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第59話 山賊と話し合いを試みる

この作品はカクヨムに投稿した物です。


後方に残る山賊がいますが、フローラは話し合いを試みてみます。

道を塞いでいた山賊たちは倒されましたが、殺した訳ではなく動けなくしただけとの事です。

倒された山賊たちは縄で縛りたいのですが、その縄がないのでかわりに魔法で縛ります。


「イザベラ、拘束の魔法ぐらい使えるでしょ」

「ええ、拘束の魔法は使えますから任せてください」

「それじゃ、うしろの山賊を相手するよ」


トリシャ様はイザベラに山賊たちの拘束を頼みますと、今度は後ろの山賊の相手をします。


「矢を射るのはやみましたが、諦めたのでしょうか」

「いや、それはないよ。多分、仲間が倒されたから考えてるだけだよ」

「そうですかね」


後ろの山賊たちは矢を射るのをやめましたが、かと言って襲ってくる訳でありません。


「仕掛けないから、こちらからしかけますか」

「そうだね。姫様の馬車を襲ったという事は覚悟はできてるよね」

「そうですね」


アルニルとトリシャ様はまた悪い顔をして話しますが、襲ってこないのなら

こちらから仕掛けるのでなく、話合うのはどうでしょうか。


「攻撃をしないののならば、話合いをするのはどうでしょうか」


わたしはアルニルに言いますが、アルニルは


「山賊が話し合いに応じると思いますか?」


と少し呆れていますが、 確かに山賊が話し合いに応じるとは思いません。

もちろん、わたしもそれはわかっています。

わかっていますが、応じないとしても全くしないのもいけないと思います。


「確かに応じるとは思いません。思いませんがするだけしてみてはどうでしょうか」

「フローラ様がそうおっしゃりますなら、するだけしてみましょう。

ただ、話し合いに応じない時は仕方がありません」

「そうですね」


話し合いに応じない場合は仕方がありません。

エモリーは自ら王族に手を出さないと言い、その通りでした。

ただ、エモリーが特殊な事例で、エモリー以外は話し合う余地はありませんでした。


 なので、山賊が話し合いにおうじるはずはありせん。

しかし、かといって話し合いを全くしないのもいけません。

するだけして、だめだった場合は仕方がありません。


「トリシャ様、山賊に声を届ける魔法はありませんか?」


わたしの声の大きさでは多分山賊に届きませんの、トリシャ様に声を届ける魔法がないかお聞きします。


「そうだね、精霊経由で声を届ければいいかな」

「それではそれでお願いします」

「わかったよ。音の精霊よ、姫様の声を届けて」


トリシャ様がそう言うと、精霊が2体召喚されましたが1体はトリシャ様に言われて

山賊の方へ飛んでいきましたが、もう1体はわたくしが精霊に話しかけて声を届けるそうです。


「精霊に普通に話すだけで相手に声が聞こえるけど、話し合いに応じるかな」

「するだけしてみます。応じない時はその時です」

「姫様も相手が話し合いに応じると思ってないんだね」

「応じるのが一番ですが、応じないのが普通だと思います」

「そうなんだ。姫様だから話しあえば通じるって思ってたよ」

「話が通じる相手ならそれでよいですが、通じなければ仕方がありません。

わたしも力での解決は好ましくありませんが、かと言って力が必要な時はありると思っています」

「そうなんだ。ちょっと意外だったけど、この辺りはファーガスに似たのかな」


トリシャ様はこう言って、ふっと微笑みます。

確かに、ファーガスも脳筋とか言われてましたが、かと言って力だけではありませんでした。

話が通じる相手には話し合いで解決をしていました。


 なので、領主になった後も力で解決するのでなく、しっかりと法に照らし合わせて

話し合いで問題を解決していきました。

ただ、自分を襲う者たちにたいしたは容赦はありませんでしたが。


「精霊が山賊の元に行ったから、話してみて」

「わかりました」


山賊の元に精霊が行きましたので、わたしは精霊に話しかけます。


「わたしは第1王女である、フローラ・フォル・ラインです。

王族や貴族を襲う山賊の話は耳にしていましたが、あたなたちがそうですね。

本来ならばこの場で斬り捨てられても仕方がありませんが、そうするのは簡単です。

しかし、わたしたちはみなさまについてお聞きしたい事があります。

なので、お話合いに応じてお欲しいのですが、もちろん強制でありません。

しかし、応じない場合は仕方がありませんが、出来るだけ話し合いで解決したいのでおうか応じてください」


わたしは精霊に話しかけますが、すぐに応答はありあません。

なので、しばらく待ちましたが、応答がくるけはいがありません。


「応答がありませんが、ちゃんと精霊は山賊のもとに行きましたか?」

「ちゃんと人間の反応があるから間違いないよ。あと山賊も精霊に手を出してないから」

「そうですか。なら話し合う気はないという事ですかね」


アルニルは反応がないのでこのように言いますが、話合いに応じないと言いましても

無言のままなと言う事はないでしょう。

もし、ないのならただ一言「断る!」と言うだけか、こうしている間に襲って来るでしょう。

それがないという事は、相手も考えているとこうことかもしれません。


なのでわたしは


「きっと相手も考えているのでしょう。なので、もう少し待ちましょう」


と言いいます。


「わかりました。ただ、あと少し待ちましても何もない時はこちらから仕掛けると伝えてますよ」

「損の時は仕方ありません」

「わかりました」


あと少し待っても応答がない場合は、仕方ありませんがわたしたちが話していますと


『わかった、話を聞く』


と言う声が精霊から聞こえて来たのでありました。

お読みいただきありがとうございます。


フローラは話し合いを提案しましたが、話し合いで全てを解決すわけでなく

話し合いがだめな時はちゃんと力を行使します。


また、フローラも話し合いに応じると思っていませんので意外と現実的です。


ツイッター

@shiizu17

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