表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
姫様は最強勇者の生まれ変わり~だけどTS転生を拒否したため、チートも無双もできません~  作者: しいず
ファーガス地方

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

90/101

第90話 宿場町でのお買い物 その3

この作品はカクヨムに投稿した物です。


店員が奥から防寒着を持ってきたが、トリシャは店員のようなタイプが苦手と言ってフローラの後ろに隠れ

変わりに選んで欲しいと頼むので、仕方なくフローラが選びます。

そして、店員との話で、峠道が崩落して通れない事を知ります。

店の方は奥から持ってきた防寒着を、カウンターに並べ


「サイズが合いそうなのを持ってきたけど、王女様が着る物ではないかもしれないね」


と言いますが、サイズはトリシャ様に合わせたものと、わたしに合わせたものがあります。

しかし、防寒具を買うのはトリシャ様だけです。

ただ、わたしもそのことを伝えていませんでしたので、仕方ありません。


「伝え忘れましたが、購入するのはわたしでなく、わたしの連れになります」


わたしはこう伝えます。


「そうかい、そっちの嬢ちゃんかいって、嬢ちゃんエルフだったんだね」


店の方はトリシャ様を見て、エルフだと気づきます。


「うん……そうだよ」


トリシャ様は、こう返事をしましたが、わたしの後ろに隠れるようにします。


「なんだい、恥ずかしがっているのかい、かわいいねえ」


店の方はこう言って笑いますが、トリシャ様が恥ずかしがるのは珍しいです。


「トリシャ様、どうしたのですか?」


わたしは小声でトリシャ様に尋ねます。


「こういう人間は苦手なんだ……」


と小声でトリシャ様は答えます。


「ですが、防寒着を買わないといけませんよ」


苦手であっても、防寒着を買わないとなりません。


「そうだけど……姫様が選んでよ」


トリシャ様はわたしが選ぶようにおっしゃいます。


「それは構いませんが、サイズが合うか確かめないといけませんよ」


「それはするから、姫様が選んでよ……」


トリシャ様はこのようにおっしゃいます。

元々エルフはあまり人間とはかかわりを持たず、人間が苦手だと聞いています。

しかし、トリシャ様はそうでもなかったはずです。

なのに、急に人間が苦手になりました。


「トリシャ様は人間は平気ではないのですか?」


わたしが尋ねますと


「大勢じゃなければ平気だけど、このタイプの人間はどうしてもだめだから……」


と答えます。


「それでは仕方ありませんね……」


この様子ですので、仕方なくわたしが防寒着を選びます。

しかし、防寒着はわたしのサイズのものがあるので、

トリシャ様のサイズは3着しかありませんでした。


「どれが良いか選びますが、3着だけですか?」


わたしが店の方に尋ねますと


「そうなんですよ。急な冷え込みと、足止めで売れたせいで、残りはこれだけですよ」


店の方は、急な冷え込みと足止めで売れたと言いますが、トリシャ様も峠が通れないと聞こえたとおっしゃっていましたね。

                                  

「冷え込みはわかりますが、足止めされることがあったのですか?」


わたしは足止めされた原因を尋ねます。


「王女様はご存じないのですね。昨日の朝、ファーガスへ抜ける峠道が

崩れてるのが見つかって、通れないんだよ」


店の方は峠道が崩れて通れないと教えてくださいました。


「そうだったのですね。昨日はリコス峠を越えて来たのですが、

日の出前に宿場を出たので、伝わっていなかったようです」


発見されたのは朝なので、昨日泊まった宿場は日の出前に出発したため

わたしたちが知らなくても仕方ありません。


「それじゃ、王女様が知るはずがないね。知ってたら、向こうの宿場で待ってたよ」


店の方はこう言いますが、確かに知っていれば宿場で待機していました。

しかし、発見が朝のため、早馬などを出しても、伝わったのは午前中になっていたと思います。

なので、わたしたちが知ることは、無理だったと思います。


 それよりも、足止めになるほどということは、それだけ大きな被害が出ていることになります。


「足止めの原因になっているということは、それだけ被害が大きいのですか?」


わたしがどれぐらいの被害なのか尋ねます。


「わたしも聞いた話だからよくわからないけど、道が完全に崩れてなくなっているって話だよ」


店の方は、道が完全に崩れてなくなっていると教えてくださいます。


「そうなんですね」


「どうも、断崖の道が崩れてしまったようだよ。今年は雨が多くて、夏の頃に崩れたところらしいよ。

崖沿いの道で直せないから、木橋を作って通れるようにしたけど、さらに崩れたみたいだよ」


店の方はさらに詳しく教えてくださいました。


「元々崩れた場所が、さらに崩れたのですね」


「わたしも聞いた話だから、よくわからないけど、そうらしいよ」


「わかりました。しかし、そうなると、いつ通れるかわかりませんね……」


ここに来てまさかの事態です。

アルニルが回復するまでに、通れるかと思いましたが、そうもいかないようです。


「王女様はファーガスへ行くようだけど、何しには聞かないでおくよ。

でも、山の上はもう雪が降ってるし、崩れたのは雪のせいらしいから、下手したら1年かかるかもね」


店の方は春まで通れないかもしれないと言います。


(これは困りましたね)


迂回する道もありませんので、どうにもなりません。


(一体どうしたらよいのでしょう……)


わたしが悩んでいますと


「姫様、悩む前にあたしの着る物を選んでよ」


と後ろから子供のように袖を引っ張ります。


「すみません、お話を聞いて、どうするか悩んでいました」


わたしがこう言いますと


「足止めになっても、寒いから防寒着は必要だよ」


とトリシャ様はおっしゃいます。


「確かにそうですね」


峠を越えられなくても寒くなりますので、防寒着は必要になります。

そして、トリシャ様はさらに袖を引っ張り


「あと、その崩れた道だけど、どれぐらいかわかれば、あたしでなんとかできるかもしれない……」


トリシャ様は少し照れながら、こうおっしゃるのでありました。

お読みいただきありがとうございます。


トリシャは人間が苦手ではありますが、仲間なら問題なかった。

しかし、ここに来て急に苦手意識が出てきましたが、おばさんタイプが特に苦手です。


峠道の崩落は、夏の時は崩落個所を木で橋を作り、通れるようになったので王都までの報告なかったです。

しかし、雪が降ったりして、さらに大きく崩れてしまい、通ることが出来なくなりました。


ツイッター

@shiizu17

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ