも出来たのでしょうが、あえて使わずに、自分の知恵と技術と力、そして持っているアイテムを駆使して倒しました。そして、これも当然誰にも話してはいませんが、私の最大の目的は、元の世界に戻ることなのです。おそらく、イアロから授かった力を使えば、簡単に達成できるとは思います。ですが、自分でやれるところまでは努力して、この世界独特の魔法という技術でなんとかしようとしているのが、今現在の私です。私の思いつくことは、魔道具なんかも含めて、私の元いた世界の利便性を再現するためにはどうすれば良いかと考えた結果であって、私がオリジナルというわけではありません。なので、当然、私がこの世界のあらゆるものを創造した。なんてことにはならないのです。お願いですから、これからも、今までどおり、私を一人の人間として扱ってはいただけないでしょうか。」


「ふむ、情報が多すぎて、消化不良を起こしておるが、わかった。キラはこれからもキラということで良いのじゃな。」


「ありがとうございます。」


「しかし、イアロ神様も、うっかり人を死なせてしまうとは、先程の話ぶりといい、少々残念な神様なのでしょうか。」


「少々なんてもんじゃないと思いますけどね。100歩譲って、私をこの世界に送り出したまでは良しとして、性別は変えるわ、年は15歳にするわ、両親も名前も何もなしですよ。出身地の設定すらなくて、故郷は神界で、お母さんはイアロで良いと思いますとかほざいてましたからね、あの女。」


「う~ん、そんな話を聞いたら、ますます神の御子として扱いたくもなるが、そこは辛抱することとして、神様のざる設定ということで納得しておこうかの。」


「その方向性でよろしくお願いします。」


 すると、皇王陛下は、先程私がクリエイトで作った丈を握りしめ、じっと見つめたまま、何やら思案を巡らせている様子で、ふと私を見ると。


「しかし、これは……。神様から授かった宝具ということで触れ回ってもよいかの。あと、神託を授かったことも……。」


「さっきのアレのどこを神託として触れ回るのですか?神託の評価が大暴落するんじゃないでしょうか…。」


「何も、口調まで触れ回る必要もないのだから、そうじゃの、『勇者の力により、災厄は払われた、この地に平和が訪れるであろう。』的な感じでどうじゃ?」


「あぁ、まぁ、確かに、趣旨は大筋で合ってはいますね。」


 すると、そこでルドルフ様も口を開いた。


「キラ殿、これも、神様から授かったという設定で、家宝にしたいのですが…。」


「私は何も言いませんので、お二人ともどうぞご自由に!」


 男というのは、どうしてこう見栄っ張りなのかと、元男ながらに思ってしまった……。




最後まで読んでいただきありがとうございます。

感謝の言葉しかありません。

よければ次のお話も読んでいただけるとありがたいです。

どうぞよろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ