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第68話 アルニルは射手を倒す その3

この作品はカクヨムに投稿した物です。


2人目を倒しましたが、腕を折ったので治療をします。

『なんだ、もう終わりなんだ』


精霊からトリシャが不服そうに言う。


「あと1人残っていますからまだ魔法は使えますよ」


わたしがこう言いますと


『そうだった。それじゃ、援護するよ♪』


トリシャは嬉しそうに言いますが


「嬉しそうにしている所悪いのですが、まずは2人目の拘束と治療をお願いしますので

イザベラを連れてくるか、そちらへ連れて行ってください」


と返します。


『面倒だけどわかったよ』


トリシャは面倒と言いますが、口ではこう言ってもしっかりしてくれます。


「骨が折れているようですから、治療は早くお願いします」

『木から落ちた時に折れた?』

「いえ、わたしが折りました」

『そんな力あったんだ』


トリシャは特に驚いた様子はないですが、トリシャは驚いてもあまり変わりませんが。


「アルテイルがいざという時に力が出る事と言ってましたが、今までそのような場面がないので忘れていました」

『そうなんだ。もう1人はあたしに攻撃してるし、多分その位置からだと矢が当たる事がないからイザベラを行かせるよ』

「わかりました。念の為魔法で拘束しておいていください」

『わかった』


トリシャは2人目も魔法で拘束しますが、男は痛みを堪えています。


「いてえよ……完全に折れてやがる……」

「気は進みませんが、わたしが折りましたので、木から降りましたら治療をしますので」

「まったく、はっきり言う小娘だな。しかし、どうやって降りるんだ」

「どうやってといいますが、こうやればいいんですよ」


わたしはこう言いますと、枝から落とします。


「え?」


男は何が起こったかわからず、一言だけ声を出しますが

それと同時にトリシャの風魔法で落下速度を抑えますと静かに地面に降りました。

わたしは特にトリシャに頼んでいませんが、精霊でトリシャに聞こえるように

しておきましたので、トリシャもすぐに魔法を使いましたがそれだけお互いをわかっているのです。


  わたしも木から降りますと、イザベラが歩いてきました。


「相変わらずやり方が手荒ですね」


イザベラは呆れていますが、男をみるやいなや回復魔法で治療をします。


「骨折は1度や2度で治せませんが、痛みや腫れは少しはよくなりますよ」

「添え木になる枝を置いておくから、後は頼みますよ」

「わかりました」


わたしは3人目を倒しに行きますが、魔石の事を忘れていましたので


「あと魔石の事も聞いておいてくださいね」


と頼むのでありました。


「わかりました。ところで1人目はどうしますか?」


今度はイザベラが聞いてきました。


「拘束してそのままだけど、エモリーにでも回収させてください」

「わかりました。では、気を付けて」

「行ってきますね」


わたしはイザベラに見送られ、3人目がいる場所へ行きますが

場所はトリシャが魔法で氷柱を飛ばしていますから、すぐにわかりました。


「先程からずっと魔法を使っていますが、相変わらず魔力お化けですね」


わたしは呆れながら言いますが、トリシャはエルフの中でも特別なぐらい魔力が多いです。

個人差はありますが、魔法使いになるエルフは人間の魔法使いの最大値よりも

少なくとも2から3倍あります。

トリシャの魔力はさらにその数倍あると思われます、魔力量を図る魔導の

測定限界を超えたので、測定不能となっています。


 さらにトリシャは外に出る魔力を低く抑えありますので、それに油断した魔族は数多いです。

そのため、トリシャに助けられた場は数多いです。


 これだけ魔法を連続して使い、さらに精霊を召喚していますのでかなりのものでが

それでも魔力を使いすぎると疲れますので抑えているのです。


「この位置からですと、射線から外れていますから気づく事もないでしょう」


トリシャが魔法を連発してるのと、射線から外れていますので3人目に気付く事もないでしょう。

なのでわたしは素早く移動しますと、3人目がいる木に辿り着きますと


「氷の破片が落ちてきますね……」 


とつぶやきますが、トリシャの放った氷柱が防御されたり、木に当たり砕けているためです。

氷の破片でも高い所から落ちたら怪我をしますぼで、木の裏に回り

木に登りますが……この木は幹も太くて節も少ないため登りにくいです。


 なので、登るのに一苦労しますが、3人目となると疲れも出てきました。

また、トリシャの放った氷柱が当たるたび気も揺れますので、落ちないように

しっかりと気にしがみつきますので余計に疲れますし、登るのも時間がかかります。


 わたしは息が乱れてきますが、ゆっくりと登っていきますとやっと乗れそうな枝に辿り着きます。

3人目はまだまだ上ですが、わたしが乗れるぐらいの太い枝の上に来ますと一息つくのでした。

お読みいただきありがとうございます。


トリシャはもう魔法を使えれば後はどうでも良いです。

アルニルは木に登るのも3回目になると流石に疲労が見えてきています。


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@shiizu17

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