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第43話 お見送りの言葉

この作品はカクヨムに投稿した物です。


馬車に乗る前に見送りに来たアリスと話しますが、国王をはじめ家族も見送ります。

「フローラ様、お見送りに来ました」


アリスは朝早いですが、わたしを見送りに来ました。


「アリス、こんな早くからありがとございます」

「今回は長い旅になりますので、是が非でもお見送りをしたかったです」

「そうですね」

「それに……若い騎士様もおられるではないですか」


アリスはそう言ってアランを見ます。

アリスは物語に出て来るかっこいい若い騎士に憧れていますが、アランは

確かに若いですが……かっこいいのかまではわかりません。


「アランはかっこ良いのですか?」

「かっこいいかは何とも言いませんが、若い騎士ではあります」

「確かに若いですね」

「このような騎士様がいらっしゃるのらば、教えてくださいな」

「アランはわたしが勇者の生まれ変わりと知ってから、知りましたので」

「そうでしたか。ここにおられるという事は、あの騎士様もご同行するのですか?」

「はい。アランはわたし直属の騎士ですからね」

「アランとおっしゃるのですね。では、わたくしもご挨拶をしてきます」


アリスはわたしに頭を下げ、アランの元へと行きます。

アランもアリスはわたしの親戚なので、アリスの相手をしますが……明らかに戸惑っていますね。


 アリスが話してる声が聞こえますが、白馬に乗るとか

わたしがもし魔王や魔族に捕まった時は1人で助けに行くとか、わたしのために

命をかけれるのかと聞いていますが、アランはすべての質問に答えています。


「白馬が居ないので乗る事はできませんが、フローラ様のためなら命をかけれるとは、流石直属の騎士様ですね」

「そのための騎士ですので」

「そうですね。あと最後に1つ質問をさせてください」


アリスは最後に質問をしますが最後の質問は


「魔王を倒したら……フローラ様とご結婚しますか?」


でしたがアランは


「それはあくまでも物語の中での話で、騎士が王女殿下と結婚は身分的にできません」


と答えました。


「それはわかておりますが、もしものお話です」

「もしもとしましても、自分はフローラ様とは釣り合いませんので」

「そうですかね?かっこいい……かは別にして、護衛の騎士と王女の密かな恋愛は物語としてはぴったりです」

「それは物語だから成り立つんです。それに国王陛下が自分とフローラ様の

結婚を認めませんし自分も王族になるつもりもありません」

「確かにそうですが……お堅い方ですね」

「堅いと言いますか、自分が未熟なだけです」

「では、騎士として大成すれば、フローラ様とご結婚しますか?」

「どうでしょう。多分、自分はフローラ様とは結婚しません。

それよりも、フローラ様をお護りする役目を果たすと思います」

「そうですか。アラン様、お話にお付き合いしてありがとごます。

旅の間はフローラ様が無事にお戻りできるよう、お願いいたします」

「はい、それが自分の役目なので、フローラ様を無事に戻るようにこの身が果てようとお護りします」

「いえ、アラン様もご無事に戻って来てください。では、失礼いたします」


アリスはこちらの戻ってきましたが


「アラン様ならフローラ様を任せれますね」


とニコニコして戻ってきました。


「わたしが選んだ騎士ですので、当り前です」

「念のためですよ。それに、フローラ様にはお戻りにならっていただかないといけませんし」

「そうですが、まだまだ魔王と戦うわけではありません」

「だからですよ。魔王と戦う前にフローラ様に何かあったら困ります」

「確かにそうですね」


アリスが言うとおり、魔王と顔を表す前にわたくしに何かあったら困りますね。


「フローラ様、お気をつけて」


フローラはそう言って、頭を下げるとお父様たちの元へ行きます。


「フローラ様、場所にお乗りください」

「はい」


アルニルに馬車に乗るように言われますが、馬車にはわたししか乗っていません。


「アルニル、トリシャ様とイザベラはまだですか?」

「そのうちに来ますよ」

「間もなく出発しますのに」

「間もなく来ますよ」


アルニルがこう言いますとトリシャ様とイザベラの姿が見えました。

そして、2人はお父様たちの前で立ち止まりまり、跪きました。


「国王陛下、王妃陛下、ラテス王女殿下、アリス様、行ってまいります」

「今回の旅は長くなるけど、あたし......わたしがいるから大丈夫」

「トリシャ様、イザベラ、フローラを頼んだぞ」

「お任せください」

「任せてください」


トリシャ様とイザベラはお父様たちに頭を下げ、立ち上がると馬車に乗り込みました。

そして、お父様たちも馬車の元へ来ます


「遅かったですね」

「家族だけお話をするから、わたくしたちは少し遅く行くとトリシャがいいましたから」

「イザベラ、内緒って言ったのに」


トリシャ様は赤くなりますが、そのまま黙ります。


「そろそろ出発ですか、フローラ様、国王陛下と王妃陛下に言う事はありませんか?」

「そうですね」


わたしは窓を開けると


「お父様、お母様、ラテス、アリス、長い旅になりますがちゃんと戻って参ります」

「フローラ、待っているぞ」

「はい」

「フローラ、お気をつけて」

「はい」

「お姉様、留守を守ります」

「ラテス、お父様とお母様お願いします」

「フローラ様、帰りましたらお話をお聞かせくださいね」

「はい、いくらでもお話しますよ」

「フローラ、無事に帰ってくるんだぞ」

「もちろんです、お父様。では、出発いたします」

「そうだな……」


お父様はまだお話をしたいようですが、別れを惜しみつつも仕方なく馬車から離れました。


「では出発いたします」


アランが掛け声をかけますと、馬車はゆっくりと走りだしたのでありました。

お読みいただきありがとうございます。


やっと出発ですが、これからは長いです。

アリスは若い騎士が居たので、アランの事を気にしいます。

国王であっても父親なので、娘が長い旅に出る事は心配ですからね。


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@shiizu17

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