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動きがあったのは【ミッセア王国】11人と【ラガゼナ帝国】7人の【帝級騎士】18人の合同で『フォートマク大渓谷』の【A級魔物】ー『ジャイアントパラディンゴーレム』の群れを壊滅する作戦中だった…
群れのボス【SS級魔物】ー『ジャイアントパラディンゴーレムロード』1体を倒せば群れは壊滅するはずの作戦だったのだが、群れのボスは【SSS級魔物】ー『ネオパラディンゴーレムエンペラー』1体だった。
【SS級魔物】がボスだと思われていたため『ジャイアントパラディンゴーレムロード』との戦闘に全力を注いでしまった【帝級騎士団】18人はもう皆満身創痍であった。
【A級以下】の魔物らなら『20〜30』体居ようが余裕で倒せる余力はまだあったが流石に【S級魔物】は『5体』までが限界で、ありえないが【SS級魔物】が後1体でも居たら全滅の可能性が濃厚な状態。
しかし現れたのは【SSS級魔物】。
1年に『3〜4』例しか現れない超級魔物。
【SS級魔物】の約『3』倍の強さで【帝級騎士】が万全の状態で『40人』は最低でも居ないと討伐は不可能な強さをもつ。
【ミッセア王国】最強の騎士である【大聖級騎士ハーク オトスキン】や【ラガゼナ帝国】最強の騎士の【大聖級騎士プメレデス ガブナ】と同等の『SSS級』なのだから…
18人は皆全滅を覚悟していた…
しかし【ネオパラディンゴーレムエンペラー】の前に『漆黒のローブ』に身を包み左手に『透き通る青色の大剣』を持つ者が現れ1撃でまるで『F級魔物』に攻撃をしたのかと錯覚してしまう程軽く剣を振るうと【ネオパラディンゴーレムエンペラー】が倒されたのだった。
そして死体を【アイテムボックス】のスキルで回収すると『3日後【ミッセア王国】の首都『カメア』のギルドに向かいますからその時に話をしましょう』とだけ言い残して消えてしまったのだった。
急いで一連の出来事を【ミッセア王国】の騎士長『トザ』、【ラガゼナ帝国】の騎士長『フレク』が国に戻って騎士団長ら達へ報告した。
両国とも急いで準備して厳戒態勢で3日後に臨むべく話合いをし最終的に当日『カメア』のギルド全てに【帝級騎士見習い】以上の身分の者を配属させた。
そして当日…
9時56分、カメアで2番目に大きなギルド【聖武】に現れた。
【漆黒のローブ】に身を包み【透き通る青色の棒】をもつ者だ…
【透き通る青色の大剣】では無かったが皆例の人物が来たと確信した。
その人物へ【ミッセア王国】で3番目に偉い【フシュード公爵】とギルドマスター【ミミア エナイラ】が近づき【ミミア】が話かけた。