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第67話 アルニルは射手を倒す その2

この作品はカクヨムに投稿した物です。


アルニルは2人目の射手を倒しに行きますが、トリシャがここぞとばかりに魔法を連発しています。

わたしは1人目の射手を倒しますと、2人目の射手のいる木に向かいます。

2人目の射手がいるのはい今居る位置から右手奥になりますが、

トリシャに向かって矢を射っていますので場所は特定できています。


 矢を射られたトリシャはもちろん反撃をしますが、先程と同じ様に

魔法で小石を大量に飛ばしますが、小石を命中した後も

何度も反撃をしていますので効果が無いよう見えます。


「どうも、こちらは物理も防御されていますね」


わたしはこうつぶやきますが、ただトリシャも諦めが悪いと言いますか

ここぞとばかりに魔法を放っています。


『うん、反撃してくるのは良いね。これならアルニルも何も言えないよ』


精霊からトリシャの声が聞こえてきましたが、どうやら魔法を放つのに

夢中になり何かの拍子に精霊に話しかけてしまったようです。


 精霊の仕組みはよくわかりませんが、一定の距離に近づいたり

直接的に話しかけますと相手にも声が伝わる様です。

なので、精霊がトリシャの近くに居るかその逆もあり得ます。


 ただ、このおかげで次の射手の居場所がわかります。

あとトリシャに向かって放った矢はトリシャの放った魔法によって相殺されたり

トリシャが魔法で防御しているようですね。

もっとも、これぐらいでやられるトリシャでもありませんが。


「では、次に行きますか」


わたしはトリシャも次の居てもお互い夢中になっていますので

その隙に次の木に向かっています。

3人目の射手からこの位置は見えないようで、わたしに矢を射る事もないようです。


 問題はあの3人の山賊ですが、今の所は矢を射られる様子はありません。

何故放っているのかはわかりませんが、2人目の位置からだと

3人を狙う事は出来ますが、3人目の位置からだと狙う事が出来ないのかもしれません。

流石の手練れでも物理的に矢が届かなければどうにもなりませんからね。


 わたしは矢とトリシャの魔法が飛び交っているので、音を立てても

問題ないと思いますので気にせず走って2人目の射手がいる木に向かいました。

そして、再び木に登りますが先程よりは慣れましたが、こちらの木の方が節が多く

枝も多いので登りやすかったです。


 こちらもトリシャが飛ばした小石がパラパラと起きてきますが

周辺に程よい大きさの石が亡くなったのか、小石とは言えない大きさの石も混じっています。

ただ、これらの石もトリシャの防御魔法で防げますので問題はありません。


 トリシャの防御魔法は物理的な盾と同じく、自分の意志で位置を

ある程度変更できますので、頭上を防御するように変更します。

石は防御魔法によって防がれますが、落ちて来る石の中には当りどころが悪いと

命の危険性があるものまでありますが、もうトリシャは手当たり次第に石を飛ばしてるようですね。


「もう目的が魔法を使う事になっていますね」


わたしは呆れながら木を登りますが、射手の居る下の枝までやってきました。

射手も夢中になっている様ですが、わたしから見える位置からちらっと見える

矢のかずはあまりないようです。

しかし、その割に連続して矢を射りますが、先程から沢山の矢を射りますが

一体どれだけ矢があるのでしょう。


 木の上ですから、そんなに矢を持ってくることはできないはずでが

3人いるとはいえ、1人30以上の矢を射っていますね。

矢は背中にせて覆いますが、背負える矢の数がどれぐらいか

わたしにはわかりませんが予備を持ち込んでもさほど多くないはずです。


 なので、今ある矢が終わったら矢は尽きると思いますが

それまで待つ必要もありませんので、さっさと倒してしまいましょう。

わたしは次の矢を射る瞬間に射手の居る枝に飛びつきますと

矢を放った瞬間に先程と同じく射手に剣を喉元に当てます。


「大人しくしてください」


わたしがこう言いますが


「小娘に何が出来る!」


と言って、剣を持っているわたしの腕をつかみます。

こちらは先程の男よりも体格は大きく、ロングボウを引くだけあり力もあります。

流石に力強く腕を握られましたら、わたしも痛いのですが剣は放しません。


「い、痛いです……」


わたしはか弱い声を出しますが、これはもちろん芝居です。

痛いのですが、この程度なら問題はありません。

今の身体は前世と比べましたら、小柄でありあますが

前世も男性としては華奢な身体をしていました。


 ただ、男性と女性とやはり身体の造りは違っていて

華奢でありましても、今の身体よりは筋肉などはありました。

ただ、胸に関しては今の身体の方が大きいですが、これについてはいいでしょう。


 腕も細く見えますので。男性に力強く掴まれたら折れてしまいそうです。

そうですが、この身体はアルテイルの加護があるためかなり丈夫と転生する時にアルタイルに言われました。

なので、痛いのですがなんて言いますか、上手く言えませんがコリがある所

揉んでもらっている感じの痛さで、痛気持ちいいって感じです。


「細い小娘の腕など簡単に折れるぞ!」


男はそう言って脅してきますが


「や、やめてください……い、痛いです……」


と痛いのでやめて欲しいと思わせる声を出します。


「それなら、さっさと剣を離しな」


男はこう言いますが


「剣を離すことはできません……」


と返します。


「うん、強がっても時間の問題だ」


男は勝ちを意識しているのと、小娘を痛めつけてるのが楽しいようです。

でも、この程度で腕を折るの無理ですが、痛みよりも締め付けられている事により

血の流れが悪くなってきているのか、段々手がしびれるようになってきました。


(どちらかというと、こちらの方がまずいですね)


いくら丈夫でも人間の身体ですので、締め付けられてると血の流れが悪くなりますと

しびれなどが出てきます。

痛み自体は耐えられても、手のしびれには耐えれません。


 そして、トリシャは周りの石が尽きたのか、今度は氷の魔法で氷柱を飛ばしてきています。


「まったく、しつこい魔法使いだな」


男はこう言うと、一瞬手の力が弱まりましたのでわたしは剣を持っている

反対の手で男の腕をつかみむと、めいいっぱいの力をだします。


[ぎゃあああ!!」


男は叫びますと、わたしの腕から手を離します叫ぶほど痛がるの事でしょうか?

ただ、わたしが握った時にボキボキと言う音がしていましたが、まさか腕が折れたのでしょうか?


今の身体は前世の身体と比べますと、女性の身体なので力がでませんが

そういえば、アルテイルが


『普段の力は弱いけど、ここぞという時やピンチの時に思いっきり力を出すと人間の腕ぐらいは余裕で折れるよ~』


と言って気がしますが、そこまでの事は今までありませんでしたのでそれが今だったのでしょう。

男は大きな声を出し腕を押えますが、わたしが掴んだ位置を押さえています。


「な、なんてバカ力だ……」


男の顔が見えませんが、痛みのあまり泣きそうな声になっています。

これをみてわたしは


「他の部分も折られたくなかったら、観念してください」


と言いいます。


「わ、わかった……これじゃ弓も引けねえ……」


と言って、素直に観念しました。


「トリシャ、2人目は諦めたからもういいよ」


わたしは精霊に話しかけますと


『もう終わりなんだ……』


とがっかりした声で言いますが、それと同時に氷柱が飛んで来るののが止まりました。

お読みいただきありがとうございます。


トリシャは援護と称してここぞとばかりに魔法を連発していますが

効果がありなし関係なく、魔法を使う事が目的になっています。

アルニルの力はそのような場面が無かったので本人も忘れていました。

腕を折れるぐらいの力なので、かなりの物です。


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@shiizu17

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