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第30話 騎士団へ

この作品はカクヨムに投稿した物です。


アルテイルと話して、ファーガス地方へ行く事を決めたフローラ。

国王である父にもファーガス地方へ行く事を伝え、アランに会うために騎士団へ向かいます。

次の旅先が決まりましたので、翌日お父様のお部屋でこの事をお伝えします。


「そうか、ファーガスの使った伝説の装備が今も残っているのだな」

「はい、アルテイル様はそのようにおっしゃっていました」

「そうか……女神アルテイルがそうおっしゃっていたのならば、ファーガス地方で行くが良い」

「ありがとうございます。では、旅の準備をいたします」

「私からもファーガス領へ伝えておく」

「ありがとうございます。では、お父様失礼いたします」

「フローラ……気を付けるんだぞ」

「はい」


わたしはお父様のお部屋を出ますが、次は騎士団に向かいます。


「フローラ様が直接騎士団に行かなくても良いのでは?」


城内では常に一緒に行動しているアルニルがこう言いますが


「これは王女でなく、勇者フローラとしてのお願いに行くのです」


と答えますと


「そうですか」


と言って、ニコニコしています。


「何を笑っているのです?」

「いえ、フローラ様がご自分を勇者と言いましたので」


アルニルはこう言ってさらに笑います。


「今回のお願いはアルテイル様のお話して決めましたので

王女でなく、勇者としてなんですが……おかしいですか?」

「いえ、おかしくはないです。ただ、剣を振る所か戦えないかわいい勇者だなと思いましたので」


アルニルはこう言いますが、バカにしている訳ではありませんよね……多分。

わたしが戦えないのは確かですし、学院の剣術の授業ですら落第するぐらいですので

アルニルに言い返す事はできまんせん。


「周りに強い侍女や最高のエルフの魔法使い、女神様より女神らしい聖職者がいますから、安心ですね」

「女神様より女神らしい……確かにです」


わたしとアルニルは笑いあいますが、アルテイル様もこの事を聞いていますよね……。

もし、何か言われましたら……その時考えましょう。


騎士団に着きますと、時間的に訓練の時間でした。


「これはフローラ様ではありませんか」


騎士団長がわたしを見つけますと、訓練を止めようとしますが


「わたしは騎士団長のお話がありますので、そのままでよろしいですよ」


といいます。


「そうですか、わかりました。では、別の場所でお話しましょう。

王女殿下がお話があるそうなので、わしはこの場を離れるが各々訓練をする様に」

「はい!」

「では、フローラ様こちらへどうぜ」

「はい」


わたしは騎士団長と共に騎士団長室に行きます。

アルニルは部屋の前で待機し、部屋の中に入ります。


「フローラ様が剣術の練習意外にこちらへ来るとは珍しい」

「実は……女神アルテイルのご神託がありまして……」


わたしはアルテイル様とお話した事を騎士団長にお話します。


「なるほど、アランがですが……」

「なので、アランをわたしの直属の騎士にしたいのです」

「王族直属ですか、わかりました」

「あっさりですね」

「王女殿下のご所望ですし、法的にも断る……いえ断れなませんからね」


王女からの命令となりますので、騎士団長としては断る事は

法的にも立場的にも確かにできませんね。


「それは理解しますが、今回は王女フローラでなく勇者ファーガスの生まれ変わりにとしての頼みです」

「そうですか、わかりました。ただ、どうあれ断る理由はありませんので」


騎士団長そういいますので、わたしも素直に受け入れます。


「では、早速アランに会いにいきましょう」

「訓練中ではないのですか?」

「王女殿下……いえ、女神が認めた勇者様のご所望ですし、1日ぐらい訓練しなくてもアランなら問題ありません」

「そ、そうですか。では、行きましょう」

「では、ご案内します」


騎士団長と共に部屋を出ますが、意外と早く終わったのでアルニルも


「思ったよりお早いですね」


と言ってましたが、わたしもこんなあっさり終わると思いませんでした。


「騎士団長はお話が早い方でしたので」


わたしはこう言いますが、騎士団長はどうも苦手です。

年上の男性と言うのもありますが、老練な騎士だけありまして

つかみどころがないと言いますか、わたしには敵わないと感じるからです。


「伊達に長年騎士団長をやってませんよ」


アルニルは小声でわたしに話しかけますが、本来ならば引退して

次の騎士団長に交代していますが、人選の問題あり騎士団長を続けています。


「しかし、お年を考えますと本来ならば……」

「聞いた話ですが、どうもとある事件がきっかけで後任になる方が居なかったそうです。

国王陛下の権限で交代は可能ですが、国王陛下からの信頼も厚く

忠義のある方ですから後任決まるまたはお身体が続く限りはという事らしいです」

「そうなのですね」


騎士団長のお年は60歳近いと言いますが、60歳に見えません。

髪やヒゲは白くなっておりますが、肌には張りがあり綺麗です。

また、腕をはじめとした筋肉は若い騎士にも負けていませんね。


「フローラ様、アランはこちらです」


騎士団長に案内され城の中にある馬場に来ましたが、アランはそこで訓練をしていました。


「馬上での戦いですか」

「騎士にとって馬上での戦いは重要ですからね」

「先日の道中ではアランの騎乗はあまり上手電はない様に見えましたが、そうではないのですね」


馬上のアランは模擬剣を使って、兵たちと模擬戦を行っていますが

兵たちに囲まれない様にしながらも、1人1人を的確に倒しています。

そして、馬の扱いも上手く、人と馬が一体なっていてまさに人馬一体です。


「先日は騎士団でアラン以外乗れなかったじゃじゃ馬で行きましたからね。

あの馬でレンゼ山とフローラ様たちの護衛をしたのは、正直驚きでしたよ」


アランはじゃじゃ馬と言ってはいましたが、まさかアランにしか乗れない馬とは思いませんでした。


「そうだったのですか。じゃじゃ馬とは言っておりましたが、そこまででしたか」

「はい。ここに来た時は気性がとても荒い牝馬でして、乗るどころが

馬具を着けるのすら難しい馬でしたよ。

しかし、不思議とアランに対しては懐いておりまして、大人しく馬具をつけさせてくれるのです。

ただ、乗るとアランも振り落とそうとしますが、アランも落馬しそうで1度もしませんし

馬もアランもどちらも根性があるのですよ、ハハハ」


騎士団長は笑いますが、アランがそこまでしていたいた思いませんでした。

なので、頼りないと思ったのは失礼でした。

ただ、宿では大人しいかったですね。


「そんなじゃじゃ馬でも、宿では大人しかったです」

「今は成長して、大人しくはなりましたよ。ただ、アランに対しては

からかかっているのか、あえて乗りにくくしてるようです。

しかし、アランも落馬しないので、馬も楽しんでやっているようです」


「そうなのですか」


馬は賢い動物といいますか、こう聞くと人間みたいですね。


「どうやら、模擬戦も終わりましたが、アランたちの勝利ですね」

「そのようですね」


アラン達の組は20名中2名ほど死亡判定となりましたが

相手側は全員死亡判定となり、アラン側の圧勝です。


「2人も死亡判定なっちまったな」

「すみません、自分が隙を作ってしまいまして」

「いや、アランは敵を引き付けていたからしかたない。手間取ってた俺たち悪い」

「そうだぞ、お前は囮役を上手にこなした。その頑張りを上手く応えれなかった俺たちのミスだ」

「そ、そんなことは……」

「おいおい、仲間がこう言ってるんだ、自分ひとりで背負うなよ」

「そうだぞ。それに、俺たちはお前を褒めてるんだ、もっと自信を持て」

「しかも、囮役としては前から上手かったが、戦い方も上手くなったな」

「実戦をしたからだと思います」

「どおりでか」

「おっと、まだ実践らしい実戦をしてない俺たちは後輩に追い越されたかもしれない」

「そうだな、はははは」


アランは先輩騎士と思われれる騎士と話し、笑っておりますが

わたしたちの姿に気付きました。


「どうやら、こちらに気付いたようだな。アラン、こちらに来るんだ」


騎士団長がそう言いますと、アランはこちらに駆け寄ってくるのでした。

お読みいただきありがとうございます。


騎士団は城内で訓練をして言います。

あと、城内は結構広めで、日本式でいうなら二の丸三の丸と言った感じですかね。

西洋の城は街全体が城塞と言った感じでもありますが、城の感じは日本の城の縄張りに近いですかね。


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@shiizu17

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