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第29話次の旅先

この作品はカクヨムに投稿した物です。


フローラは自室で休んでいると、アルテイルに話しかけられます。

アルテイルの話では、マオが元の城に戻ったと伝えれたが

マオは何もしないので、黙っておくという。

フローラはアルテイルに言われて、その通りにするが

アルテイルからファーガスの装備についても聞かされる。

自室に戻りましたが、先ずはゆっくする事にします。

旅の間は王女としての公務などはありませんでしたが

お父様は休むようにとおっしゃっていましたので、しばらく公務はないでしょう。

学院の方は休学中となっていますが、このまま勇者として旅をしたら

学院もそのまま中退となるのでしょうか。


マオが復活してたと言う事は再び魔族との戦いになるという事なのでしょうか。

出来れば平和的に解決したいですし、マオは引きこもりで

戦う気はなかったそうなので、このまま引きこもって何事なければよいのですが。


わたしはこんな事を考えてますと、アルテイル様の魔石から


『フローラ~ちょっといいかな~』


と声が聞こえてきました。


「はい、今自室で1人なので構いませんよ」


わたしは魔石を机の上に置き、アルテイル様とお話をします。


「何の御用ですか?」

『えーとね、マオの事だけど、マオは以前の城に戻ったんだ~』


アルテイル様は前置きもなく、このようにおっしゃりましたが

灰色の谷の奥地から元の城に戻ったのでしょうか。

そして、城に戻ったという事は……再び魔族と戦う事になるのでしょうか


「そ、それはつまり……魔族と戦うことになるのですか?」

『んー、そう言う訳ではないんだけどねー』

「そうなのですか?」

『マオがわがままを言って、灰色の谷から元の城に戻っただけなんだけどね~』

「そうなのですね」

『だから、今のところは城に引きこもっていて、何かする訳じゃないけどね~』

「しかし、魔王が灰色の谷から出て来たという事がわかれば何もしない訳にはいきませんよ」

『そうなんだけど、マオが動かない限りこちらもなにもできないし~』

「確かにそうですが……」


マオが何もしなければこちらから攻める必要もありませんが、かと言って放置しておく訳にもいきません。


『マオが動かなければ、マオの事はもう少し黙ってておいて、今はイザベラが言ってたけどファーガス地方へ行けばいいんと思うよ』

「ファーガスが残したというマオを倒した武具があるか確かめに行くのですね」

『それだけど、200年経ってるけどちゃんと残ってるから安心してね』

「そうなんですか?」

『神様の武具だからね~。盗まれない様にこちらでちゃんと細工はしてあるよ~。

そして、痛まない様にもなってるからね~』

「そうなのですね」

『ただ、問題はフローラたちが行っても素直に渡してくれるかどうかだね~』


確かに、わたしたちが行きましても素直に使わせてもらえるかわかりません。


「そうですね。確かに、わたしたちが行っても使わせていただけるかわかりませんね」

『あとね、フローラはその装備は使えないからね』

「え、そうなのですか?」

『実はね~男にしか使えないようになってるんだ~』

「……それでしたら、なぜ女性に転生させたのですか?」

『え~と、それは……』


アルテイル様は黙りますが......以前、アルテイル様は男性を女性に生まれ変わらせるのが好きでしたね。

あの時は否定しましたが......。


『わ、わたしの趣味かな~。ほら、ごっつい男がかわいい女の子にTSするっていいじゃない?』

「てーえす?」

『あ、性別が変わるって事ね』

「そう言う意味なのですね。でも……以前聞いた時は否定を......」

『な、なんのことかな?とにかく、武具はフローラは使えないけど、アランなら使えるからね!』


アルテイル様は誤魔化しますが、アルテイル様の趣味はこの際よくて

アランなら使えるというのどう言う事でしょう。


「あの……アランなら使えるのですか?」

『そうだよ~。だってアランはファーガスの血筋だからね~』

「え、そうなのですか!?」


わたしは思わず驚きますが、アランもファーガスの血筋なんですね。


『正確に言うと母方のお爺さんがファーガスの血筋なんだけど、本家も分家も付き合いはないし、血筋と言ってもかなり薄いけどね』

「そうなのですね」

『ただ、少しでもファーガスの血筋であれば武具は使えるから大丈夫~。

ただ、完全に力は発揮できないけどね~』

「それは大丈夫なのですか?」

『マオの事だから、戦う事はしないから大丈夫、大丈夫』

「はぁ……」


本当に大丈夫か不安ですが、アルテイル様を信じましょう。


『とにかく、ファーガスの使った武具は残ってるから、ファーガス地方に行こうね!』


なんかまた勢いで誤魔化そうとしてますが、次の目的地はファーガス地方に行く事にします。


「わかりました、次はファーガス地方に行きます」

『ファーガス地方は遠いけど、がんばってね』

「そうですね」


ファーガス地方は王都の東の端にあり、王都から馬車で片道12日かかる距離です。

なので往復だけでも1月程かかりますので、今回は長い旅になりそうです。


『それじゃ、今日はここまでかな。あたしもねむくなてってきたし~』

「そうですね。わたしも旅の後ですのでゆっくりとしたいです」

『それじゃおやすみ~』

「はい、おやすみなさい」


わたしはアルテイル様との話を終えますが、次の目的地はファーガス地方になりました。

イザベラの話でファーガス地方へ行く事は決めてましたし、ファーガスの使用した

武具が残っているのならば、行かないとなりません。

さらにアランがファーガスの血筋と言う事もわかりましたが、もしかしたら

アランがわたしたちの護衛に着いたのもある意味必然だったのでしょうか。


 もしかしたらアルテイル様が......と思いましたが、アルテイル様でしたら

隠す必要もないですし『あたしがそうしたよ~』って言うはずですね。

なので、アルテイル様が意図した事ではないでしょう。


 そうなりますと、ファーガス地方への護衛もアランに決まりですね。

イザベラもアランを鍛えたるのが良いと言ってましたが、ファーガスの血筋ならば

鍛える意味もありますしね。

しかし、イザベラはアランがファーガスの血筋と言う事を知っていたのでしょうか。

イザベラの口ぶりだと、そんな雰囲気ですが......なんでしょう、イザベラの方が

アルテイル様より女神の様な気がしますが......気にしない事にしょう。

お読みいただきありがとうございます。


アランがファーガスの血筋と言う事がわかりましたが、とはいえかなり薄いです。

ただ、わずかでもファーガス血筋であればファーガスの装備自体は使用できますが

いうならば特殊スキルや効果が発動しない感じす。

ただ、神様の武器なので普通の武器よりも強く、魔族や魔王を斬る事はできます。



ツイッター

@shiizu17

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