表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
24/87

第24話 最後の仲間と合流

この作品はカクヨムに投稿した物です。


フローラは目を覚めると、トリシャが4人目の仲間のイザベラを部屋に連れてきてました。

わたくしが目を覚ましますと、トリシャ様はシスターの姿をした女性と

温泉から戻ってきましたが、この方が最後の仲間であるイザベラです。


「なんか、あっさり見つかってしまいましたね」

「まさか同じ宿だと思ってなかったよ」

「宿は5軒しかありませんし、この宿は王族や貴族、教会が使う宿ですから」


レンゼ山の温泉街の宿は5軒ありますが、その5軒のうち王族や貴族、さらに教会が

使う宿はこの宿だけなので、シスターであるイザベラもこの宿に泊まていました。


「しかし、流石王女殿下が使うお部屋だけあり、広くて立派なお部屋ですね」

「そうだよね」


わたしたちが泊まる王族用の部屋は、渡り廊下でつながっているいわば離れで

寝室だけでも5部屋あります。

そして、リビングや娯楽室、さらには専用の温泉もあり、この部屋だけで

宿場町にある宿よりも広いぐらいです。


「ダニエル、久しぶり」


アルニルがイザベラに挨拶をしますが、昔の名前で呼びます。


「アンディも可愛くなりましたね」

「ダニエルだって、生臭でごっつかったのが綺麗なシスターになちゃって」

「昔より、今の方が神に仕え、お勤めをしっかりしてますから、聖職者らしいです」

「ダニエルは生臭の代名詞見たくないってるしね」

「それを言わないでください」


2人はそういいながら、笑いながら話しています。


「それをいったら、ファーガスもかわいい姫様になってるよ」

「ファーガスと言っても、中身はフローラ様ですからね」

「でも、記憶や知識はあるから、一応はファーガスかな」

「かもしれませんが、人格が違いますので……難しいですね」


イザベラはわたしがファーガスの生まれ変わりなのか悩みます。


「イザベラ、わたしはファーガスのように戦えませんので、厳密には生まれ変わりではないかもしれません。

ただ、こうしてかつての仲間が集まったのは、わたしが居たからだと思います。

なので、わたしはファーガスの生まれ変わりです」


わたしがこう言いますと、イザベラが跪きます。


「フローラ王女殿下がそうおっしゃりますのならば、わたしもそれに従います。

わたくしは王女殿下に付き従い、忠誠を誓います」


イザベラはこのように言いますが、大袈裟すぎる気もします。


「イザベラ、そのような事をしなくてよろしいですよ」

「そうですよ。トリシャなんて、なし崩し的について来たんだから」

「アルニル、それはひどいな。似たようなものだけど」

「なので、2人と同じように接しても構いません」


わたしがこのように言いますと


「そうでありましても、わたくしは一介のシスターです。

初めからフローラ様に使えていたアルニルや偉大な魔法使いであるトリシャとは違いますから。

でも……昔の仲間のよしみで、同じ様にしますね」


といて、イザベラはわたしの手を握ります。


「ああ、昔のファーガスと違って、小さな可愛らしい手ですね。

しかも……胸も大きいとは、本当に女性ですね」

「それを言ったら、イザベラだって女性でしょ」

「そうですが、ファーガスが王女殿下になる方が一番の変り様です」

「そうだけど、まさから女性になってもわたし同様に、女性が好きなのですか?」

「はい、大好きです!」


イザベラがそう言いますと、さらに続けます。


「前世ではアンディが同性を好きなのを理解できませんでした。

ただ、女性になってわかったのですが、女性同士でも男性同士でも

同性同士の愛は素晴らしいです。特に、女性同士の愛はとても美しい。

経験するのも、愛し合っているの見るのも尊すぎて、神の元に召されてしまいます。

実際、わたくしも同性同士の恋愛と身体の繋がりを経験していますし」


イザベラはわたしの手を離すと、頬に手を当てて顔を赤くしています。


「ああ、初めて女性同士で身体を重ねた時……女性に生まれたの事を神にお礼をいいました。

アルテイル様はあの様なお方ですが、あの様なお方でしたからこうして女性になれたのです。

女神アルテイル、感謝いたします」


イザベラは跪きアルテイル様への祈りを捧げています。


『それは良かったよ』


すると、わたしの服の中にしまってある魔石からアルテイル様の声がしました。


「おや、アルテイル様のお声がいたしましたが、どこからでしょう」


膝づいて祈りをささげたいたイザベラが周りを見渡してます。


「イザベラ、わたしはアルテイル様のお話できる魔石をもっています」

「そうでしたか。しかし、レンゼ山は女神の力は届きにくいはずですが」


アルテイル様もおっしゃっていましたが、レンゼ山は女神の力や監視が

届きにくいとおっしゃていましたね。

わたしは魔石を出しますと、イザベラはアルテイル様とお話をします。


『本来はそうだけど、今、イザベラが祈りを捧げてくれたから一時的だけど

声が届くようになったんだ』

「そうでしたか」

『そうだよ。イザベラが言う通り、百合もBLもいいよね』

「はい、どちらもそれぞれの良さがありますね」

『なのに、教会は同性愛を禁止だなんていってるし、わかってないよね』

「そうです、わかっていません。ただ、禁止されているからこそ、燃え上がる愛のあるのです」

『うん、うん、それもわかる。流石イザベラだね!』

「ありがとうございます」


イザベラとアルテイル様はお話が盛り上がっていますが、百合やBLは何かわかりません。

ただ、話の流れから百合もBLも同性同士の愛に関する事のようですが。


『せっかく、話が出来てるから、皆に伝えたい事があるんだ』 

「なんですか?」

『話が出来るのは一時的だから、手短にいうけど、マオはもう復活したよ』

「本当ですか!?」

『どうも、1か月前に復活してたらしいんだ。でも、引きこもりのマオだから

復活しても、閉じこもっていて外に出ないから気づかなかったんだ』

「そうだったのですね」

『復活した場所は以前の魔王城の場所でないから余計に気づかなかったんだ。

でも、灰色の谷の一番奥の方だから、マオは引きこもりを決めていると思うよ』


アルテイル様はマオは灰色の谷の一番の奥地にマオが引きこもってるおっしゃりますが

例え引きこもると言いましても、マオが復活した以上ほっとく訳にはいきません。


「かといって、ほっとく訳にはいきません」

『でも、マオのいる所は人間がいける場所じゃないし』

「そうなんですか?」

『灰色の谷までは行けるけど、その谷の奥は有毒……いや、魔素が多くて、人間は須死んでしまうんだ。

さらに言うと、エルフだって死んじゃう場所だから』

「そのような場所なのですね」

『うん、だからフローラたちに退治してもらいたいけど、この世界にはそこへ行く方法が無いし

あったとしても、行って帰ってこれるかわからないんだ……だから行かせられない』


何時もは明るいアルテイル様も神妙になり、わたしたちが帰ってこれない場所にいかえたくないとおっしゃります。


「ですが、マオが復活した以上は行かないとなりません」

『気持ちはわかるけど、フローラたちを死なせる訳にはいかないよ』

「アルテイル様、わたしたちを心配してくださるのですね」

『もちろんだよ。だって、フローラたちが死んじゃったら、あたしの査定にひびくし。

でも、こうやってちゃんと行っちゃダメって言ったから、勝手に行くのは構わないよ。

あ、もちろん、皆の心配もしてるからね♪』


アルテイル様はわたしたちのためではなく……ご自分のための様ですが……。

しかし、アルテイル様がおっしゃりますように、マオの所に辿り着けるかどうかわからない場所は行けませんね。


「わかりました、アルテイル様。マオの所には行けませんの諦めます」

『よかった、そういてくれて。でも、マオが灰色の谷の奥地にいつまでも

引きこもれない思うから、多分、前の魔王城へ引っ越すと思うけよ』

「それでしたら、退治に行けますね」

『だから……で……よ……』


急にアルテイル様の声が途切れ途切れになてってきましたが、どうやら時間の様です。


「アルテイル様、どうやらここまで様です」

「だね……おやすみだよ…」

「はい、おやすみなさい」


アルテイル様とのお話を終えましたが、マオはすでに復活していました。

ただ、灰色の谷の奥地なので、行くにい行けない場所です。

なので、残念ですがマオが復活しても討伐にはいけません。


「灰色の奥地ならば、行くに行けませんね」

「だね、しかたがないよ」

「なんので、しばらくは温泉を楽しみましょう」

「そうですね、アルニル。わたくしはまだ休暇が1週間ありますから」

「せっかく、レンゼ山の温泉に来たから、来てすぐ帰るのは勿体ないよ」

「流石、トリシャわかっております」

「では、温泉に行きましょう、フローラ様」

「あ、あの……アルニル……」


アルニルはそう言って、わたしのの手を引き、トリシャ様は温泉の支度をし

わたしを温泉へと連れて行くのでした。

お読みいただきありがとうございます。


あっさりとイザベラは合流しましたが、狭い温泉街ですので。

あと、魔王が復活した事もわかりましたが、魔王は引きこもっている状態です。


ツイッター

@shiizu17

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ