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姫様は最強勇者の生まれ変わり~だけどTS転生を拒否したため、チートも無双もできません~  作者: しいず
ファーガス地方

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第92話 宿場町でのお買い物 その5

この作品はカクヨムに投稿した物です。


トリシャはどの防寒着にするか、試着しながら選びます。

トリシャ様は防寒着の試着をしますが、まずは毛皮の防寒着を着てみます。

毛皮は毛足が長く、その毛が顔に触れるのを気にしています。


「とても暖かいけど、毛皮はチクチクして好きじゃないかな」


トリシャ様はこうおっしゃって、すぐに脱ぎます。


「それはこの店で1、2番目ぐらいに高いやつだけど、気に入らないんじゃ仕方ないね」


店の方はカウンター越しに、残念そうな表情をしています。

つまり、これが売れればお店も得になるということですね。

しかし、トリシャ様は暖かいが、毛皮がチクチクするのでダメだそうです。


「それでは、次はウールのセーターだね」


わたしはトリシャ様が脱いだ毛皮と、ウールのセーターを取り替えます。

そして、トリシャ様に手渡します。


「ちょっと薄いけど、十分に暖かいかな……」


トリシャ様はウールのセーターを着ますが、薄手でありますが暖かいそうです。

サイズはやや大きめですが、少し長い袖がかわいさを引き立てます。


「お似合いですよ」


わたしはトリシャ様を褒めますが、トリシャ様も自然と笑みになっています。


(もう、自然に笑みがこぼれて、かわいいですね)


セーターは気に入ったようで、トリシャ様も子供のように喜んでいます。

なので、思わず抱きしめたくなりますが、ここは我慢します。


「うん、似合ってるし、かわいいね。それは白だけど、最近、薄桃色の染料が

できたそうで、それで染めたのもあるよ」


そう言って、店の方はもう1枚のセーターを持ってきます。

しかし、それは少しサイズが大きく、トリシャ様のサイズではありません。


「これは少し大きいですね」


「そうだけど、試しにちょっと着て欲しいと思ってね」


店の方は、サイズがトリシャ様に合わないことはわかっています。

しかし、ニヤニヤしている表情から、トリシャ様に着て欲しいというのはわかります。


(この色は絶対にかわいいので、わかります)


わたしもその表情を見て、こう思います。


「トリシャ様、少し大きいですが、試しに着てください」


わたしはそのセーターを手に取ると、トリシャ様にお渡しします。


「姫様、なんか表情が怖いけど、確かにこの色は珍しいね」


トリシャ様はこうおっしゃいますが、そんな怖い表情をしてるつもりはありません。

しかし、トリシャ様にはそう見えたようなので、落ち着かないといけませんね。


 トリシャ様は着ているセーターを脱ぐと、薄桃色のセーターを着ます。

すると、トリシャ様の白い肌と、薄桃色のセーターの色が相まってかわいく見えます。


(思ったとおり、かわいいですね!)


わたしは心の中で叫びますが、なんとか落ち着いて


「お似合いですよ」


と微笑みながら言います。


「うんうん、似合ってるねぇ。思ったとおりだよ」


店の方も笑いながら頷いています。


「この色はいいけど、サイズが大きくて、ぶかぶかだよ」


女性物と言いましても、身体が小さいトリシャ様には大きすぎます。

丈は太ももまでありますが、スカートが不要なぐらいの長さです。

また、腕は手先を越える長さがあり、かなり余っています。

しかし、その余った手先を気にして、手を上げている姿がかわいいのです。


(あまり表情がないのもまたよいですね)


トリシャ様はあまり表情が変わりませんが、それがまた良いですね。

しかし、目的は防寒着を買って、崩れた現場を確かめに行くことです。

なので、残念でありますが、トリシャ様のかわいいお姿を堪能している時ではありません。


「これはこれでお似合いですが、サイズが合いませんのでしかたがありません」


わたしは残念そうに言いますが


「それはそれで、部屋着として着ればいいよ」


と店の方は言いますが、その手がありましたね!


「部屋着でも、大きいかな……」


トリシャ様はこうおっしゃいますが


「それはわたし個人のトリシャ様へのプレゼントとして、購入します」


と言って、購入を決めます。


「王女様がこう言ってるから、受け取りなよ」


店の方もこう言いますが、トリシャ様は少し困った表情をしながら


「姫様がくれるなら、もらうけど……なんか目が怖い」


とトリシャ様が言いますが、少し目が血走っていたかもしれませんね。


「これはプレゼントですが、セーター自体は気に入ったようですね」


わたしは話を戻します。


「セーター自体はいいから、買うよ」


トリシャ様はセーターを購入することにしました。


「それじゃ、次はこれを着てみるかい。」


最後に革でできた中綿入りの防寒着を着てみます。


 トリシャ様はセーターを脱ぎ、着てみますと


「表は革だけど、裏地は綿だから着心地は悪くないかな。

ちょっとごわごわするけど、動きにくいわけでもないかな。それに暖かい」


トリシャ様はこうおっしゃりながら、身体を動かしています。


「中綿入りだから暖かいし、革は水がしみ込まないように脂を塗ってあるよ。

ただ、脂は定期的に塗らないといけないから、手入れはちょっと面倒かもね」


店の方は手入れが必要だと伝えます。


「それぐらいなら、やってもいいよ。エルフも村じゃ、動物の皮をなめして、売ってたからね」


トリシャ様はこうおっしゃいますが、そのようなこともしてたのですね。


「皮をなめして売っていたのは意外ですね」


わたしがこう言いますと


「だって、そうしないと村を追い出すというか、しかたなくだよ。

それに、エルフもお金を稼がないとだから……」


とため息をつきながら言います。


(なにか、聞いてはいけなかったようですね)


わたしはトリシャ様の様子を見て、こう思いました。


「それじゃ、それも買うかい」


店の方が尋ねますと


「姫様、買うと言って……」


トリシャ様はわたしに言って欲しいと頼みます。


「それも購入しますので、お願いします」


「王女様、ありがとね」


店の方は笑顔になっています。


「セーターはこのまま着ていくよ」


トリシャ様は小声でわたしに伝えます。

なので、わたしは店の方に


「すみませんが、セーターは着ていきたいそうです」


と伝えます。


「そうかい。なら、革の方もすぐ着られるようにしておくよ」


そう言って、店の方はそのままカウンターの上に置きます。

薄桃色のセーターは紙袋に入れて、白のセーターはトリシャ様が着ました。


「ありがとうございます。お支払いはどれぐらいですか?」


わたしが値段を尋ねますと


「全部で銀貨30枚だけど、エルフの女ちゃんがかわいいから、20枚でいいよ」


と店の方は安くしてくれます。


(この場合、素直にその値段をお支払いしたほうが良いですかね)


わたしは本来の銀貨30枚で支払うつもりです。

しかし、お店の方が安くしてくださいますので、どうするか悩みます。


 すると、トリシャ様が駆け寄り、小声で


「姫様、店の人間が安くしてくれたから、その値段で払うのが決まりだよ」


と教えてくださいます。


 わたしはそれを聞いて、頷くと


「では、銀貨20枚です」


と言って、銀貨20枚をカウンターに置きます。


「ありがとうございます、王女様。それじゃ、町長のところに案内するよ」


店の方は銀貨を受け取りますと、しまいます。

そして、わたしとトリシャ様を案内するというのでした。

お読みいただきありがとうございます。


通過に関しては、今回ちゃんとでましたが、銀貨1枚=1000円換算です。

なので、本来は3万円程になりますが、2万円程に値引きしています。

これが高いのかどうかですが、それなりの値段になります。


次回は町長の元へと向かいます。


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@shiizu17

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