3話 決戦前
私は昨日、喧嘩をした
死苦楽の一員を倒してしまったのだ
死苦楽とはかなりヤバめの暴走族で強いが麻薬の密売など駄目なことも多い、そして私のお父さんの人生を奪ったくそチームだ
「お父さんっ」
私は部屋で一人泣いていた
私のお父さんは普通の優しい父親だった、この町で農業を営んでいてそれなりに稼いでいた、私はそんな父親が大好きだった
でもそんな現実は終わったのだ、ある日父親は狂っていた、家では暴力、母にも私にも弟にも
暴力のことは警察に内緒にしていたのだったがその判断がいけなかったのだ、ある日暴力で弟が亡くなった
そして私は父親が嫌いになった、しかも父親は正気に戻り罪悪感で自殺した、しっかり自首して償ってほしかった
そしてその後の調査で麻薬によって狂い暴れたと言われた、なぜお父さんが麻薬を使ったのか分からなかっただがお父さんが狂い始めた前の日私は見ていたのだ、いかつい男がお父さんに草を渡していたとこを、その男は前に倒したヤンキーだった、なので敵は死苦楽
そしてその日からお父さんがいきなり謎の草を栽培し始めて狂い始めた
だから死苦楽はぶっ壊す
――――――――――
俺は走っていた、日課である
堤防の上を毎朝走っている、自転車道なので走りやすい
毎朝会うおじいさんやおばあさんに挨拶をしたりして走る
たまにヤンキーが走ったりしている、やはりコツコツ継続して運動したら強くなるんだな
そして俺は走り終わり朝御飯を食べて今日は休みなので大翔に強くなるためのコツを教える
「師匠僕5キロも痩せました!」
「痩せんの早!」
そこまで時間たってない気がするがまーいい
そして殴り方や速くなるためのトレーニングなどを教えて今日は終わる、その帰り道
「お!あの頃の仲間だ」
目の前にいる集団は俺がリーダーだった暴走族である
「まー今は陰キャになってるから気づかれないだろ」
だが
「ん?リーダー!?」
「気づかれた!?」
なぜかバレてしまった
「リーダーなんてオーラがでかすぎて分かりますよ」
オーラなんて見えんのかよと俺は問うと
「僕占いができてオーラが見えるんです」
俺のチームの副リーダーはすごい奴だった!
オーラが見えるこいつは高橋凛というたまに女だと言われる名前だが男だ、強さは俺のチームで上位だ、今知ったがオーラが見える
「リーダー僕たちのチーム、またでかくなってますよ!」
「死苦楽とかにはなにもしてねーよな?」
「当たり前ですよさすがにそこまでヤバめのチームとは争わないし、暴走族は平和な戦いが好きなんですよ」
「だよな!」
暴走族だって危険なことはあまりしたくない、殴り合っても死人が出ない理由さ、
俺は高橋凛と別れた帰り道
「かつての同志に会えるとはなーてかあいつ勉強大丈夫なのかなー」
俺が動かしてたチームは50人ぐらいの普通の大きさだったが個人個人が強くて大きくなったのだ
いやーあの頃も楽しかったなー
――――――――
この日の私は買い物に来ていた、その途中で私は何者かに殴られ眠らされた
「うっこっここは、」
「よーてめー俺のチームの一員を倒したらしいじゃーん」
ここは死苦楽のアジトか、ここは私の町のすぐ近くにある廃工場だな
「俺になにする気だ!」
私は椅子に座らされ縄でくくられ身動きが取れない
「いやー罪を償ってもらおうと」
その時奥から人がきた
「前は不意打ちを食らっちまってよー恥ずかしかったんだぜー、まさかあんなに強いとはよー」
自販機の時に倒した男だ、そしてお父さんを終わらしたクズ!
「俺本当は強いんだぜー」
男は金属製メリケンサックを手に付けていた
その手で私を殴りまくる
「ぐっだぁがっやっやめて、、」
明花の顔面はボコボコになっていく
「いやっい、や、、」
そこで私は意識を失った
―――――――
次の日の学校、俺は不思議に思っていた
「あれーヤンキー来てないじゃん」
明花が来ていなかった、あいつずっと元気系なのに
まさか明花、死苦楽に関するなにかに巻き込まれたのか
そしてこの日の放課後
俺は凛と死苦楽に動きがあったことを知り辺りを調査していた
「他の50人も調査してくれいますよリーダー」
「おう有り難うな」
今日、明花の母さんに聞いたのだが帰ってきてなくて警察に捜査してもらっているらしい
「警察が暴走族のアジトとかのことを知っているとは思えないよな」
「そうだと思います」
その時、助けて~という叫び声を聞いた
「凛!あそこにいるよな!」
そして俺と凛は廃工場を見つけた
「おそらくここだな」
「でも二人で勝てるか分かりませんよ」
「俺達は明花がいるか確認するだけだ」
そして俺と凛はアジトに入った
――――――
私はずっと殴られていた、たまに気絶して起きたらまた殴られ気絶、私はもう死にたい、早く私を死なせてよと神に願う
顔はボロボロ、血だらけで辺りが真っ赤だ、貧血でくらくらする
そして男は草を持ってくる
「これを吸え、そしたら解放してやる」
この草は私の大好きなお父さんを亡くした大嫌いな草、吸いたくない、吸いたくないよー
私は涙と鼻水で顔はびしょびしょ、しかも顔はボロボロだし醜いだろう
「吸いたくない、、、」
「なら死ね」
私は拳をくらい気絶した
そして気絶した私に男は草を近づける、その時
―――――
「もうやめろよクソ男!」
明花は椅子に縛られている、顔は醜く見ていられないぐらいだ
「テメーなにしてんだ!」
「はーもうすぐで草を吸わせるとこだったのに邪魔すんなよー」
男は構えて
「俺の名はガント、四宮丸藤だ!」