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第56話 峠の水飲み場

この作品はカクヨムに投稿した物です。


峠の頂上に到着しましたが、峠には小屋と水場があるので馬の休憩をさせます。

峠の頂上に到着しましたが、峠の頂上は平らで広い平場になっていました。

そして、この広い平場を利用して小屋が立てれていますが

その小屋の横には水が湧いており、水場が作られています。


「少し馬を休ませますので、お待ちください」


御者はそう言うと馬に水を飲ませます。

水場には人がの飲む用と馬が飲む用に分かれいます。


 峠の頂上は山の高い部分なので、日が出ても冷えていますが

馬は長い登りを走ったので、馬体から湯気がでていますので

それだけ上り坂は大変だったという事でしょう。


「わしたちも水を汲んでおきましょう」


アメリーは革の水袋に水を汲みますが、温度が低いと言いましても水は大事です。


「外は寒いですね」


馬車から降りたイザベラがこう言います。


「日は当たっていますが、風が冷たいですね」

「ここは高い所だから寒いよ」

「馬からも湯気が上がっていましたからね」

「これだけ寒いと馬からも湯気が上がりますね。わたくしは寒いので馬車の中に戻ります……」


イザベラはそう言うって馬車に戻っていきました。


「ただ、馬は気持ちよさそうですね」


馬は水飲み場で水を飲み、御者が岩塩を舐めさせています。


「馬もお疲れですかね」


わたしはその様子を見てこう言います。


「馬車とわたしたち、荷物を曳いていますからね」


アルニルがこう言いますが、確かに大変ですね。


「確かにそうですね。本当にご苦労さまです」


わたしはこう言って馬に近づきますが、馬もわたしに気付くと顔をこすりつけてきました。


「かわいいですね」

「この馬は人懐っこいですからね。フローラ様はお優しいですから、馬もそれがわかるのでしょう」

「そのようですね」


2頭の馬はわたしに懐き顔をこすりつけるばかりか、舌で舐めてきました。


「ここまで懐くとは珍しいですが、お召し物が汚れますので」


御者は馬とわたしを離します。

馬車の馬は一定の宿場ごとに変わっていますが、この馬は昨日泊った宿場町で変わった馬です。


「この馬は自分の乗っている的は違いますね」


隣で馬に水を飲ませていたアランがこう言います。


「そういえば、アランの乗っている馬よりも大きいですね」


アルニルがこう言いますが、馬車を曳いている馬はアランの乗っている馬の倍ぐらいの大きさです。


「この馬は別の寒い国から輸入された馬で、王国でも比較的寒い地域ですのでこの馬は気候会うようです」


御者はこのように言いますが、ファーガス地方は王国の中でも気温が低い地域です。

この馬は寒い国より来た馬というので、気候があったのでしょう。


「大きいので力があり、山越えにてきしています」

「そうでしたか」

「道が広いのはこの馬にあわせたからです」

「そうでしたか」

「道が広いのは馬車の行き来をスムーズにするためもありますが、馬にも合わせてあるのです」


道を広くした理由は知っていたのですが、馬も関係していたとは知らなかったです。


「そうでしたか」

「ええ。ただ、大きい分餌代もかかりますが」


御者は笑いながら言いますが、腰にぶら下げている袋からリンゴを与えています。


「美味しそうに食べますね」

「峠を登りましたからね。お腹は空いていますが、これだけじゃ足りないですよ」


御者は2頭に2個ずつのリンゴを与えましたが、馬はアランの乗っている馬の

倍ぐらいありますのでこれだけでは足りませんね。


「これから下りだから、がんばってくれよ」


御者は馬にそう言ってポンポンと軽く触れますと、馬もそれに応える様に首を上下させました。


「馬もわかっているのですかね」

「そうみたいですね」

「馬も頭が良いのでわかっていますよ」

「そうでなのですか」

「馬も乗る相手が自分より弱いとわかると弄ばれますよ」


アランは馬を乗っている馬を撫でますが、この馬はじゃじゃ馬といっていましたね。


「アランが言いますと説得力がありますね」

「こいつを手なずけるのは苦労しましたよ」


アランは馬を乗りこなしていますが、かなり大変だったそうです。


「馬の休憩も終わりましたし、山賊が見張っているかもしれませんのでそれではそろそろ行きましょうか」

「そうですね」


馬の休憩も終わり、山賊も見張っている可能性もありますので出発をします。


「ところで、エモリーはいましたが?」


わたしはアルニルに聞きますが


「そう言えばいませんでしたね?峠に着いた時はいましたが、先ほどは馬だけでしたね」


と答えましたが、峠に着いた時は馬から降りた姿を見ましたが出発前は水飲み場に馬がいるだけでした。


「では、いったいどこに行ったのでしょうか?」

「勝手についてきましたし、馬がいましたからほっといても勝手に戻ってくるでしょう」

「確かにそうですが、今までちゃんとついてきましたから気になります」


ここまでついてきましたので、どうしても気になってしまいます。


「峠に他の道はありませんから、先に行っても問題ありませんよ」

「そうですね」


わたしたちは気にせず馬車を進めましたが、しばらくしエモリーが慌てて馬をで追いかけてきました。

そして、馬車の横に馬を並びましたのでアルニルが窓を開けますと


「姫さん、おいていくとはいくらなんでもだぜ」


とエモリーは言いました。


「姿が見えませんでしたが、どうせつてお行けると思いほっときましたよ」

「まったく、侍女の姉ちゃんは言う事がきついぜ」

「それより、なぜ姿がなかったのですか?」


アルニルがこうい言いますと


「少し用を足してただけだ」


と越えましたが、要はもよおしたという事ですね。


「そうでしたが。馬はいましたから追いかけてけてくると思いましたよ」

「そりゃ追いかけるが、いくらなんでもひどいぞ」

「こうやって負いつたからよいではありませんか」

「それもそうだが……」


エモリーは言いたい事があるようですが、アルニルにいうとさらにあれこれ言われると思ったのか言葉を飲み込んでいます。


「ところで山賊はいそうでしたか?」


アルニルはエモリーに聞きますが


「それらしい様子はなかったな。ただ、この峠道は見た通り木々の間を通るから隠れる所は沢山あるからな」

「そうですか。もし、エモリーが襲うならどこにします?」


エモリーはアルニルに聞かれて少し考えますが


「俺ならいかにも出るような所では襲わないな。もし襲うなら油断している休憩中か、あと少しで峠を降りると言ったところか。あとは逃げやすい所だな」


と答えたのでありました。


「なるほど、わかりました。つまり、先ほど襲われなかったらこの後襲われるという事ですね」

「まぁ、そう言う事だ。ただ、狂暴な侍女にエルフの魔法使いにぺーぺーだが騎士様もいるからな。襲われても何とかなるだろう」


「余計な一言がありますが、そうですね」

「ただ、流石に警戒してもあっちの方が有利だけどな」


エモリーはこう言いますが、確かにそうです。


「だったら、こっちらが先に見つければいいだけだよ」


トリシャ様はこのようにおっしゃりますと、魔法で精霊を2体だしました。


「この精霊で山賊がいないか探せばいいんだよ」

「そうでしたね」

「それなら最初からすれば良かったのでは?」

「単に寝てたからだよ。それにこの魔法の精霊はあたし独自の物だからわたしでしか精霊を見た物を見る事が出来ないんだ」

「そうでしたか」


魔導通信の魔石を使って精霊を見た物を見る事が出来ますが、これは共通の魔法でなく

トリシャ様独自の魔法なので魔導通信の魔石を使って見る事が出来ないそうです。


「でも、偵察の精霊魔法はは今は普通ですよ?」


アルニルはこう言いますが


「それはあたしがこれしか知らないからだよ」


と答えてアルニルは納得しました。

そして、トリシャ様は精霊を外に飛ばし山賊がいないか偵察をさせるのでした。


お読みいただきありがとうございます。


馬車を曳く馬は重量種と言うまで、参考にあるとしましたらばんえい競馬で使われている輓馬です。

通常の競馬のサラブレッドと比べて馬体重は倍あります。

ただ、身体が大きいので力もとても強いです。


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@shiizu17

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