登場人物設定2
○フィンレスト・セーラス
フランツェルの夫。フランツェルのことが好きになってからは婚約のための根回しや訓練を頑張った。本来セレナイト学園には入学する気は無かったがフランツェルが入学すると聞いて一瞬で申し込みをした。同じ授業を受けるためにフランツェルには試験前日などに理解度やら何やらを確認して調節していた。レベッカに特別課題を頼んでミラに教えさせたり合宿のクラス分けを同じにしてもらったりしていた【65話】。本人曰く「別に禁止されていないことで、ミラ嬢も嬉しそうだったからいいだろう?」
甘いマスク―と対照的に、かなり初心。『旦那さん』、『結婚』というワードだけで真っ赤になれる【17話】【22話】。
どの教科でも上位二〇パーセントに入るぐらいには優秀。テストの点操作(配点を予想して故意的に間違える)の精度が高いことから器用さが読み取れる。
器用に立ち回るがフランツェルには敵わない。三日に一回惚れ直している。
結婚式がかなり遅くなったのはフランツェルにプロポーズした際「......もう少し恋人同士を楽しみたいわ」と言われたから。惚れた。
○エムリナ・ルーティング
ミラの学友。最初、ミラのことは割と嫌いだった。特に、愛称で呼ばれるのが気に入らなかったが最終的にエリー以外で呼ばれると裏切られたような気持ちになるぐらいには仲が良い。中々普段は微笑まないのに久しぶりにミラと会うと笑った【63話】。実はチョロい可能性大。家では『不吉』と囁かれている。人が容易に近づいてこないようそういう振る舞いをしているので目論見通りなのだと気付いているのはケイティだけ。
髪と瞳が黒い。私服も黒が多いから『不吉』はやっぱり大正解。夜廊下で鉢合わせた使用人が腰を抜かした。それは解せない。合宿でもミラに悲鳴を上げられた【21話】。このときはただの愉快犯。
魔力量は多くない。闇属性。結界術は結構好き。性格が悪い攻撃をするらしい(とある少年談)。
愛読書は『黒魔術の盃』【20話】。何度も何度も繰り返して読んでいて、ほぼ暗記している。でも読む。卒業祝いにもらった続巻はその日の内に一〇回読んだ。黒魔術という概念は存在しない。
結婚する気はさらさらない。求婚してきた男を皮肉で叩きのめすのは最早恒例。固定ファンがつきかねない状態になっている。
○ドミニク・カウス
エムリナに告白して惨敗。誰もに存在を忘れられている。傲慢な振る舞いで目上の人間の機嫌を損ない、セレナイト学園を退学した後平民に身を落とした。それを聞いても知り合いですら「あー、あの人?あの人ならやりかねないよ。普通に」と反応する。
結局合宿の後エムリナの好物は石、と伝えられた。
○イエラクス・レジュメル
テルクニアの『未来の旦那様』。幼少期に泥塗れのテルクニアと出会った【36話】。婚約を了承した後、テルクニアが泥だらけのまま互いの両親の談笑の場に勢いよく乗り込んで「わたしたち結婚するわぁっ」と宣言したのでビックリしていた。留学中は友人に歓楽街のそういう店に誘われても「ボクは可愛い婚約者がいるから」と即答していた。猥談にも絶対参加しなかった。
酷薄な雰囲気がある顔だがテルクニアと話していると柔らかい笑顔になる。テルクニア的にはいつもの顔も好き。
土属性。付与術は結構得意。飛行魔術はできるのに風属性魔術が使えないのは何故か、本当に分からない。
テルクニアのことをずっと考えている。テルクニアの好物は好き。嫌いな食べ物は引き取る。
留学中色々と聞かれているとき、好きな人、大切な人、親友、恩人―大真面目に全部、テルクニアと答えてドン引きされた。
○テルクニア・リゼット(後にテルクニア・レジュメル)
イエラクスの『大事な婚約者』。滅茶苦茶動物が好きで、小鳥が巣から落ちていたら雪の日でも必ず助けようとする。縁談のことを知っていて、受けたくないと思っていたが雛を助けてくれたので結婚を決めた。魔法交戦大会で正面から認められた気がしてご満悦。留学を聞いたときはショックで気絶するかと思ったが珍しい惚気をされたので口角は上がりっぱなしだった。
イエラクスとの再会のために髪を伸ばした。「手入れまで完璧にしてその日を迎えたのよ」とは本人談。
三年間特訓をしていたので簡易化しなくても特級魔術を行使できるようになった。それはイエラクスには伝えない。魔法戦の機会があれば切り札にしようと思っている。治癒魔術は爆発する。
三年ぶりの再会の日は夜明けと共に準備を始め、二時間前から近くで待機していた。イエラクスが家のことを考えて女性を突っぱねられなかったのは分かっていたので逆に嬉しいものがある【64話】。
○ケイティ・リルグニスト
ドロシーの妹。父親がドロシーに対して急変。ドロシーの家庭内での位置付けが一気に変わったときに落胆した。憧れていた姉のその姿に興味をなくしていたが、数年後再会したとき成長したドロシーに感動した。その影響でドロシーが困ったとき力を貸そう、と守銭奴を加速させる【46話】。魔術方面にも縁を作るためセレナイト学園に入学。襲撃事件では指揮を執って見事コネクションを作った。今作最も襲撃事件で金銭的利益を手に入れた人物。
ドロシーと似た容姿に守銭奴の笑みを滲ませることがしばしば。そのときはまるで似ていない。
魔術の腕は普通。魔法交戦大会で活躍したのは商人としての能力のおかげ。
紛れもない守銭奴で、「人は何かを守るためになら犯罪にも手を染めなければいけないの......」とドス黒い笑みで紙幣を握りしめる姿がドロシーに焼き付いている。人として何か終わっている。
そろそろ新しい事業に手を出そうと思っている。共同研究への介入では大量に稼いだ【64話】。
○リチャード・メイジャー
レイチェルの元許婚。何度か顔を合わせて惹かれていったのに普通に婚約が無くなった。生き別れた妹の捜索のため実績や魔術を磨いた。一〇代で土系統特殊魔術を編み出し、大量発生が起きた際の功績を認められ上級魔術師に。遠征の帰りにシドラス出会って土下座された。仕方なく弟子にとったが三日で後悔する。魔法交戦大会の後はようやくシャキッとした顔にするようになったな、と思っていた。登録名は<巣窟の魔術師>。
土系統特殊魔術は対魔物、魔獣戦において最も効果的【42話】。魔術式は公表されているが使用できるのはリチャードのみ。独自の術式体系なので中々誰も理解できないのが理由。
基本的に紳士的な対応をとるのに、距離が近付いてきたり必要がない相手だったりすると口が悪くなる。特にシドラスとか。
昇格後捜索を始め、ミラをコキつかった。シドラスが無表情でジッと見ていて、思わず口の端をひきつらせた。
○フレデリカ・マゼンシル
フランツェルの恋敵。特にこれといった特技もなく、流されるままに学園に入学。学園祭でフランツェルに勝てないことを悟り、勉強と訓練に打ち込んだ。その結果才能が開花した【36話】。卒業後は<従事者>に【64話】。
魔力量は平均強と少なめ。だが魔術砲弾の発動はとても速く、状況を俯瞰する能力はケイティにも認められるほど。
フィンレストのことは諦めた。結婚式にも一応行った【65話】。でもフランツェルのことは嫌い。舌打ちをするのはフランツェルだけ。
<従事者>管理本部でぶつかったのは学生時にお世話になった爽やかなイケメン【64話】。フレデリカはまだそのことに気付いていない。
○シドラス
ミラの元ストーカー(なお、ストーカーという単語は登場しません)。一三歳で宮廷魔術師の炎系統特級魔術を見て魔術師になることを決意。二年後リチャードと出会い、土下座をして弟子にしてもらった。学園祭でミラの魔術を見て惚れ、また土下座をして編入【45話】。魔法交戦大会のあと急成長。三月で学園を去り、猛特訓。数年後少しだけ猫と似た目の青年がとある宮廷魔術師の秘書として目撃されたらしい。
昔からの手伝いのせいで筋肉がついた。自他共に認める馬鹿力。
魔力量は三〇〇弱。ミラを隣で守るための魔法剣はかなりの腕前に成長した。同時維持はやっぱり少し苦手。
事務仕事もそれなりに出来るようになった(リチャードに書類作業を押し付けられていた)。
○レグルス・アーウィン
宮廷魔術師。無属性精霊を発見した凄い人。精霊との友和性が高く、精霊使役魔術は王国内で最も優れている。登録名は<霊操の魔術師>。
○エリック・オスカー
魔法交戦大会の参加者。魔術の能力は高くない。それなのに魔法戦が強いのは他人に良くも悪くも期待をしないから。他人の善意を悪意に変換する。臆病で情けなく、不誠実。
卒業後は作家になった。
○ジーク・ネイソン
色々なところで『他の高階位とは違って目立たない可哀想な奴』と言われていたが実は個性が強い生徒。本編開始前から着実に昇格し、魔法交戦大会では既に一階位だった。戦いのセンスはなく、運動能力は高くない。卒業後は普通に魔術師になった。
○ヘリシー(キルディノ・フロンティリティ)
キルディノはセレナイト学園の教師。合宿では最優秀クラスの生徒に襲撃し、まんまと逃げおおせた上で何食わぬ顔で合流していた。学園祭では訓練所裏手の森に配置した魔物が何者かに殺られたので様子を見に来た。カインに見事騙され、実力を見誤っていた。一斉摘発時には貢献すると同時に暗躍していた。
ヘリシーは<漆桶の魔手>構成員。襲撃事件の統率をしていた幹部で精神干渉魔術が好き。気持ち悪い声と笑顔(とある少女談)。
○アレクサンダー・バーバラン
ミラの兄。超優秀で、ミラと似た顔立ちのイケメン。行動までイケメン。剣の才能は凄まじく、七歳で他国に留学するほど。現在、愛する家族から離れて帝国で非公表任務中。
○ユリウス・バーバラン
ミラの弟。目つきや態度が悪く、あたりが強い。本当はお姉ちゃん大好き。素直になれないお年頃だが、鍛練においては真剣で素直。少しずつ成長している。でもまだ半人前。
○シーラ・ルーティング
エムリナの妹。水属性。物凄い努力家で、負けず嫌い。完璧だった母と比べられ『無能』と呼ばれているが、エムリナがわざわざ教えに来たことから潜在能力はあるのかもしれない。ミラの指南も受け、どんな人材に成長していくのか、二人の父親(娘が陰口を叩かれていることを中々解決できない)がコッソリ応援している。エムリナは気付いているので直接シーラに声をかけてやればいいのに、と思っている。




